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「凧あげ」で発電!
風力発電は、一定の風速があれば昼夜を問わず電力を生み出してくれるため、年間を通じて風の強いなどの好条件な建設場所を押さえられれば、費用対効果が比較的高い発電方法である。また、資源が枯渇する恐れがなく、化石燃料を必要とせえへんことから、地球環境にやさしいクリーンなエネルギー源として注目されてきた。
ただし、従来の風力発電機のほとんどは「風車」型で、太い支柱を建てて、その先に回転する大きなブレードをつけんとあかん。当然、設置できる場所は限られ、建設するのにも多くの労力とお金がかかってまう。また支柱をそこまで高く伸ばせへんから、使えんのは地面の近くを吹く風だけやった。
風は瞬間的に向きや速度が変化するんやけど、それを時間と空間で平均すると風速は上空ほど大きく、地上付近ほど小さくなる傾向にあり、一般的にはべき指数分布で近似される。つまり、これまでの風力発電機は、地球上の風のうちで一番弱い部分しか使えてへんかったの。
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「ほなもっと高い所の風を捕まえようぜ!」ってことで、ドイツの風力発電システム会社「SkySails Power」は、凧揚げの要領で高高度の風を捉える新しい風力発電機を開発しはった!凧揚げすると、凧にかなり強い力で引っ張られる感覚があると思う。この発電機は、まさにその引っ張られる力を電力に変換している。
「凧型」は従来の発電機のように支柱の高さによって制限されることがあらへんから、高度400mまで高高度の風を捕まえることができる。そして、高度400mでの風速は、一般的な風車型の発電機の高さを吹く風の約2倍である。風力は風速の3乗として計算できるため、風速2倍は風力8倍と考えられ、より高いところの風を捉えると発電効率が飛躍的に向上すると考えられる。
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SkySails Power社は、この「凧あげ」発電機が、風の弱い地域でも高高度の風を利用することで、安定して発電し続けられるって主張してはる。また、土台と軽量の凧、耐久性のある特殊なワイヤーだけで構成されているため、場所を選ばず簡単に設置できるってのも新しい発電機の強み。そして、簡単に回収して収納できるから、台風の多い日本でも活躍しそうね。
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