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東大がムール貝をもとに強力な水中接着剤の開発に成功!

接着剤の歴史は古代メソポタミアの人々がレンガの家を建てるために天然のアスファルトを使っていた頃まで遡る。現代の接着剤のくっつく原理はこの頃からほとんど変わってない(ref. 接着のメカニズム)。そして「水中」では (1) 液状で塗布 (2) 表面に広がる (3) 固化の原理がうまく働かず、水中接着は難しいっていわれてきた。

ところが、自然界に目を向けてみると、海洋生物はこの難しい水中接着をいとも簡単にやってのけとる。例えば、「ムール貝」は足糸っちゅう繊維を岩礁にくっけて波にさらわれへんようにして暮らてはる。

このことにヒントを得て、ポリスチレン骨格に2個の水酸基を導入すると優れた水中接着剤になることが、2017年に米国の研究グループによって報告されてた。

そしてこの度、東大がさらに多くのフェノール性水酸基(4,5個)を導入した高分子を合成することに成功しはった!さらに、高分子側鎖の分子構造も最適化したことで、これまでの記録を大幅に更新し、アロンアルファと同レベル(10MPa以上)の水中接着強度を達成したの!

水中接着剤は沿岸土木工事、船舶、歯科、外科手術など水のまわりの様々な場面での活躍が期待されてる。環境や人体に優しい水中接着剤実現のため、まだまだ自然から学んでいきたいね♪


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