王国民10周年です

 *Caramel Ribbon*の土下座に感動してめろぷり入りしましたので、ちょうど10年になりました。

 入国したての2013~2014年ごろは、まだまだ先輩のみなさんについていくのに大変でした。それでも、*Fruits Fruits Cherry*ツアーの(わたしは参加していなかった)大阪で起きた事件を聞いて「せめてそんな悲しいできごとをすこしでも過去のことにできるように、次にお目通りかなうときには全力でゆかりさんをお支えしなきゃ!」との気持ちになったりしていました。

 2015年は*Lantana in the Moonlight*と*Sunny side Lily*がありました。当時はうまくことばにできなかったのですが、ゆかりさんの端々にちょっとした影を感じることがあって。そのぼんやりした影は「エキセントリック・ラヴァー」や「you」に、そしてSsLの最後のMCに、ちらちらと写りこんでいたように(今だからそう感じるのかな…ってところは多々ありますが)思います。だからなんとなくほうっておけない、いま支えなきゃいけないって感じがあって、そんなぼんやりしたことを先輩王国民さんと食事しながらお話ししたら「そのほっとけない感こそ王国民の証ですよ」みたいな感じに笑われました。ゆかりさんのこととなると心配性で過保護になるのは王国民あるあるだったみたいです。

 だからわたしも「心配しすぎかなぁ」って笑い飛ばそうと思っていた矢先に2016年2月10日がやってきました。心のどこかに引っかかりを感じていながらも、まさかくるまいと思っていたものがきてしまったような、そんなような感じでした。こんなときこそお支えしなければ!でもどうすれば?? ゆかりさんの先行きはとても不安でしたが、目の当たりにしても何もできずこぶしを握りしめるしかなく、自分の無力さを感じていました。

 ですから、2017年からの『第二章』がやってきたときには本当に心からうれしくて、今度こそゆかりさんを全力で支えていくんだ!とあらためて胸を熱くしたものでした。
 この時期、ライブにカバー曲やキャラソンがふえた感じがあって、まだまだ曲数がそろわない中でもステージを何とかつくってくれるゆかりさんに、同じ曲を何度歌ってくれても何度だって満喫するにきまってるじゃない!って伝えたくてイベント参加の数がふえてゆきました。
 あたらしい曲が出るたびに、わたしのゆかり愛もいっしょに育ってゆくような気がしました。そこによろこびを感じたせいか、わたしはいまでも「ゆかりさんの歌はあたらしい順に聴きたい」って思っています。もちろん昔の歌も、どれもこれも順位なんてつけられないくらいに好きですよ!

 そろそろCana aria曲だけでライブできるね!ってところまで曲数がふえたところでやってきた流行り病。予定されていたツアーはすべて延期。伝書鳩にしたがってラジオ体操をしながら、生のお歌を聴けるのはいつになるやら…とため息をついたこともありました。でも、ゆかりさんから嘆きやうらみを聞いたことは一度も記憶にありません。わたしが忘れてしまっただけでどこかでボヤいていたのかもしれないけど、これはひそかに支えとなりました。ゆかりさんより先に折れるわけにはいかないんだ、って。
 ことあるごとにゆかりさんをお支えするんだと意気込んでいたわたしが、実はゆかりさんにこんなにも支えられていたんだってことに気づきました。

 そうしてまる1年延期されたツアーは、後ろめたさや不安と紙一重でしたが、それゆえいままでにない連帯感がありました。だれも信じないなんてうそぶくゆかりさんに、お互いの利害が一致したなら信じてはもらえなくても認めて頼ってくれたらうれしい、しばらく支えあって進んでゆけたらこれほどしあわせなことはめったにない、なんておこがましくも感じていました。

 そしてことしも、たくさんの公演を全国あちこちで開催してくれました。わたしがひとりでできることなどほとんどないけど、みんなといっしょならば合計100万回くらい名前を呼べること、それを「受けとめたよー!」ってこたえてくれることのよろこびを知りました。

 ゆかりさんに支えられながら、これからも微力ながらゆかりさんをお支えいたします。物理はダメ中のダメなので支えられながら支えるようすがちっともわからなくて、頭の中に想像するのはだまし絵みたくなってるけど、ずっとこんな感じで支えあいを続けられたらしあわせかなって思っています。ほんとうにありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いします。

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