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男性ブランコは『コント師』だと再認識した話

男性ブランコのコントライブ「やってみたいことがあるのだけれど」京都公演初日昼公演を観てきました。
感想などと言いながらネタバレする自信しかないものだから、筆をとるのはやめておこう…などと思っておりましたが、せっかくの、観た直後のこの溢れる感情をネタバレすれすれで書き留めておきたい、そのような欲求から書く決断をした次第であります。単独ライブを観劇した私周辺の記録も兼ねております。どうぞご興味のある方、お付き合い頂けますと幸いです。

この日のために、FANYのプレミアム会員になっていた私。無事に京都公演のチケットをご用意していただいた時に思ったのは
 「せっかくの京都!気になっていたところに馳せ参じねば」
という貧乏性な私のとんでも計画作成でした。

◉今回の訪問先
訪問先ごとに目次設定をしてありますので、男ブラさんの単独の感想だけをご覧になりたい方は「京都府立文化芸術会館」のページをご覧ください。でも、1mmでも情報を入れたくないという方は配信をご覧になられてから、それでもまだ興味がおありでしたら再度のご訪問をお待ちしております。

  1. 八坂神社

  2. グリルキャピタル東洋亭 高島屋店

  3. 京都府立文化芸術会館(ライブ会場)

今のうちに白状しておくと、私は男性ブランコの大大大大大ファンなのです。チェックできる限りは、配信ライブ(行けるなら現地まで)、テレビ、ラジオ、Twitter、Instagram、雑誌・WEBインタビュー記事etc.確認をさせていただき、気になるところはメモを残し、いつかの機会に訪問しようと心の奥底に留めていたのでありました。そうです、一歩間違えたら気持ち悪さで検挙されるレベルなのです。このようなことをしたいなど、他人には到底大声では言えません。もちろん、夫にもこのような理由で上記の場所に行ったなどとは申し上げておりません(出発日当日、京都へ向かう道中で「今日、京都に行ってくるね」と連絡したのは内緒です笑)けれどもけれども、今回のライブタイトル「やってみたいことがあるのだけれど」に引っ張られたのかもしれません…スケジュール、GoogleMapと睨めっこをし、今回の訪問先を決定したのでありました。(本当は浦井さんの母校付近まで行ってしまおうかと考えていましたが、諸般の事情により断念しました。いつの日か、こっそりと…)

八坂神社

訪問理由:平井さんが、初詣に行っていた場所だから

単純明快な理由が飛び出しましたね。そうです、これが気持ち悪さの所以です。最近では、聖地巡礼などという言葉が一般化してきたので許されるレベルかしら?と思ってはいるのですが、神社仏閣への訪問は正に聖地でございますね…何も上手いこと言ってはいないことに気付いて欲しい、私…八坂神社を目指し、東山駅からテクテク歩いていたところで、案内看板を見てびっくりしたのですが、祇園花月の近くにあるんですね。私、お笑い好きを公言しておきながら、関西方面の劇場に疎いことが発覚。行く機会なかったもんね…。私の人生は笑いの神に守られている…そんなことも思いながら無事に到着!
おお!ここが八坂さん!と思いながら境内をふらつく私。京都に到着してから気付いていたけれども、修学旅行生まみれ。おみくじを引いた結果できゃいきゃいしていたグループの中で、一人だけ余ってしまったからこのグループになってしまったんやろなぁという男の子が会話の輪に入れずに佇んでいる様にちょっと切なく感じ、この経験を糧に楽しい人生を掴み取ってね、な〜んて余計なお世話なおばちゃん心を持て余しながらお参りをしました。お辞儀して、お賽銭入れて…で、ガラガラみたいなものをガラガラしたかったのですが、全然音が鳴ってくんないの!あれ、もっと力入れてええんの?と、少し後悔が残りましたので、次回の課題にさせていただきたいと思います。その後は、「一年安鯛」なるおめで鯛みくじを引いたりとかして、境内の清らかさを感じつつ、次の目的地まで歩いて目指すことにしました。ただただ時間が余っていたんですね。京都の良いところは道がまっすぐなところだなぁって思いました。本当にありがたかったです。

赤色でかわいい
どこもかしこもデジタルサイネージ

グリルキャピタル東洋亭 高島屋店

訪問理由:単独ライブ直前のコチラのインタビューで、浦井さんが京都のおすすめとしておっしゃっていたから

単独が終わった後、再びこのインタビューを読んでみると感慨深さが増します。ぜひとも。

こりゃ、行くしかないね!ということで調べてみるも、たくさん店舗がある。迷っちゃう…浦井さんがおすすめしている本店はベタ混みな予感しかない…そう思った私は、動線上にある高島屋店を選択したのでした。この選択はナイスなものとなりました。開店時間と共に駆け込む予定をしていたので、絶妙に時間を余らせていた私。文具売り場があることを見つけ、吸い寄せられるように売り場へ。文具売り場というか本屋さんが入っている形でしたが、そこで、音符クリップと一冊の本を購入したのでした。

男性ブランコさんはかえるなのかもしれない…

そんなこんなで良い時間潰しをした私は、東洋亭があるレストラン街へ。5組ほど並んでいましたが、まだまだ11時。余裕のよっちゃんや!と心の中で呟きながらメニューを見てテンションを上げにかかりました。素敵な笑顔でご案内され、ニコニコ気分で注文の品が届くのを待つ。この時間もなんて贅沢なんだ…雰囲気のある店内でこの後に最大級の楽しみが待ち構える中、美味しいご飯を待つ、そんな幸せなひとときでありました。(隣の男女コンビの会話から、夫氏の大切さに気付いたのはまた別のお話でございます)全部美味しくて、一口食べるたびに、ニコニコしながら食べていました。トマト好きの私にはたまらない、トマトサラダの美味しさたるや!丁寧に皮剥きされていて、特製のドレッシングがたまらなく美味しくて…スープもマッシュルームがまんまいるやん!という香りと味の広がり。メインのハンバーグは熱々の肉肉しさのジューシーさ、幸せ。デザートのプリンは私の大好きな固めのバニラビーンズ増し増しプリン。最高でした。固めのプリン、良きでありました。トマトサラダのドレッシングが最高すぎて、ついドレッシングも買った私。これであの美味しさの再現がちょっとばかしできるぜい!!!

前菜 トマトサラダ
スープ マッシュルームのスープ
メイン アルミホイル開封前
メイン 開封後:百年洋食ハンバーグ
デザート 百年プリンと紅茶

京都府立文化芸術会館

訪問理由:男性ブランコのコントライブを見にいくため

東洋亭を後にし、さて会場へ。まぁ、歩いても余裕かなと思ったのが運の尽きでした。高島屋から会場まで徒歩30分なのを知っていたというのに…バスってなんかよく分からないっていう理由とハンバーグを歩くことで消化させようという謎の思いから徒歩を選択したのでした。一本道なので迷うことはなかったですが、ハンバーグがお腹の中で暴れ出し、早足のため横っ腹も痛くなり、開場時間に10分遅れで到着したことも作用し、ピンバッジを買い損ね(売り切れのアナウンスがあったきの、心の底からの落胆が込められた「え〜」を私は忘れないだろう…)開演前にグッズをゲットできず、トイレにも行けず、開演を待つことになったのでした。幸せの帳尻合わせだと受け止めております。良いことがあれば、悪いこともある。この世の中、波のようにプラス面とマイナス面を繰り返すことで進んでいるんだと昔から思っています。

さて、本題。
ここからは、男性ブランコさんの単独ライブを拝見しての私の感情とか思いとか記憶の話を中心に、ネタバレは匂わせ程度にとどめられたらいいなと思っています。1mmでも情報を入れたくない方はここから先はご覧になられないことをオススメいたします。忠告はさせていただきました。良い時代なんだかイヤな時代なんだか…。



まずは一言「めっちゃよかった…」この一言に尽きると思います。多くの方が、ネタバレを危惧して、よかった…よかったよかった…よかった…としか言えない、よかったねおばけになっているのではないでしょうか?なぜなら、公演の記録映像が6/1から配信決定しているのです!大変喜ばしいことです。現地に赴いた人も赴けなかった人も男性ブランコ好きは買ってしまうやつ!1週間の配信期限などは延長からの再延長になっちゃうって〜と配信前からニコニコしてしまうわ…という妄想だけ事前に書いておきます笑

そのあと、襲いかかってきた言葉としては
「男性ブランコは、コント師だった…」でした。何を当たり前のことをと、平井さんのよくやるお優しいぺちんぺちんツッコミが入るのを承知で発言いたしました。でも、こう感じた人って少なくないんじゃないかなぁって、私はそう思うんです。

男性ブランコを本気で推すと決めてもうすぐ1年を迎えようとしています。やんわり、おもしろコンビかも?と思い始めてなら1年を経過することができました。そもそも、お笑い好きではありましたが、色々あって離れていたこの10年間。再び舞い戻ってきたきっかけはキングオブコント2021で優勝した空気階段にハマったから。それからの私は、空気階段、特に水川かたまりさんの出演されている配信ライブを結構な頻度で見始めていました。その中で出会ってしまったのです。「コント犬」というコントだけで犬を飼えるようになりたいという野望を持つコント師集団と…。そのメンバー全員、もちろん大好きなのですが、良い感じにいじり倒されている平井さんや、皆が忙しくなりすぎてユニットコントがたくさんできないからとコンビのネタもやっていた「〜花餅、鳴る〜」の公演を配信で観た時に、完全に男性ブランコの魅力に突き落とされたと自覚をしております。あのOPコントでの謎のコンテンポラリーダンス…それはそれで面白かったのですが、EDで「うちの相方をスベらすなぁ!!!」と激昂のノリを見せてくれた浦井さんにときめき(コント犬での平井さんの扱いは愛されスベらされキャラだと思っています、それが、また良いのです…)一気に男性ブランコへの興味の解像度が上がってしまったのでした。それからは早かったです。その頃ちょうど、毎月単独ライブをやっていらっしゃったので、「変身東京ウミウシ」から毎月観るようになり、8月頃からは配信は可能な限り全て観まくり、KOC2022の結果に涙し、でもその分これからも応援し続けると決意をし、「トワイライト水族館」は配信期限まで何十回と台詞を覚えるぐらい観まくり(他の配信もあって正直キツかった笑)、M-1グランプリ2022の決勝進出に驚き、そして嬉しく思い、「ダンブラ大サーカス」はやっぱり無理だったと落胆し、年明けからの活躍に嬉しく思い、そして念願だった単独ライブのチケットを手に入れ観に行けるというこの幸せ。幸せと言わずして何といおう!なーんていう気持ちが走馬灯のように駆け巡って行ったのでした。(大丈夫です、まだ、意識はあります)

私の男性ブランコさんへの重い愛を披露させていただいたところで、今回の単独ライブの内容で感じたことを書き連ねていきたいと思います。

開演前の舞台横の壁にはおばけさんが両サイドに映し出され、見守っている形に。舞台中央にはなぜかサンパチマイク…サンパチマイク?あれ、私が今日観るのってコントライブだよな?開演前から男ブラさんの掌の上で踊らされている気分です。コントでも漫才でもどっちでもいいっていうそんな心境になっているのかしら?私も正直、男性ブランコさん観れるならどっちゃでもええねん笑 そんなことを思いつつ開演を待っておりました。と言っても5分前着席してたのでそんなに待ってはいないのですが。
そして生演奏による出囃子と共に舞台上に現れる男性ブランコのお二人。もう公式Twitterでも上がっていたので書きますが、色鮮やかな、お二人にしては派手派手なジャケットを羽織り登場されたのでした。浦井さんのお膝元、京都にてこの公演が観れることに幸せを感じつつ、開始5分程であっと驚く仕掛けを見せられ、その瞬間、鼻の奥がツンとなってしまい、瞳にうるおいが増していくのを感じました。まだ溢れてはいません。これを書いている今も同じ状況に襲われています。なんで?笑
それだけ、視覚からの情報(たとえ文字だとしても)というのは記憶を呼び起こす装置なのだなと。
そして始まるコントたち。
きっかけ台詞は

「やってみたいことがあるのだけれど」

ライブ中ずっとワクワクしていました。次はどんな場面なんだろう?どんな設定なんだろう?舞台装置的に予想できる材料は揃っていましたが、そんな予想をさせる時間を作らせないほどコントに惹き込まれ、そして、到底想像なんてできない世界観に連れていかれました。なんだかずっと漫才を見ているようで、でもコントをやっていて、男性ブランコの漫才のツカミの如く、「終わっている頃には漫才かコントかどっちでもよくなってると思います、あきらめ〜」状態でした。これは心地の良い境界線の混じり合い、コントライブというよりかは短編映画を観ているかのようなそんなコントライブだったと言わせてください。この単独ライブで2022年の男性ブランコがギュッと詰め込まれていたのではないかと思える作品でした。つい作品と言ってしまいましたが、うん、作品だったなぁ。DVD化されるなら絶対に買うね。あと、衣装ね、衣装がとてもしっかり作られていて、かわいかったんだよな。衣装デザインとかラフとかモチーフのアクキーとかポスカとかグッズ化されたら全部買っている自信しかない笑

配信期間が終了したら、コントの内容を含めてまとめている記録から、新たな記事をアップしようかなとぼんやり考えていますが、自分自身がネタバレ回避したい派なもので今回の記事はこの辺りが限界かな。ここまでお付き合いいただきました方、いらっしゃいましたら多大な感謝を。あわよくば、この単独の内容を肴にお茶でもしないかい?そんなベタなナンパ師のような発言を迂闊にしてしまうぐらい共有したい案件でございます。でも、いざそのような状況が訪れても、ね…、わかるんですよ。我々は、よかったねおばけにしかなれない、ということを…。

そして再び、我々はよかったねおばけになるチャンスを得たのです…









最後に、ただのファンの「よかったです」が本人たちに届くことを願って…

素敵なコントライブを披露してくださった
 男性ブランコの浦井のりひろさん・平井まさあきさん
素敵なコントライブに生演奏という華を持たせてくださった
 トニーフランクさん
素敵なコントライブを支えていらっしゃる
 超優秀な作家陣、マネージャーさん、デザイン、編集、衣装、映像等々のスタッフさま方
素敵なコントライブを共に観ることができた
 男性ブランコファンの皆さま

そんなたくさんの偶然と奇跡が重なり合って、
この男性ブランコのコントライブ「やってみたいことがあるのだけれど」を
拝見できたことに感謝をいたします。本当にありがとうございました。

「終わりがあるから始まりがある」
これもこのコントライブを観て感じたことの一つであります。今回のコントライブを糧に今後の男性ブランコさんの活躍を応援し続けていきたいと思います。


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