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競馬予想・分析の分析 23年ホープフルステークス

最近、大学の研究の関係で『フィッシャーの正確確率検定』という統計学の検定法を知った。これを使えば、2つの変数に統計学的に有意な関連があるかないか調べられる。
というわけでこれを使って、JRAが公式サイトに掲示しているデータ分析と、競馬サイト「SPAIA競馬」のハイブリッド式消去法を分析し、有意水準0.05を超えなかったものだけを採用、複勝圏内に残るであろう馬を徹底的に絞り込んだ。

ちなみにJRAのデータ分析は全て統計的に有意だったが、SPAIAの方は

『前走2000m』×『前走初角8番手以下』 ★0.0%★
→ 両側検定  :  p=0.3264   ns (.10<p)
片側検定  :  p=0.1703   ns (.10<p)

『誕生月が3月以降』
→ 両側検定  :  p=0.1029   ns (.10<p)
片側検定  :  p=0.0670   +  (.05<p<.10)

この2つがオッズ比検定で両側片側共に有意水準を上回った。

それで、最終的に残ったのがこの5頭になった。

この5頭のうち、1番ゴンバデカーブースはさっき出走取消になってしまった。だから6, 2, 10, 16の4頭だ。

去年のホープフルステークスはムルザバエフさんがドゥラエレーデを1着に持ってきて大波乱の決着だった。そのムルザバエフさんはレース後にはこう語っていた。

「すごく嬉しいです。ドイツで初めてG1を勝ったときも嬉しかったのですが、こうして日本で初めてGIを勝てて、非常に嬉しい気持ちです。まずはゲートを上手に出して、内に逃げ馬がいたのでそれを見るという形をとりたいと思っていました。ゴールの瞬間は勝ったか分からなかったです。きょう乗せてもらっている他のレースでいい成績を残せなかったので、最後にこのような形で締めくくれてよかったです。調教に乗ったときからいい馬だなという印象でしたし、全てが良い馬だと思います」

https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=218230

そして、ホープフルと同じ芝2000mで行われた今日の5レースはこういう結果。

ゴンバデカーブースと同じ(だった)1枠1番に入ったブラックサンライズ・松山弘平が逃げる。ヴェロキラプトルと似た枠のユキワリザクラ戸崎圭太はそれに追従。それを見ながら5枠のダノンホイットニー、ムルザバエフ。最終的にその逃げ馬を追ったムルザバエフが2着になり、戸崎圭太は9番人気のユキワリザクラを3着に残したのだ。
出走予定だったゴンバデカーブースも、戸崎圭太のヴェロキラプトルも新馬では逃げた。2人はホープフルの予行演習をしている。ムルザバエフはその予行演習を完全に把握した、1年前と同じ内にいる逃げ馬を見る形をとった騎乗。

ホープフルは松山さんがいなくなってしまったので「ハナをとる戸崎・それを追うムルザバエフ」という構図になるだろう。他に逃げ馬はセンチュリボンドがいるが、枠ではヴェロキラプトルの方が有利。うまく立ち回れれば、前走芙蓉Sで先行したシリウスコルトが3着以内に残るかもしれない。

シンエンペラーからワイドで流すのが正解か。

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