はにわ先生

法学部卒。学習塾で10年以上、国語と英語を指導。国文法と英文法に精通。受験指導を通し、読解力や文章作成の重要性を実感。現在は日本語力向上をテーマに、読解力を鍛えるコンテンツを発信中。SNSや視覚メディアの影響で失われつつある「論理的に正しく読む力・書く力」を育むお手伝いをします。

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法学部卒。学習塾で10年以上、国語と英語を指導。国文法と英文法に精通。受験指導を通し、読解力や文章作成の重要性を実感。現在は日本語力向上をテーマに、読解力を鍛えるコンテンツを発信中。SNSや視覚メディアの影響で失われつつある「論理的に正しく読む力・書く力」を育むお手伝いをします。

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    日本語や国文法・日本語文法にまつわるコラムをまとめています。

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    日本語の語彙についてのコラム・記事です。

最近の記事

コラム#6 短文時代の読み取り力:SNSが求める国語力

現代ではSNSを通じた短文のやりとりが日常的になっています。特に投稿文字数に制限のあるサービス、たとえばX(旧Twitter)では、少ない文字数で効率よく情報を伝える技術が求められます。 しかし、短文の特徴は情報量が圧縮されている点にあり、これが誤解を生みやすい一因となっています。 こうした時代において、書き手と受け手の双方に「国語力」が必要である理由を考えてみましょう。 情報量が圧縮された短文の難しさ文字数制限がある文章では、言葉の選び方や構成が簡略化されがちです。こ

    • コラム#5 「伝えたつもり」になっていませんか?

      私たちは日々の会話や文章を通じて他者と意思疎通を図っています。しかし、相手に正確に伝えたはずの内容が、思わぬ誤解を生むことは少なくありません。言葉そのものは正しく使っているのに、意図が相手に伝わらない原因はどこにあるのでしょうか? 言葉の正確さだけでは足りない日本語を正しく運用できるようにしよう、と言うnoteで語るにはいささか不思議な話ではあるかもしれませんが、言葉の正確さは意思伝達において一部に過ぎません。 たとえば、相手の語彙力を超える難解な表現を用いたり、内容を一

      • 語彙知識#2: 「それ、本当に合っていますか?誤解されやすい日本語表現3選」

        前回の記事は、以下のリンクよりご覧ください。 日常生活の中で何気なく使っている日本語。実はその中には、本来の意味や使い方と異なる形で広まっているものが少なくありません。こうした誤解は、意図せず相手に間違った印象を与えたり、コミュニケーションのズレを引き起こしたりする原因となります。 今回も、特に誤解されやすい日本語表現を3つ取り上げ、それぞれの正しい意味や使い方を解説していきます。 1. 情けは人のためならず「情けは人のためならず」を「親切にすると相手のためにならない」

        • コラム#4 学びのタイミングは人それぞれ

          子どもの頃に勉強が得意ではなかったという経験をお持ちの方も多いかもしれません。しかし、それは単に「その時が学びのタイミングではなかった」というだけなのです。人それぞれ、理解の速度も成長の度合いも違います。大人になった今、皆さんはきっと多くの人と出会い、喜びや悲しみを経験し、さまざまな人生の出来事を通じて成長してきたのではないでしょうか。 例えば、ジブリ映画の『となりのトトロ』を子どもの頃に観た方も多いと思います。ぜひ、今もう一度見直してみてください。子どもの時には「トトロだ

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          日本語読解の基礎#3 単文・重文・複文の違いを理解し、文章構造を正確に把握する

          前回は、文理解釈の土台となる、品詞の種類とその役割について見ていきました。 今回は、それらの品詞を組み合わせて出来た「文」について学んでいきます。 日本語の文章は、その構造に応じて「単文」「重文」「複文」に分類されます。 この分類を理解することは、文章を読み解く際に非常に役立ちます。それぞれの違いを把握することで、文章の論理的関係や意味のつながりを明確にすることができるからです。本記事では、この三つの文構造について、専門的な視点から詳しく解説します。 単文とは単文は、

          日本語読解の基礎#3 単文・重文・複文の違いを理解し、文章構造を正確に把握する

          日本語の読解の基礎#2 正確な「文理解釈」を支える国文法の品詞体系とその役割

          前回、日本語の文章を正確に読み解くために必要な2つのアプローチーー「文理解釈」と「論理解釈」について取り上げました。今回はその続編として、「論理解釈」の前提となる「文理解釈」を正確に行うための「品詞」についてのお話です。 前回の記事はこちらからご覧ください。 「文理解釈」を正確に行うために日本語の文章を正確に読み解く「文理解釈」を行うためには、文の構造や文法的な要素について十分な理解が必要です。これらの知識が欠けていると、読者は文章の意味を誤解し、自分の主観や思い込みに引

          日本語の読解の基礎#2 正確な「文理解釈」を支える国文法の品詞体系とその役割

          日本語読解の基礎#1 「文理解釈」と「論理解釈」

          日本語を正確に読み解くためには、表面的な文字の理解だけでは不十分です。文の意味を捉え、その文が全体の中でどのような役割を果たしているのかを把握する力が必要です。そのために活用されるのが、「文理解釈」と「論理解釈」という2つのアプローチです。本記事では、それぞれの特徴と具体的な運用方法について解説します。 「文理解釈」とは何か?「文理解釈」は、個々の文を単位として、文法や語彙を基にその意味を正確に理解することを指します。主語、述語、修飾語といった文法構造を捉えることが中心とな

          日本語読解の基礎#1 「文理解釈」と「論理解釈」

          コラム#3 私が伝えていきたいこと

          現代社会では、「日本語を正しく使う」とは何を意味するのでしょうか。敬語や文法、表現の多様性など、日本語のあらゆる側面について学ぶ機会はあります。 しかし、単なる「小手先のテクニック」を学ぶだけでは、本当に美しい日本語を使いこなすことはできません。私は、この点を深く理解し、本質的な力を養っていただくための情報を提供しようと考えています。 小手先のテクニックでは超えられない壁日本語を学ぶ過程で、しばしば「この言い回しを使えばよい」「この敬語を覚えれば安心だ」というノウハウに頼

          コラム#3 私が伝えていきたいこと

          コラム#2 「読むこと」と「理解すること」の違い

          「読めている」と「分かっている」は同じことなのでしょうか。この問いは、文字に接するあらゆる場面で重要な意味を持ちます。たとえ日本語の文章を声に出して流暢に読めていても、その内容が頭の中でイメージできていなければ、それはただ単に「発話」しているにすぎません。実際に「読んでいる」と言えるのは、意味を理解し、それを自分の中に取り込んでいる場合だけです。 音読だけでは「読めている」とは言えない私が学習塾で指導している際、子どもたちに文章を音読させた後、「その内容を理解して読んでいた

          コラム#2 「読むこと」と「理解すること」の違い

          コラム#1 国文法と日本語文法の違いを知る:2つの体系的な学習法

          日本語を体系的に学ぶ方法には、「国文法」と「日本語文法」という2つのアプローチがあります。これらは一見同じように思えますが、目的や視点が異なるため、それぞれに特徴があります。本記事では、この2つの文法の違いと学び方のポイントについて解説します。 1. 国文法とは何か?国文法は、日本語を母語とする人々が日本語の正しい使い方を理解するために体系化された文法です。主に学校教育で用いられ、古文(文語)や現代文(口語)のルールを含む広い範囲を対象としています。 特徴 日本語を「国

          コラム#1 国文法と日本語文法の違いを知る:2つの体系的な学習法

          語彙知識#1: 「それ、本当に合っていますか?誤解されやすい日本語表現3選」

          日常生活の中で何気なく使っている日本語。実はその中には、本来の意味や使い方と異なる形で広まっているものが少なくありません。こうした誤解は、意図せず相手に間違った印象を与えたり、コミュニケーションのズレを引き起こしたりする原因となります。 今回は、特に誤解されやすい日本語表現を3つ取り上げ、それぞれの正しい意味や使い方を解説していきます。 1. 「敷居が高い」「敷居が高い」とは、心理的なハードルの高さを指す表現であり、高価で近寄りがたいという意味ではありません。例えば、「以

          語彙知識#1: 「それ、本当に合っていますか?誤解されやすい日本語表現3選」

          自己紹介 はじめてのnote

          日本語を「読む力」、鍛えてみませんか?初めまして、はにわ先生と言います。 突然ですが、SNSやニュースで、たった一言の解釈違いが原因で大きな炎上が起きているのを目にしたことはありませんか? このような状況は、私たちが日常的に文章を「正しく読む力」を失いつつある兆候かもしれません。 法学部を卒業後、10年以上にわたり学習塾で国語と英語の指導に携わり、難関中学・高校・大学の受験を目指す生徒たちをサポートしてきました。これまで、多くの合格者を輩出してきました。 その中で実感

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