BRM0402群馬200三県境 ~死のチェリオット~
半年ぶりのブルベ
12月頃にマイワイフの祖父が亡くなってから、なんとなくパイオツという気持ちになれず、仕事も慌ただしく、ただパイオツを揉むだけの日々が過ぎ去った。どうも、気付いたら春です。
最後のブルベから100km以上走るのは2度目。出走の2日前にファイザー製のコロナワクチン(3回目)を打ち込んだので、ちょっと不安が残るスタート。
桜が満開
実はAJ群馬のスタッフである私、いつも通り朝はお腹を痛めて遅刻。着いたらブリーフィング中だった。ひさびさのブリーフィングを見て感動した。直近のブルベはガンギマリした9人によるデスブルベだったし、ブリーフィングすらなかった。
アリバイ工作としてAJ群馬の大御所であるたっちーさんと出走チェックをして、最後尾スタート。1年前に同じコースを事前認定としてのっちさんとジョニーさんで走っている。別に目新しいこともなくマイペースで南下していく。目立った高揚感もなくて、すいーっと。
魔具 チェリオットの登場
藤岡に抜けて埼玉に入る峠を上り、ついーと降りきったところでトレインに追いつく。抜こうとしても県道とはいえ道幅もなく、自然と8人ぐらいになっていたのでどうすることもできない。下り基調でそれなりにペースも良い。前から3台目にファットバイクが走っているのも見えた。
田舎道に入ってまた峠に入るとバラけて、4人ぐらいに絞られる。ファットバイクが先頭。青いAJ群馬ジャージだから、自然とたっちーさんだとわかる。後ろにつくと添付した写真や想像以上の異形だ。音がおかしい。これは体験してみないとわからない。
この登りに入るまでは秩序に掛けたトレインだったが、ファットバイクたっちーさんが先頭で抜けたことで「生態系の頂点」として認識された。僕が4倍のパワーで登っても同じぐらいの速さだったから。
そういうわけで、PC1まで20kmはあったと思うけど、誰もがただ従うことを選んだ。
PC1の道の駅ではのっちさん、きむさん、スカイロードパイセン、すらいむ閣下など先にでた人たちがのんびりしていた。のっちさんは17時から仕事で、間違ってキューシートではなくてシフト表を持ってきたらしい。僕はおにぎりを7個持参していたので、水道で水を拝借。10分後にリスタート、さっきのみんなと大体一緒。
向かい風は嫌だよね~
PC2までは60kmほど。途中のハプニングでバラけたけど、なんだかんだスカイロードパイセンと付かず離れずでPC2まで一緒にだった。スカイロードは理性のトンだバイオ兵器だと教えられていたので、どんな非道な目に遭うのだろうと内心怯えていたが、なぜか平穏だった。
3m程度とは言え向かい風で、心拍数と脚的にもイマイチよくなかったので助かった。途中で古墳や公園など、桜や菜の花が綺麗な場所がたくさん見れた。みんなたのしそーだなー、いーなーと思いつつ、まぁ自分も楽しんでるかと深く考えないように通過していった。気付いたら三県境(2回目)
すぐ近くがPC2の道の駅。おにぎりを食べていると、後続がINしてくる。先に行っていたはずのたっちーさんに「いつのまに抜かれたんだろなー」とか話をしつつ。みんなレストランで食事をするらしいので、自分は先に旅立つことに。のっちさんの姿はついに現れなかった。死んだのかな。
ゴールすりゃぁいんだろ、ゴールすりゃ(お気持ち)
PC2~PC3もほぼフルフラットの60km。今度は追い風で、ほとんどクランクを回さなくても時速30km弱で進む。となると、つまらない。飽きる。楽しくない。去年はジョニーさんと一緒だった(のっちさんはどっかで死んでた)ので、問題ではなかった。このままではダメだ、分割作戦しよう。
163km地点のコンビニで30分弱
176km地点のコンビニで30分弱
ちょうのんびり…。チョコパンとかコーヒーを優雅に楽しむ。そんなときにコンビニの外で御婦人に声を掛けられる。
「寒いのにこんなところでご飯を食べないとダメだなんて」
「ほんとうにコロナは嫌よね!」
「いやぁ、いつもこんなんですけど…」とは言わずに、嫌ですよねーとか笑顔で見送った。大人だから。大人だから。
平坦はいやだ、登りをくださいぃ…
2件目のコンビニからPC3までは13kmほど。ようやく登り初めてやる気が出てきた。ここ数年、とある人に無駄に登らされることに順応してしまったのか、平坦では心が死ぬようになっていたらしい。
登っていると何人かをキャッチする。そこそこ走れそうなキャニオンに乗った青年と話しながら走っていると「去年からブルベを始めたんです」「来週の300kmにも出走予定なんです」「その翌日がフジヒルなんですよねー」とのこと。
まーたへんなの拾っちまったなぁ…
彼とPC3につくと入れ違いできむさんに遭遇。チェックポイントのクイズを処理してさっさと追いつく。誰かがいないとやる気が起きないのも良くないけど、ブルベの楽しみは出会ったり別れたりですよね。
そのままゴール。9時間58分。
さぼってたコンビニから見えたけどPC1での面々にはだいたい追い抜かれていたらしい。もちろん、のっちさんも生きていた。
今回はコンビニで満喫しすぎたのでお風呂は入らずに、そのまま20時30分頃までみんなのゴールを待つ。暗くなると寒い。テントから、利根川の橋を見ると渡ってくる参加者がよく見える。今回は見事に全員完走!桜もキレイで言うことなしのBRMでした まる。
次回はたぶん6月の300km?
海が見たいから大洗まで行って帰ってくる予定です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?