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比嘉秀仁コラムその2~比嘉秀仁の麻雀とは?

ラスばんは、はねおかです。
MSリーグの振り返り記事で時間を取られたり、風邪をひいてしまいnoteを書く気にならなかったりしていましたが、私は笑顔でいます。元気です。

今回はこのツイートを考えてみたいと思います。

さて、このツイート。
おかしくないですか?

「比嘉秀仁の麻雀の印象」を聞いているのに、「ラスってほしい」って…
それってあなた(回答者)の感想ですよね?(HRYK)

次の画像を見てください。

「ここで1sを切った理由を答えなさい」という問題があったとします。
それには「ドラ赤のイーシャンテンだから」と答えるのが正解です。
「1sで振ったら高いじゃん、俺なら切らないね」「1s切りはヌルすぎる」は、答えになってないんですよ。

まぁ、実際切らないほうが良いですけどね。
このあと箱下ラスって身を持って知ったわ!ボケ!

で、「比嘉秀仁の麻雀」とはなんでしょうか?

今回は雀魂牌譜屋のデータを元に、比嘉秀仁の麻雀を考えてみたいと思います。

比較用として、比嘉秀仁(玉の間平均との値)、はねおか(玉東の間平均との値)、あゆぴん氏(玉座の間平均との値)を用意しました。

比嘉秀仁:https://amae-koromo.sapk.ch/player/67268353/12
はねおか:https://amae-koromo.sapk.ch/player/75360904/11
あゆぴん:https://amae-koromo.sapk.ch/player/67968780/16

放銃率、放銃点は低ければ低いほど良いので、平均値から100を引いた値を使用しています。
つまり、全てのデータは高ければ高いほど良い値ということになります。

比較するデータ
・和了率
・平均和了点
・放銃率
・平均放銃点
・立直率
・副露率

グラフ化したものが下記になります。

比嘉秀仁、はねおか、あゆぴんデータ比較(2022/12/17時点)

では、順に見ていきましょう。

・和了系

和了率は圧巻の23.86%で、玉の間平均との値は88.81%。
アガりの非常に多いプレイヤーと言えますね。
参考までに立直良形率は49.61%(玉の間平均との値57.09%)、立直多面率は75.21%(玉の間平均との値53.97%)と、そこまで高くありません。
ツモ率は39.16%(玉の間平均との値81.56%)と高いため、テンパイしアガる事への嗅覚が鋭いのでしょうね。
和了平均点も6668点と平均以上。
高打点型のプレイヤーと評価していいでしょう。

・放銃系

放銃率は13.98%。
天鳳でなら四段相当の放銃率で、平均値より高めのデータです。
参考:https://tenhou.net/ranking.html

はねおかが提唱するデータに「実質放銃率」があります。
これは「放銃率ー仕方のない放銃率」で表すもので、それを集計するのは面倒なので、雀魂牌譜屋では「放銃率-放銃時立直率」で算出します。
立直は基本的に正しく、立直後に放銃牌を掴んでしまうことは仕方のないことですからね。
比嘉秀仁プロの放銃時立直率は23.32%(玉の間平均との値85.73%)と高めです。
そこから算出する実質放銃率は10.72%。玉の間の平均実質放銃率は11.45%なので、そこまで高くないことから、不運にも立直後にロン牌を掴んでしまうことが多いのでしょう。
これは立直率の高いプレイヤーの宿命と言えるでしょう。
ちなみにはねおかの実質放銃率は9.16%(放銃率12.96%-放銃時立直率29.34%)、あゆぴん氏は9.32%(放銃率11.46%-放銃時立直率18.67%)です。

特筆すべきは放銃平均点の低さです。
明確に高そうな手には放銃しない。麻雀の基本ですね。
自分では「かつて自分の雀風を守備型と自称していたことを後悔している」と仰っていましたが、守備型雀士を名乗っても良い放銃点の低さです。

・立直率

立直率22.78%は非常に高い値で、玉の間の平均立直率18.84%から比べても一目瞭然です。
本人は先制リーチを「ジャスティス・リーチ」と言っていますが、先制率も82.28%(玉の間平均との値64.50%)と高く、まさに正義のリーチ。
先制テンパイはなんでもリーチのはねおかが言うのもなんですが、かなり異常な値と言っていいでしょう。

・副露率

副露率31.38%(玉の間平均からの値47.60%)は、ほぼ平均の値。
なんでも鳴くのではく、急所を的確に鳴いているといった感じでしょうか。
その証拠に、副露後和了率は34.11%(玉の間平均からの値88.82%)と、鳴いたら確実にアガっています。
これも高い和了率を生み出す要因と言えるでしょう。

・総評

比嘉秀仁の麻雀は「リーチを主体としながらも的確に鳴きを入れ、高い和了率でアガりきってしまう麻雀」と言えるのではないでしょうか。
それはまさに現代麻雀。
ジーニアスコンピューターの異名は伊達ではありませんね。

まぁ、本人はもう名乗ってないんですけどね。その異名。

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