「君と言う星を摘みに行く」について
11月11日開催の文学フリマ37にて頒布された合同誌、
「戯曲『スタァライト』アンソロジー THE STARLIGHT GATHERER GATHERER」
に収録させていただいた私の作品、「君と言う星を摘みに行く」について、ぼちぼち書いていくものです。
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なぁにそれぇと思った方、是非読んでみてください。度肝を抜かれます。
注:ネタバレ
当然のことながら、以下はネタバレしかありません。
先に作品を読んだうえで読まれることをお勧めします。
誤字とか読みにくい箇所について
まず最初に、ここに列挙する誤字等は全て私の校正不足・確認不足が原因であり、合同主催者である王生らてぃ氏や印刷を担当したSTARBOOKS社は一切の責任が無い事を断っておきます。
381ページ上コマ、スクリーンの高度表示。
10000メートルって書いてありますね。何をもってこれを書いたのか思い出せ無い上、とんでもねぇ間違いです。
フィート?って思ったんですけど、フィート換算しても33000フィート程度。旅客機の巡航高度です。
10000フィートの間違い?だとすると逆に3300メートル。アプローチ中ですか?って高度です。
速度を書きたかったんですかね。だとすると、単位がわからないです。
考え直すのも面倒だし、今更考えたところで印刷しちゃった原稿はどうにもならないので葬り去っておきます。
ちなみに、下の100kmは正しいです。
セリフにもあるように、国際航空連盟によって定められた「これ以上は宇宙空間だよ」ってライン、カーマンラインの高度です。
カーマンラインの名前はハンガリーの航空工学者で「航空工学の父」と呼ばれるセオドア・フォン・カルマン氏に由来し、KSPで緑くんの名字が全部カーマンなのも彼由来でしょう。
余談ですが、AC6(アーマードコアの方)に、セリフとまんま同じ「カーマンライン突破」というミッションがあります。
宇宙空間に行くぜ!!っていうミッションなのでニュアンスは同じですが、AC6は原稿終わったご褒美に買ったので、これ描いた時点ではミリしらでした。偶然って怖い。ほんとに偶然です。
354ページ中段コマ、左の吹き出しのセリフが読みにくいのでここに書いておきます。
「小」惑星とはいえ、破壊した際の破片が地上に落着するとかなりの被害が広範囲に発生してしまう。
ギリギリに寄せて見えるかな?って思ったんですがきつかったです。ごめんなさい。
後述するオマージュの話と被るんですが、このへんの設定は「エースコンバット04」のユリシーズをイメージしてました。
ユリシーズはストーンヘンジとかそういう超兵器で破壊したり大きさを小さくしたりしてましたが、それでも一国の首都が海に沈んだり復興を巡って戦争が起きたりと被害を出しています。
ちなみに、「2017SL99」と言う番号は、2017年9月後半に発見された27236個目の小惑星ということを意味します。(計算が合ってれば)
現実での半月で見つかった最多数は13289個なので、それよりもはるかに多いです。観測技術の向上か、はたまた巨大隕石による滅亡の前触れか・・・
2017年に初観測された小惑星が物語年代(近未来と言っても202X~3Xくらい?)に地球に衝突するほど接近しているというのもおかしな話かもしれないですが、そこは目をつぶってほしいです。
ちなみに、認定され番号が振られた小惑星には発見者に命名権が与えられます。この場合アリシア博士に命名権がありますが、命名してないようですね。
10年で命名権が失効するという暗黙の了解があるようですし、実際命名されていない小惑星も多いようです。ちなみに、命名権を売買することは禁止されています。
373ページの上段コマの雑誌、「GRAPHICAL SCIENCE」
トーンで潰れてる文字には「WILL SHE BACK?」って書いてあります。
これの元ネタはわかる人ならすぐわかる、ナショナルジオグラフィックです。
パロディ、オマージュの元ネタについて
パロディ満載です!!!!!と言っておきながら、誰もわかってくれなかったら寂しいので、どんな作品が元ネタなのかとかを列挙しておきます。
「宇宙兄弟」
流れはまんまこれです。というか作品のプロットを思いついたのが、スーパー銭湯でこれを読みまくってた直後でした。
お偉いさんにアクロバットでアピールするシーン、あれ好きなんですよね。元ネタでは大いなる誤解を生んでましたけど。
ちなみに推しはイヴァン、マクシムたちロスコスモスのクルーです。
ついに完結するようで、楽しみですね。
「アルマゲドン」
これは完全に事故なんですけど、隕石衝突のくだりがまんまアルマゲドンでした。
でも、本当に本当に信じてほしいんですけど私はアルマゲドン見たことが無かったのです。レンタルビデオで借りて見てびっくりしました。
あれとの違いは、隕石ぶっ壊すだけじゃだめってとこですね。
もっと早く気づいてれば、「モンスターズ・インク」とかでもオマージュされてた宇宙飛行士のシーンとかやりたかったですね。
「エースコンバットシリーズ」
ユリシーズは前述したとおりです。マスドライバーは劇スもそうですが、これのイメージも結構入ってます。
ななが演じるブラウン博士には、「7」のシュローデル博士のイメージをだいぶ投影してます。キャンピングカーの前で待つコマとか、これが元ネタです。
教官に関しては、エスコン、「ZERO」のズィルバー隊、ケラーマン中佐もそうですが「パイロットになろう」の教官のイメージもデカいです。
「トップガン」
バイクとヒコーキ、無頼漢。
元ネタではバイク乗ってるのは訓練生でしたね。
打ち上げのシーン、バーにいる教官のジャケット、よく見てほしいです。
この他、ちゃんと解説しちゃうと面白くなくなっちゃうパロディもたくさんあります。
「インターステラー」「エヴァンゲリオン」「はやぶさ」「グッバイ、レーニン!」そしてもちろん、「劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト」です。
他にも、わかる人にはわかるネタがあるので、是非探してみてください。
もしかしたら私が知らないうちに記憶の片隅にあった何かをパロってるかもしれません。そういうのも教えてほしいです。
入れたかったけど入れられなかったパロディとしては、双葉がバイクでT-4を追っかけるシーンだったり、実験は成功なシーンだったり、バールを持った物理学者やモノリスみたいな人工知能、個人的なお気に入りはブラウン博士の名前がプロット段階では「Dr.ストレンジナナ」だったってやつです。
ここに供養しておきます。
宇宙描写の正確性について
許してください(土下座)
作っていくうちに、フォロワーに宇宙関係で働いている人や星空案内人な人がいることがわかってしまい戦々恐々としています。
まあでも、それ含めて楽しんでほしいです。開き直ります。
ガンダムの宇宙では爆発音がするってやつです。
「それっぽくなるように作る」という技術をちょっと掘ってみた感じです。
難しいですね・・・
「星摘みのロケット」「スタァゲイザー作戦」については「小惑星リダイレクトミッション」の字面のイメージだけで予想したやつです。
地球や宇宙機に衝突しうる、脅威となるデブリを掴んで無理矢理軌道を変える的な?KSPのイメージも大きいですね。
しかしながら、実際のミッションは小惑星表面から4メートルくらいの岩を回収するというもので、しかも計画段階で中止されていました。
出来るかどうかはさておき、スタァゲイザー作戦では宇宙船に格納されているロボットアームでターゲットの小惑星を抱きかかえるように掴み、スラスターを全力で噴射して軌道を変えるというものです。
最後に出てくる宇宙船は、「蒸気式カタパルトで加速」「マスドライバーで離陸」「下部ウィングユニットで揚力を得つつブースターでさらに加速」「成層圏付近でウィングユニットをパージ、機体のブースターで宇宙へ」「パージされたウィングユニットはグライダー化し、無線操縦で着陸」という流れで宇宙へ行きます。
長距離巡行型宇宙往還機のテスト機、という設定です。人間2人運ぶのにはオーバースペックですしね。
往還機、つまりスペースシャトルなので、飛行機みたいに滑走路にギアで着陸します。すんなり帰ってこれるのか?それは別の話です。
そのほかの事は、聞かれたらその場でなんとか考えて答えます。
全員出てるよ!舞台少女!!の答え合わせ
これが自分的には最大のネタバレです。できれば自分で探してから読んでほしいです。
愛城華恋:主人公、フローラ(フローラ=ソラーレ)役
神楽ひかり:クレール(クレア=モンド)役
露崎まひる:同期飛行士候補生・チアキ役
星見純那:天文学者・アリシア役
大場なな:ロケット工学者・ベロニカ=フォン=ブラウン役
石動双葉:飛行教官役
花柳香子:座学教官役
天堂真矢:司令官役
西條クロディーヌ:秘書役
雪代晶:3ページ中段コマ、外科医師役
鳳ミチル:同、精神科医師役
夢大路栞:同、研修医役
リュウメイファン:7ページ中段、「Houston」シャツのオペレーター役
鶴姫やちよ:同、オペレーター役
巴珠緒:3ページ中段コマ、物理学者役
音無いちえ:24ページ中段左コマ、シートモニターのニュースキャスター役(おそらく最難関です)
田中ゆゆ子:アンテナサイトの天文学者役
秋風塁:アンテナサイトの通信技術者役
夢大路文:3ページ中段コマ、通信技術者役
大月あるる:STS-144ミッションスペシャリスト役
叶美空:STS-144パイロット役
野々宮ララフィン:STS-144船長・ジークリンデ=イェーガー役
恵比寿つかさ:3ページ中段コマ、航空技術者役
胡蝶静羽:3ページ中段コマ、ロボット技術者役
柳小春:ISS第82次長期滞在クルー役(配信カメラマン)
南風涼:ISS第82次長期滞在クルー役(おしゃべり)
穂波氷雨:ISS第82次長期滞在クルー役(ミッションオペレーター)
高千穂ステラ:27-28ページ、下コマ、駐車してるバンの右の職員役
大賀美詩呂:同、下コマ、駐車してるバンの左の職員役
小鳩良子:同、左コマ、バーのテレビのニュースキャスター役
森保クイナ:同、上コマ、後ろを走る職員役
海辺みんく:同、右コマ、宇宙大好き少年役
見つけられましたか?
配役や扱いの大きさは適当です。ぜひ見返してみてください。
謝辞
合同主催の王生らてぃ様
Discordで様々なアドバイスをしてくださった参加者の皆様
さまざまなご迷惑をおかけしてしまいすみません。
多大なキラめきをくださったスタァライト九九組をはじめ、リアル舞台創造科の皆様
そして、読んでくださった読者の皆様
本当に本当にありがとうございます。
この場を借りて、お礼を申し上げます。
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