スターダストレビュー40周年ライブ

先月のライブの話で僕の記憶も記事の新鮮さも薄れてしまったけども、備忘録代わりにスタレビの40周年ライブについて書きます。


このライブのチケットを買ってから配信もあることが発表されて正直、家でゆっくり観ればよかった。いや、もっと欲を言えば、家でゆっくりなんかつまみながら酒でも飲んで観たかった!と当日のライブが始まるまで、高校生のときに好きなあの子に告白しなかったことぐらいに後悔した。

きっとあの子も、僕の事を悪くは思ってなかったろうから、めでたくカップルになって楽しいデートとか出来たろうなー。けど、若い僕は自己中だったから、すぐに、別れてただろうなー。

やっぱり、告白しなくてよかった!

話を戻す。

何せ、6時間のライブ。長い。考えてみて欲しい。むなげ先生(※YoutubeFortnite内でナンパをしてのゲーム配信を毎日、5時間とか6時間を配信をするタフネス変態。下記URL参照)

https://youtube.com/channel/UCC0ekWlUhbIIeqBA5MXK6BA


の配信を大阪城ホールで6時間見れるか?いや、流石に弱小配信者と日本一のライブバンドを比べるのは無理がある。

彼らのライブを初めて観たのは30周年ライブからだから、僕はまだスタレビファンとしてはまだまだ新参だ。

僕は基本的に国内のバンドで聴くのはエレカシくらいで、主に海外のバンドをメインに聴いてたし、ゴリゴリのロックが好きだった。

僕のスタレビに持っていた印象はシティポップで僕より上の世代のちょっとマニアックな人達が聞くバンドというイメージだった。

それでも彼らのデビュー曲、「シュガーはお年頃」は僕の中で強烈なインパクトを持っていて、いつか真剣に向き合って聴きたいと思っていた。

きっかけはよく覚えてないが10年前に、スタレビの30周年ライブに行ってみるかと軽い気分で行ったら衝撃を受けた。

ほとんど知らない曲ばかりだけども彼らのライブパフォーマンスに圧倒された。

とにかく自分達が楽しむ事によって客を楽しませようという姿勢とお客さんも一緒にライブを盛り上げようという姿勢が物凄く心地よく今まで観たどんなライブよりも最高のものだった。

KISSやエアロスミス、クイーンにAC DC、アイアンメイデンそれぞれのライブで憧れのビッグバンドを観た感動はあったけれども、それらとは違いスタレビのライブには元気と明日から俺も楽しくて生きて周りも楽しくさせようと言う勇気を貰える。

それ以来、毎度彼らが近くで講演する度に観させてもらっている。

この日は少し雨模様で会場に着くまでに少しぬれた。余計に家で観たかったモードに入った。

少し後悔の年を持ちながら開演を待つ。昔、本気でお笑い芸人を目指さなかった事くらいに後悔した。

もし、お笑い芸人をやっていたら、全然受けずにヨゴレ芸人になってたか、辞めてるか。もし、売れても調子に乗って不倫とかしまくって炎上して潰れてたろうなー。

芸人やらなくてよかった!

松たか子のナレーションで開演された。会場は徐々にスタレビワールドに包まれる。

一曲目「僕らの本能」

知らない曲だけど、会場にグルーヴが走る。

スタレビにしては珍しく頭から連続で演奏を続ける。いつもなら、1曲か2曲やって根本要さんのMCが入るのだけどもなにせ6時間で58曲を演奏しなければいけないので飛ばし気味にやっていた。

僕はスタレビの演奏も好きなんだけども、根本要さんの脱力しきった自虐多目の喋りが好きで観に行ってるところもある。

そして、連続演奏の5局目に彼らのデビュー曲[シュガーはお年頃]が演奏された。


40年前のデビュー曲。ここまで来るのに色んなことあもあったろう。

辞めたい時、辞めなければいけないかも知れない危機。メンバー、スタッフ間の確執。どんな事でも一つの事を40年やる続けるのはそう簡単にはいかないだろうし、続ける為には綺麗事ばかりではなかったろう。

彼らの40年続けてきた苦労と努力、自分の40年を考えた時に目に熱いものがこみ上げて来て、その熱い涙を利用してカップヌードルでも作ろうかと思ったけども、カップヌードルが手元になかったので涙を堪えた。カップヌードル作り出したらつまみ出されるしね。

シュガーはお年頃の演奏が終わると、彼らの歴史の凄みと重みを感じながら彼らに敬意を払い、鳴り止まない拍手が会場を包んだ。

もう、生で観て良かった!このライブ会場のエネルギーは家での視聴じゃ感じられない!スタレビとお客さんで作り出すグルーヴ!これを家で見て満足してるヨボヨボ糞野郎になんかなりたくない!まして、家でゴロゴロ酒飲んで見てるやつなんてハゲ頭を引っ叩いてやりたい!

そんなこんなで6時間なんてあっという間に過ぎていく。

そしてライブ終盤。演奏されたのは[愛の歌]


会場のあちこちからチラホラとスマホの電灯昨日を使ったペンライトのスイングが始まった。

最初はまばらだった灯りが徐々に増えていき、演奏中盤ともなるとほぼ全員がスイングしている!圧倒的な幻想空間!vocalの根本要さんも目頭を抑えながら

「なんだよこれー!すげー!」と感嘆の声を上げる。メンバーの皆さんも泣きそうな顔や喜びに溢れる顔、色んな感情がごちゃ混ぜになった表情で演奏を続ける。

気付けばうちの中学生の息子もペンライトを振っている。

お前、おったんかい!お前のこと書くの忘れてたわ!

実はこのライブには僕の影響でスタレビファンになった奥さんとスタレビを全然知らない中学生になる息子と家族3人で参加してるのだ。

息子はんライブ始まりの頃は親に付き合わされてる可哀想な中学生という感じで仕方なく観ていた感じだったがライブ中盤からノリノリで身体を動かしたり、大きな拍手をしていた。

彼にとってはこれが初ライブでいい経験になったと思う。まあ、普通のライブは2時間くらいだけどね。

とにかく、ライブ終わりの描写をしたところでクソガキの事を思い出して書けたので良かった。もういいから向こう行け!クソガキ!勉強しろ!

ライブに行ったことがないと言う人にはまず、スタレビのライブをお勧めしたい。本当に楽しくて元気を貰える。自分も周りを楽しくさせて元気を与えたいと思えるようになる。

そしてライブ終了。6時間半のライブを感じさせない、素晴らしいエンターテインメント。

会場は割れんばかりのやまないかと思う程の拍手。メンバーの深い深いお辞儀。

とある多数のバンドが出演するフェス形式のライブの取材インタビューで根本要さんは答えてる。

「僕らは日本一のライブバンド。ライブで勝って当たり前。だけど、ただ勝つだけじゃだめ。圧倒的に勝たないといけない」

この言葉通りにこの日のフェスでスタレビを知らないお客さんもいつのまにかスタレビワールドに引き込んでいた。

この自信と誇り、そして覚悟。

この言葉を聞いてから僕も何かをする時には「圧倒的に勝つ」覚悟で挑んでるけれども結果はついて来てない。

おしまい。

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