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ハンズの良音探訪#6「Stepehn Bishop/Careless」

初めまして!ペンタ池袋ハンズサイド店長のマッスルと申します。

「ハンズの良音探訪」って事で、音楽スタジオの店長である私マッスルが日頃インスタやpodcastやキュレーションサイトなどでディグったり、Apple Musicサーフィン(「このアーティストを聴いてる人はこんなのも聴いてます」を使って様々な関連アーティストに飛び気がつけば1,2時間経過してしまう楽しく危ういネットサーフィン)、Spotifyサーフィンでピンときたバンド、音源を紹介していく記事となっております。

本日紹介するのは「Stepehn Bishop」の「Careless」というアルバムです。

 Stepehn Bishop(スティーヴン・ビショップ)はアメリカ、カリフォルニア州サンディエゴ出身のシンガー・ソングライターです。幼い頃に見た「エド・サリヴァン・ショー」のビートルズに憧れ音楽を始めギターを手にとり14歳で結成したザ・ウィーズというグループでブリティッシュ・ビートに影響を受けたポップスを演奏し始めます。

 その後プロミュージシャンを夢見てLAに移り住み様々なレコード会社や出版社などに売り込みに行くもなかなか認めてもらえず、細々と音楽活動を継続していたのですが、ひょんなことからあのアート・ガーファンクル(サイモン&ガーファンクル)にデモテープを聴いてもらうチャンスを貰い、後に彼の名盤「Breakaway」にStepehnの楽曲が2曲収録されようやくSSWとして日の目を見始めます。(Stepehn Bishopの楽曲は8曲目の「Looking For The Right One」と10曲目の「The Same Old Tears On A New Background」。他にもスティーヴィー・ワンダーやポール・サイモンも楽曲を提供してます)

 そんなStepehnに目をつけたABCレコードがソロ・アルバムをオファーし、1976年に念願のデビューを果たしたのがこのファーストアルバムの『Careless』になります。当時25歳ですね。それまでの地道なキャリアで培った人脈をフルに活かし、エリック・クラプトン、ラリー・カールトン、チャカ・カーン、アート・ガーファンクルなど錚々たるミュージシャン達がこのアルバムに参加しておりますが、そのミュージシャン達に負けないStepehnのスタイリッシュな歌と楽曲の良さが全面に出ている傑作となっております。

 アルバム1枚を通してどの曲も本当に良質な楽曲ばかりですが、個人的なフェイバリットを挙げると2曲目の「Never Letting Go」と10曲目の「Save It for a Rainy Day」です。ビートルズから影響を受け、アート・ガーファンクルに見初められのが良くわかります。

 この後も1978年には前作に引き続きチャカ・カーンやアート・ガーファンクルが参加し音楽的にもさらに洗練度を高めたセカンド・アルバム『Bish』を発表し、70歳になった現在もコンスタントに作品を出すなど精力的に活動をしているようです。

 あと余談ですが、冨田ラボ等とのコラボレーションでも知られるSSW「Rei」さんも最近のフェイバリットにたまたま挙げておりました。45年前の作品が今の世代の人達にもしっかりと響いているようで嬉しいですね。(言うて自分も生まれていませんが)

 日本ではあまり馴染みのないStepehn Bishopですが、世代を超えて愛される名盤を是非皆さんも一度聴いてみてはいかがでしょうか?

ではまた!

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