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効率性を考えて造られたスリーティアーズ

最近「ビートンの家政本」の解説書を読んでいる私。

ヴィクトリア朝、中産階級の主婦を対象に、

数多く家政本が出版されましたが、

その中でも、大ベストセラーになった本が

イザベラ・メアリー・ビートンが書いた本でした。

本の内容は、また少しずつお話するとして、

その中に、女主人の仕事として、

一番重要と書かれているのが

家庭招待会。


いわゆる、アフタヌーンティーのティータイムです。

「アフタヌーンティー」と聞いて、

頭に思い浮かべるのは、やはり、

お菓子が乗せられた3段のスタンド。


別名「スリーティアーズ」と呼ばれるスタンドは、

20世紀近くになってから登場した、

比較的新しい茶道具なんです。

もともとアフタヌーンティーを行っていたのは貴族。

なので、使用人が一皿ずつサーブしていましたが、

20世紀に入ると、中流階級の人たちも

貴族の真似をして、アフタヌーンティーを行うようになりました。

でも、貴族のように使用人の数が多くないため、

給仕ができない・・・と、考えられたのが、

一気に持ち運びが出来る3段タイプのスタンド

スリーティアーズでした。


確かに1段より、3段の方が

運べるトレイの数も3倍に増えて、

効率がいいことは間違いなし!(笑)

最初、木製のものが造られたスリーティアーズも、

さらに効率よく運べるよう、

テーブルの上に乗せる金属のものや、

スタンドタイプのものなど、

いろんな種類が増えました。


3段タイプが主流ですが、中には

さらにたくさん運べる5段タイプも!

スリーティアーズならぬ、ファイブティアーズ?!

いかがでしょう??

お皿が5つもついたアンティークの「ケーキスタンド」

他にもいろいろあります。

ケーキスタンドはこちらから


今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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