見出し画像

Twitter #第二回仮想 広島陣営指名のお話

皆様、花粉が猛威を振るう季節ですがいかがお過ごしでしょうか。私にとっては地獄の始まりです🤧

それはさておき、今回は私が2/20に参加したTwitter上でのブラウン(@ut1057)様主催 #第二回仮想 について書いていきたいと思います。

1.概要

私自身、仮想ドラフトに参加するのは今回で4回目ですが、初めて以下お二方のサポーター様をお呼びし、万全の体制を整えて臨みました。

ZNO(@ZNO_Draft)さん

もこもこパンダ(@mocomococarpio)さん

ZNOさんは楽天ファンということで主に広島への客観的な視点とドラフトそのものの戦略面で、もこもこパンダさんは広島ファンということで主観的な視点、そして今年のドラフト候補生の豊富な知識の面で力になっていただきました。

2.広島の補強ポイントについて

a)投手力

広島は去年のドラフトで本指名6人中5人が投手、しかも3人は即戦力で中継ぎ起用が想定されているというほどに投手陣の層が薄く、まだまだ投手を補強しなければならない状況です。

b)右の大砲

鈴木誠也のメジャー移籍が噂され、更には昨年元謙太(現オリックス)を獲り逃したという背景もあり、今年はどうしても右の大砲候補を獲得しなければなりませんでした。

c)身体能力が高いセンター

丸佳浩がFA移籍して以降穴が埋まらない状況が続いており、第一候補とされる西川は身体能力が低く、次点の大盛、野間は実力不足が否めません。更に2軍でも両翼が本職の永井がセンターを守る機会が増えるなど、絶対的な数も足りていません。

d)左ピッチャー

もはや言うまでもない万年の課題であり、今年は高校大学社会人と左腕が豊作だったので、1人は必ず指名したいと考えていました。

以上の点を踏まえ、戦略を話し合いました。

3.指名選手および経緯

ここからはそれぞれの順位でどのような指名を考えていたのか、実際に指名した選手と合わせて書いていきます。

1位 廣畑敦也(三菱自動車倉敷オーシャンズ)右投右打 投手

入札したのは昨年の都市対抗でセンセーショナルな活躍を見せた即戦力候補の廣畑敦也です。

私の初めの考えは、ここ数年入札していないスケールの大きい高卒投手が欲しいということで、高校ナンバーワンの評価をしている小園健太(市立和歌山高校)を入札し、外れた場合はサポーター様、私と共に1位候補として申し分ないという評価だった社会人ナンバーワン投手の廣畑を指名する、というものでした。

しかし、前述の通り投手の層が薄く即戦力を補強ポイントしなければならないというチーム状況に加え、今年大学4年生を迎える年代(1999年度産まれ)の右投手がチームに既に3人いるため手を出しにくいことや、先程は左腕は豊作と書いたものの1位候補の佐藤隼輔(筑波大)は競合確実、それ以外では残念ながら今年は1位で行こう!思える投手が少ないという背景がありました。

そのため外れ指名で廣畑が競合する可能性は極めて高くリスキーだと感じ、入札して一本釣り狙いをする方針を決め、狙い通り成功を果たしました。

この廣畑は大きく沈み込む特徴的なフォームから、回転数2500rpmを誇る浮き上がるような直球を投げ込む速球派で、先発中継ぎ両方で即戦力として期待できる投手です。

実際に昨年の都市対抗では初戦に完投勝利を挙げた後、2回戦ではリリーフ登板で見事に無失点で抑えています。

また、広島に近い岡山出身ということで縁のある投手だと考えています(本人はヤクルトファンとのことですが😅)

そんな廣畑ですが、唯一の不安点が奪三振率で、都市対抗予選で4.91とスペックに割に低水準です。

ちなみに昨年のドラ1、栗林は公式戦通算で奪三振率が10を超えていたことも不安に拍車をかけます。

今年の公式戦でどのような数字を残すかで、評価は更に上がるか否かが決まりそうです。


2位 徳丸天晴(智辯和歌山高校)右投右打 三塁手・右翼手

2巡目で指名したのは徳丸天晴です。

2点目の補強ポイントに挙げた通り右の強打者を欲しており、候補としては高校生ではこの徳丸を含め吉野創士(昌平高)、有薗直輝(千葉学芸高)、大学生では鵜飼航丞(駒澤大)の名前が挙がりました。

この中で最も陣営の中で評価が高かったのは吉野で、1位指名で小園を考えていた際には外れで廣畑を外した場合の外れ外れ指名の候補にも挙がっていましたが、廣畑の一本釣りに方針を決めて以降は、2巡目で彼らの中で残っていた選手を指名しようという方針になりました。

そして本番では有薗がロッテ、吉野が楽天に1位指名をされたことにより、徳丸か鵜飼かの2択となりました。(優先度は徳丸>鵜飼)

2巡目の指名順が広島よりも前のヤクルトとオリックスはそれぞれ前川右京(智辯学園高)、池田陵真(大阪桐蔭高)を指名したことで、我々は徳丸を指名することが出来ました。

この徳丸は強豪校である智辯和歌山で1年生から4番を務めており、高校通算34本塁打の長打力が最大の魅力です。

最近広島は林、小林と智辯和歌山からの指名が増えており、現実でも十分あり得る指名ではないかと思います。

守備位置はライトですが、今年からサードにコンバートされるとのことで、どの程度守れるようになるのか注視していきたいところです。

気になる点としては打席で力む場面が多々見受けられ、4番にしてはチャンスで凡退するというシーンが目につきます。

1年生から務めてきた4番ですから、最終学年の今年は人一倍懸ける想いが強いはずです。

夏に一皮剥けた姿を見たいものです。


3位 梶原昂希(神奈川大学)右投左打 中堅手

3巡目に指名したのは梶原昂希です。

補強ポイントに挙げた3点目、身体能力が高いセンターということで名前が挙がったのがこの梶原でした。

3巡目の指名順が広島よりも後のヤクルトとオリックスがセンターを固定出来ていないというチーム事情から、この梶原を狙っているの可能性が高いと推測し、この順番で指名するのが最善と考えました。

もし梶原が3巡目までに消えてしまった場合には4点目の補強ポイントである左腕を獲得し、下位で丸山和郁(明治大)や阪上翔也(神戸国際大附高)といったセンター候補を指名する予定でしたが、無事広島の指名順まで残り、指名することが出来ました。

梶原は身長189cmと大柄ながら50m5秒8の俊足で、遠投110mを誇る強肩と身体能力は文句の付けようがありません。更にはリーグ通算で打率.292、3年前の大学日本代表選考合宿で森浦大輔(現広島)から逆方向へ二塁打を放つなどの打撃センスの良さに加え、通算5シーズンで8本の本塁打を放つパワーも兼ね備えており、このスペックなら何故3位まで残っているのかわからないように思えます。

しかし、決定的な欠点として三振の多さがあります。

リーグ通算安打が69本に対して三振を63個喫しており、プロで率を残すのはこのままでは難しいのではと考えられた結果がこの順位でしょう。

梶原は今年の成長次第ではドラ1候補になり得る存在だと私は考えており、皆さんにも注目してもらいたい選手です。


4位 達孝太(天理高校)右投右打 投手

初めに4巡目で指名を想定していた第1候補は代木大和(明徳義塾高)でした。代木は球速こそ速くはありませんが、キレのある変化球に加え、秋の県大会では今回2球団競合の森木大智(高知高)との再試合にまで渡った壮絶な投げ合いを制したタフな精神力を武器とした左腕です。

しかし、事前の話し合いの中でもサポーターお2方の評価が高かった達が残っていたため、指名に踏み切りました。

方針を変更出来た理由として、1つ目は補強ポイントの項目で挙げたように左腕候補が豊富で、5巡目以降でも支配下指名に値する投手がまだいたという点、2つ目はここまで指名3人で補強ポイント3つをクリアし、理想的な流れで且つ少しではありますが余裕を持って4巡目の指名へと臨めたという点です。

この達は身長193センチ(まだ伸び続けているという噂あり)の長身から投げ下ろす姿が高校時代のダルビッシュ有(現パドレス)を彷彿とさせる、とにかくスケールの大きな投手です。

甲子園交流試合では1イニングではありますが広島新庄高校を圧倒し、昨年秋は52イニングで68個の三振を奪うなど既に実力も十分です。

球速は現時点で最速145キロですがまだまだ伸び代を感じさせ、制球も安定しています。

今年は高卒の有力な投手が多いためそこまで大きな話題にはなっていませんが、例年であれば1位指名もあり得るような逸材です。

ただし、この春センバツに出場するため結果次第では注目度が一気に上がる可能性があります。

本番ではこの順位で指名することは難しいでしょうが、まさに嬉しい誤算でした。


5位 桐敷拓馬(新潟医療福祉大学)左投左打 投手

達を指名したことで、5巡目は当初4位の予定だった左腕の指名を想定していました。

繰り下げであると同時に、梶原と同様に後の指名のオリックスの補強ポイントが左腕であると予想していたことを考慮したものでした(オリックス陣営は5巡目までに左腕を指名していませんでした)。

当初は先ほども4巡目の候補として名前を挙げた代木の指名を第一候補として考えていましたが、残念ながら阪神の4位で攫われてしまいました。

そこで次なる左腕の候補として挙がったのが、この桐敷と隅田知一郎(西日本工業大)でした。

前述した通り左腕の候補が豊富で、1人候補が消えてしまっても代替案が複数人出せるというのは非常に助かりました。

桐敷は陣営内でも評価が高かったバランスの良いフォームから、大学の先輩の笠原祥太郎(現中日)を彷彿とさせるチェンジアップを武器に三振を量産し、リーグ通算で奪三振率は10を超えています。昨秋には強打の白鴎大を相手に10奪三振完封勝利を挙げるなど確かな実力を持ったサウスポーです。

一方の隅田は最速150キロを誇る直球をスリクォーターから投げ込む速球派です。防御率は116回と2/3を投げて防御率は1.77と圧倒的で、桐敷と同様にリーグ通算の奪三振率は10を超えています。

この2人は与四球率の指標も近いので甲乙が付け難く、どちらが良いかというのは実を言うと最後まで決まりませんでした。

ただ、指名順が先の西武が隅田を指名したことで、こちらは桐敷を指名する流れとなりました。

そして、オリックス陣営のりば様(@YfeAmr9T1YXmBHU)のnoteによれば、前述の通りオリックス陣営はこちらが予測していた通り5巡目は左腕を、しかも桐敷の指名を予定していたということで、こちらとしてはまさに戦略通り且つ会心の指名となりました。


6位 鵜飼航丞(駒澤大学)右投右打 左翼手・一塁手

5巡目で桐敷を指名できたことにより、補強ポイントに挙げた4点を全てクリアすることができました。

そのため6位以降は残っている選手で陣営内で評価の高い選手を指名しました。

この鵜飼は徳丸の項目でも書きましたが2位指名も考えていた右の大砲候補です。

恵まれた体格が目立ち、特に下半身の強靭さは大学生の中ではズバ抜けています。

駒大では2年春までヒットが1本も出ずに苦しんでいましたが、昨秋は全試合で4番で起用された期待に応え、チームメイトの若林楽人(現西武)に次ぐリーグ2位の3本の本塁打を放って長打力をアピールしました。

更に盗塁を4つ決めており大柄な身体からは意外な脚力もあります。

欠点はやはり確実性で、19年秋、昨秋と続けて打率.250、更に三振数が安打数よりも多いという状況です。

梶原の項目でも述べましたが、三振数が多いと評価は落ちる傾向にありますので、この順位まで残っていたことは納得しつつ、我々の陣営では上位指名の候補だった選手が下位で指名できたというのはかなり大きいと思いました。


7位 羽田慎之介(八王子学園八王子高校)左投左打 投手

支配下最後の指名となったのは羽田慎之介です。

代木を逃したことで指名できていなかった高卒左腕を最後に指名しました。

身長191センチの長身からスリクォーター気味に投げ込むフォームはランディ・ジョンソンを彷彿とさせます。

最速は144キロと高校生左腕では申し分無く、チェンジアップの抜けの良さも光ります。

一見、4位指名の達の左バージョンのようでもっと順位は高くてもいいのではと思われますが、羽田はこのタイプにありがちな制球難を露呈しているためにこの順位に落ち着いたのだと思われます。

ただし強豪校がひしめく西東京の投手ですので、そこで四球は出しても点は取られない好投を続けている実力は確かなものがあります。

是非とも夏は甲子園で見たい、そんな投手です。


育成1位 阪上翔也(神戸国際大附属高校)右投左打 外野手

ここからは育成指名に移ります。

1巡目で指名したのは阪上翔也です。

昨年秋の大会では背番号1を背負うエース投手として、最速145キロの直球と多彩な変化球、更には安定した制球力も兼ね備える圧巻の投球を披露した、投手としても十分指名候補になりうる存在です。

だだ、梶原の項目でもチラッと名前を挙げましたが、この阪上はセンターとして獲得しました。

理由としては、高校通算20本塁打の打棒と中学時代に所属していた陸上部で200m走県内2位という俊足を兼ね備え、そして何よりも補強ポイントの項目で挙げた通りセンターの絶対数が足りていないという背景があります。

投手として登板しない際はセンターを守っているため、経験値も問題ありません。

個人的に推している選手の1人なので、センバツでどんな姿を見せてくれるのか非常に楽しみです。


育成2位 木倉朋輝(亜細亜大学)右投右打 三塁手

2巡目の指名は当初田中楓基(旭川実業高)を予定していました。

バランスの良いフォームやポテンシャルの高さが評価の高い投手で、昨秋の大会ではセンバツに出場する北海高校を9回1失点に抑える好投を見せるなど実力も十分です。実際に広島が視察していたという情報もありました。

しかし、田中はまたしても阪神の1巡目で攫われてしまいました。

ここはかなり悔いの残る指名になりました。田中はサポーター様が推していた選手でもあったので、阪上と順番を逆にすれば良かったかもしれません。

代わりにこちらが2巡目で指名したのは、当初3巡目での指名を予定していた木倉朋輝でした。

去年堂林が定着したとはいえ、広島はまだまだ右のサードの層が薄い状況が続いています。

この木倉は昨秋に東都リーグでベストナインを受賞した強打のサードで、チームトップの2本塁打、OPS1.013、8打点をマークし、isoDは0.137を記録した選球眼の良さも光ります。

守備は粗さはあるものの強肩で打球反応の良さが目立ち、ホットコーナーを守るには十分な守備力があると言えます。

広島は亜大出身選手を頻繁に獲得しており、実際のドラフトでも指名の可能性はあるのではないかと考えています。


育成3位 市川佑(関東第一高校)右投右打 投手

最後の指名となったのは市川佑でした。

この市川は先輩の中村祐太(現広島)とよく似たタイプの投手で、恵まれた体格からゆったりとしたフォームで外角へしっかりとコントロールされる、最速143キロと特筆すべき球速はないものの伸びのある直球と空振りの奪える変化球が光る投手です。

更に打撃でも4番を担い、センバツに出場する東海大菅生高校からタイムリー2本を含む3安打を放つなど、投打両方での可能性を感じる選手です。

素材として欠点があるとすれば脚が遅いことくらいで、ここまで残っていたのはラッキーでした。


以上、支配下7人、育成3人の合計10人の指名で今回の仮想ドラフトを終了しました。


4.まとめと所感

今回の指名は補強ポイントを補完しつつ、年代、ポジション、左右と全てのバランスが良い理想的な指名が出来たのではないかと思います。

初めでも書いた通り、今回は初めてサポーター様を招いて参加した仮想ドラフトでしたが、それが大きくプラスに働きました。

事前にしっかりと現在のチーム状況を理解した上で、サポーター様が考えてくださった戦略をベースに指名を進めたことで、このような結果が出せました。

間違いなく言えることは、1人ではこのような指名は出来ませんでした。

サポーターの御二方には感謝してもしきれません。

最後に、かなり冗長になってしまいましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。

またこのような機会があれば、全力を尽くしたいと思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?