インザマット2

範宙遊泳『インザマッド(ただし太陽の下)』Actors' Profiles No.4 根本大介

(地点『悪霊』 撮影:松本久木)

根本大介 Daisuke Nemoto

千葉県生まれ。専門学校舞台芸術学院演劇本科卒。

主な舞台出演作に、
『8―エイト』(演出:西尾佳織)
てがみ座『乱歩の恋文』(演出:扇田拓也)
地点『悪霊』(三浦基演出)
『しゃばけ』『ぼくに炎の戦車を』『鴨川ホルモー』(演出:鄭義信)
『―初恋』(演出:土田英生)
椿組『花火、舞い散る』(演出:田村孝裕)
などがある。

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◎自分がもっとも堕落した瞬間

芝居を始めようとした瞬間ですかね。
大学二年生の頭でその日は履修の提出期限日で、学食で履修を書いて提出しようとしたんですが、大学やめて芝居をしようと思いたちそのまま履修を出さず原付で家にかえり母親に大学をやめてきた、芝居をしたいと伝えました。
原付で帰っているときに人生のレールを踏み外してしまったなと、やけに爽快な気分だったことを覚えてます。
因みにその時の僕は芝居なんて1度もしたことはありませんでした。アホでしたね。

(てがみ座『乱歩の恋文』撮影:中才知弥)

◎いま戦っているもの、こと

自分と常に戦ってます。なんだその芝居はとか、なんて不細工なんだとか、なんて社交的じゃないんだとか思ったり。
たまにいけてるじゃんなんて誉めてあげたり。
ありのーままのー♪なんて歌が流行ってますがありのままがわかんない僕はどうしたらいいんですかね。

◎作品のみどころ、意気込み

坂口安吾を下敷きにしている作品です。
日本文化私感という作品の
「俗なる人は俗に、小なるひとは小に、俗なるまま小なるままの各々の悲願を、まっとうに生きる姿がなつかしい。芸術も亦そうである。(~中略~)人間は、ただ、人間のみを恋す。人間のない芸術など、有る筈がない。郷愁のない木立の下で休息しようとは思わないのだ」
というとこが好きで、この舞台もこのようにあっていたいと思い日々稽古に励んでます。
別に坂口安吾読んでなくても大丈夫です。

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範宙遊泳 新作本公演
『インザマッド(ただし太陽の下)』
作・演出:山本卓卓
2014年8月9日(土)−17日(日)
こまばアゴラ劇場

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◎KAI-YOU掲載記事(前作『うまれてないからまだしねない』舞台写真公開中!)はコチラ
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