アラディア〔オルタ〕【創作サーヴァント設定名鑑】

ムーンキャンサー ☆☆☆☆

○ステータス
・カード構成 A×1、Q×2、B×2。
最大HP値:11342
最大ATK値:10056

・スキル
『妨害魔術』B+ 〔CT:8〕
敵全体のクリティカル威力をダウン[Lv.~](3ターン)&中確率でチャージ増加不能状態を付与[Lv.~](1ターン)

『邪智のカリスマ』B 〔CT:7〕
味方全体の攻撃力をアップ[Lv.~](3ターン)&自身を除く〔悪〕特性の攻撃力をアップ[Lv.~](3ターン)

『深紅の癌月』EX 〔CT:9〕
自身のNPをすごく増やす&Busterカード性能をアップ[Lv.~](3ターン)&フィールド特性に〔夜間〕を追加(3ターン)&〔夜間〕のフィールドにおいてのみ、味方全体のクリティカル発生率に10%ボーナス(3ターン)&味方全体の最大HPを1000減らす(3ターン)【デメリット】

・クラススキル
『魔女霊核』A
自身のNP弱体耐性をアップ&味方への強化付与成功率をアップ

『狂化』EX
自身のBusterカード性能をアップ

『単独行動』A
自身のクリティカル威力をアップ

・宝具
【黒転・脅星狂母、潰侵撃す】C+
アナイアレイト・オメガ・ディアニス。
Buster・対軍宝具。
敵全体に強力な攻撃[Lv.~]+防御力をダウン(1ターン)〈オーバーチャージで効果アップ〉+敵単体にスキルでのステータス強化時に上昇倍率をダウンする状態を付与(2ターン・2回)〈オーバーチャージで効果アップ〉

○プロフィール
人の世が。この身に『邪悪であれ』と望むなら。俺様は……否、俺は!

救済を謳う魔女の女神は黒転した。秩序に仇なす邪なる者達を束ね、闇を連れ来たる黒き邪女神としての性質を顕わに、勧善懲悪の結末を待ちわびながら、赤い月の光を背負いて暴れ狂う。

・パラメーター
筋力:C+ 耐久:B+

敏捷:B 魔力:B

幸運:D 宝具:B

絆1
身長/体重:153cm・58kg
出典:『アラディア、あるいは魔女の福音』
地域:イタリア?
属性:混沌・悪 性別:女性
一見すると黒化し出で立ちが少し禍々しくなっただけのように見えるが、本来「特異ながらも愛らしい姿の女神」の性質が表面化したものだったのが黒転したことで「歪で不自然な、怪物性を孕んだ姿をとる邪神」の性質となっており、姿こそ似通っているものの本質は全く違ってしまっている。

絆2
何らかの因子により、魔女の女神アラディアが黒転した状態。
キリスト教の側から見た、邪教としての魔女宗教の女神……としての側面を顕に現界したもの。何においても奔放で朗らかにニヤついていた元の面影は一切見られず、……まるで死刑執行の時を待つ重罪人じみた沈痛な仏頂面で日々を過ごし、いざ戦闘に駆り出されれば自身の損傷と味方への被害を一切顧みず、淡々と、或いは狂喜したように前線へとまっしぐらに突き進み、非常に刹那的、かつ見ようによっては自罰的にも見受けられる……そんな自己破滅的な立ち回り方で自殺上等とばかりに敵陣へ突撃、攻撃魔術による重砲火を浴びせかけに行く。

絆3
黒転前と異なり、様々な宗教から擬生物化された『邪悪』とされた者達を束ねる邪神としての属性を持たされて現界した彼女は、態度こそ冷えきった非情なる暴力の擬神化物然としており、そして自身もまた熱く暴れ狂う破壊衝動に内面を支配されている。

○狂化:EX
彼女の戦闘時、感情が昂った時などに発露する、言語機能を捨て去り暴力衝動を解放した時にこのスキルが発動している……と傍目には思われがちだが、内実はその逆。常に彼女は素の状態で言語機能すら蒸発させる獣の如き衝動に突き動かされているのが本質であり、「何らかの外的要因」が無理矢理それを抑え込ませ、最低限マスターとの主従と意思疎通を成立させるために彼女の本性をさらに狂わせ、狂気を極限にまで振り切らせたことで一周回って最低限の思考能力を持たせてある状態が普段の彼女なのである。この普段の冷ややかな態度こそ綱渡り中に立ち止まっているような非常に不安定で余裕がない状態にある証左であり、そのため戦闘中などでふとした拍子に簡単に狂化が解け、たちまちに暴走状態へ移行してはまた狂化が掛かって平静を取り戻したように見える状態へ戻るのを繰り返しているのが実情。

○深紅の癌月:EX
バッド・クリムゾン。
固有の精神汚染スキル。背後に常に黒い雲を纏う紅い月を背負い、アラディア自身から常に人道的道徳と倫理観を削り取る。人類に仇なす邪神として現界を果たしたこの状態でさえも、彼女はこのスキルによって非情な破壊装置として意識的に徹しなければ、他愛もなく人命を奪うという、その役割を果たす為の最前提条件の遂行すらままならない。

絆4
『黒転・脅星狂母、潰侵撃す』
ランク:C+ 種別:対軍宝具
アナイアレイト・オメガ・ディアニス。
古今東西、世界中のあらゆる宗教や民間伝承において戒律や法などで定められた様々な『邪悪』を擬生物化され、キャラクタリングがなされた強弱無数の怪物や悪魔・妖魔の類を一同に召喚し、破壊の限りを尽くさせる悪逆の行軍歌。言い表し方を変えればまさに百鬼夜行の世界万博といった様相だが、本来は文明を蹂躙する対界宝具の規模をもつ非常に危険極まりないもの。それが今回ここまでのランクダウンがなされているのは、ひとえに本来のアラディア、救済を謳う魔女の女神としての彼女の強い意思による介入あってこその弱体化と相成っている。

絆5
本人も言っている通り、彼女の霊基は厳密には『本来の女神アラディア』がもつ別側面が基盤となっている訳ではない。異なる宗教間で同じ神霊に悪しき側面を持たせた異教排他主義が生んだ風評をベースに、とある第三者の願いと野心、何らかの因子を練り込まれたことで彼女は、世界中のある特定の地域において毎秋行われる、あの不可思議な祭事にて現世に迎えられる特別な精霊達の受け皿となった。
『アラディアという神霊にかつて過去の誰かが求めた大々的な世界への復讐』という後天的に押しつけられた役割が、精霊達によって『祭りの役者』という性質を与えられたことで中和され、無秩序的に破壊を振り撒く筈だった彼女は中途半端にあの舞台への主役としての参加権を獲得してしまった。
あとは知っての通り、なし崩しにカルデアのマスターに導かれるがままに。戦闘となれば真っ先に先陣を切って彼らの障害を排除してやる兵器としての役割に自らを収めながらも、あの楽しいイベントの只中へと手を引かれ、甘く楽しいお菓子のようなひと時を過ごす権利を得たことは……少なからず彼女自身が救われていたに違いない。

○ボイス
(CV:松浦チエ)

召喚「……おい。なんだ此処は。これはどういう事だ。俺は……否。俺、様……?分からぬ……何も分からぬ……俺は何故召喚などに応じた……噫……壊したい…!!」

開始1「今宵、果てまで悪道の限りを」
開始2「クソッタレのパーティーナイトと洒落込もうぞ」
スキル1「我が無道が生むものは無し」
スキル2「其れ即ち稚気じみた横暴よ」
スキル3「それがいい。実に破滅的で」
カード1「是非はない」
カード2「存分に使えばよいであろうが」
カード3「暴力装置に過ぎぬのだから」
宝具カード「そこで見ていろ。魔道に堕した神、その業と破壊の顛末を」
アタック1「ッシャゥァッ!!」
アタック2「死に晒せ……」
アタック3「消し飛ぶがよい!」
EXアタック「嗚呼、噫噫噫噫噫噫噫ッ!!」
宝具「……この世の邪悪を当てつけられ、魔性とされた者共全てが我が同胞(はらから)。今一度、地上全土に我らが爪痕を刻み付けん。…潰れよ。……今宵もまた、枯れ野に命であった物が転がる……」
ダメージ1「心地よい……心地よいッ!」
ダメージ2「くフゥーッ……」
戦闘不能1「ハハハハハハ………ハハハハハハハハァ!!」
戦闘不能2「……なに。これも然るべき悪道の報いよ……」
勝利1「もう更地か。早かったな。次だ」
勝利2「我らは蝗が如し……然れどこの破壊は生命維持の為ですら非ず。故にこの俺こそ邪悪の根源」

霊基再臨1「汝、俺を使うて破壊を目論むか」
霊基再臨2「不可解だな。救いを成さんが為にこの俺を重用するなど。より扱い易い護り手を使う為の燃料にでもしておく方が余程身の為であろうに」
霊基再臨3「分かっておらぬなら言うておく。ここでやめておけ。この魔道の化身はいずれ汝の喉笛をも引き裂こう。……分かれ、俺は汝を壊したくはない」
霊基再臨4「ようもまぁこの身にここまで入れ込んだものだ。ならばもう俺も気を遣わん。汝が壊したいもの全て、望むままにこの俺が殺(こわ)し尽くしてやろう。……そして、『その時』が来た時には……最後にこの俺も…もはや機能を果たせぬほどに壊れてしまいたいものだ…マスター」

会話1「依然機能に差し障りは無い。いつでもどこにでも、壊し尽くしに行ける」
会話2「最低限の主従関係を構築できる程度の調整はされている。所詮は邪魔くさいだけの、望まぬ安全機構(セーフティ)だがな」
会話3「元来この俺は神霊にしても不安定な出自のようでな。ならば、通常あり得ぬ存在がさらに異常な状態で召喚されたとて、不思議ではなかろう。折角だ。汝に付き合うてやる」
会話4「本来の自分を目にしても別段面白いなどとは感じない。あれにも少しは構うてやるがいい」
(アラディア 所属時)
会話5「……常々思うのだがな、この時代における魔女のイメージというのは斯様にポップな感じなのか?……まぁ、あの竜の吸血娘のことなのだがな」
(エリザベート〔ハロウィン〕所属時)
絆1「俺を御するに手を焼いているか、マスター。汝が好きで使うておるのだ、詫びたりなぞせんからな」
絆2「本来の俺と異なり、性能はかなり攻撃的に仕上がっているようで何よりだ。汝もその方が使い易かろう?」
絆3「…やはりだ。戦闘中にも口を開けるだけの思考は保ててはいるが、強く衝動に揺さぶられて狂化が薄まるからか、今のような気の緩まった口調はままならん。血を見るとなるとどうしても、持っていかれまいと物言いが堅苦しゅうなる。…そんなに変わらん?阿呆め、随分違うわ」
絆4「毎度毎度飽きもせず。苦労をかけるな、マスター……何だ。俺が汝を労わんとするが斯様に不自然か?……ならもうよい。二度とやるものか」
絆5「俺がこの身へ堕したのは如何なる理由であったか……もう忘れて久しいが、この俺の性質は元来の女神がもつ別の側面といった訳でもないらしい。泡沫の夢であれど、こうして精霊達のざわめく季節の夜を過ごすというのも、なかなかに悪くないと思えた。願わくば……いや、何でもない」
好きなもの「好むものか。忘れた。だがまぁ……甘味は、悪くはない…」
嫌いなもの「嫌うものは無いが、それでも自分でも存外、不快になり易いと見受ける。早死にしとうなければ、俺の不興を買わぬ程度に気は回しておくことだな」
聖杯について「聖杯なる物などにはさして興味も無いが……ただ、それにも然るべき機能と役割があるのだろうことは理解する。汝がそれを手にするに俺の力が必要ならば、気負わず使うがいい」
イベント開催中「この騒がしさは、またぞろ祭りの類か。嫌いではない。余興に同行しよう、我らの障壁があらば直ちに壊し抜くだけだ」
レベルアップ「機能の向上は出来うる限りしておくがいい」
誕生日「生憎、破壊と殺戮を是とするこの身の上なのでな、何かが出来上がった日など毛程も関心が湧かぬ。だが……それ故に困る日が来ようとは。そうか、汝の……」

○保有するサーヴァント特性
〔サーヴァント〕〔混沌〕〔悪〕〔魔性〕〔女性〕〔魔女〕〔個人創作物出身〕〔人型〕


○絆礼装
☆☆☆☆【磔焼刑の荒野】
Lv.80/80
HP:100/100
ATK:100/100
効果:アラディア〔オルタ〕(ムーンキャンサー)装備時のみ、〔秩序〕特性に対する自身の宝具威力を35%アップする状態を付与

解説:
黒転した彼女の宝具は固有結界のそれだ。

見渡す限りの枯れ野。その風景は夕陽が沈みきる直前の黄昏時……日本においては『逢魔ヶ刻』と呼ばれる時間帯で時が止まっている。

そして、枯れ野のあちこちに乱立する、鎖で縛られ磔にされた、人の形をしたような何かの数々。
肉の炭化した臭いを漂わすそれらは物言わず、逢魔ヶ刻に復讐の邪神が裁きを下す時を待っているかのよう。

だが、奇しくも彼女は復讐者には成らなかった。彼女はただ小さな邪神として其処に在り、同胞を率い、其処へ引きずり込まれた者へ向けて破壊を振り撒くのみ。

かの女神が今を生きる弱者に力を与え救うことで、同じく今を生きる強者に踏み躙られぬよう施す道を選んだならば、逆に彼女は元々は今を生きる強者を自らの手で縊り殺すことで、既に死した弱者への手向けとすることを役割として望まれたに違いない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?