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続・3ヶ月で絵が上達するやつをやってみた

※この記事は複数ジャンルの二次創作イラストをじゃんじゃか載せます。
※文章長くなってしまったので暇な時にでも読んでください

こんちは!前回の投稿で3ヶ月上達法について書いていた者です。前回の最後に目標として「お手本を変えて引き続きやってみよう」と決め、また3ヶ月が経ちました…!3ヶ月上達法って何?という方はこちらの前回の記事をどうぞ!

今回も前回同様3ヶ月間の経過を追って勉強したことや気づいたことを書いていますが、前回よりも気づきの内容が些細だったりするのと、精神面とか考え方についての話が多くなっているので、あまり面白みがないかもしれません。笑 それでもいいよという方はどうぞ!

1ヶ月目:何もわからねえ

3ヶ月上達法二回目-01

この絵を描いたのは8月18日となっていますが、お手本の模写から始めたので実際のスタートは8月8日頃とします。前回やった経験上、模写の効果がすごかったので、とりあえず模写やればオッケー☆とか思っていたのですがそう甘くはありませんでした。お手本のレベル高すぎて一枚まるごと模写し終わる前に心が折れました。お手本を横に置いて見ながら描いてるのに驚くほど別物が出来上がっていくので意味不明です。

で、一枚目の絵を描いて「やっぱり何回やっても最初は一旦下手になるんだな」と落胆した数日後、せめてパーツの本当に一部分ずつだけでも模写して理解を深めよう……と思いお手本をものすごい拡大して、見て、どゆこと?と首をひねって、描いてを繰り返しました。もはや謎解きです。そうして試行錯誤を繰り返していたら、「もしかしてレイヤー構造の問題か…!?」と気づいたりしました。厚塗りのレイヤー構造謎すぎる。

髪の毛研究

独り言を口から発せなくて文字で書くタイプなのがバレる……試行錯誤して結局これあんまり生かせてないんすけどねっ……!
でも髪の毛とかエフェクトとかの形を線で描くとなんかいまいちだなって時に、投げなわ塗りで描いてみると、形を面でとらえる練習にもなると以前読んだ本に描いてあったので試したら、一発描きなのになんかいい感じになりました(クリスタだとサブツール→図形の中にあります)
そんで引き続きちまちま…ちまちま…と実験を繰り返して、とにかくお手本と同じタッチに仕上がるブラシはどれだ…!?という、画力以前にブラシの設定でなんとかしようとし始めました。保存したお手本の絵に直接色んなブラシで描き込んでみて馴染むかどうか調べて(すごい背徳的行為)エッこれ?っていう意外なブラシが馴染んだりするのをちょっと楽しみました。そのあとに描いたのがこれ。

3ヶ月上達法二回目-02

ちょっと厚塗り感出てる!お手本の絵師さんが実際使ってるかどうかは置いといて、クリスタは素材がたくさんあるのでブラシの力に頼るのもアリだなあと思いました。Twitterでクリスタ公式さんがキャンペーンで作った「#このブラシがすごい」というタグを見てると知らなかった超便利なブラシの情報があるので見てて楽しいです!ちなみにこれだッ!ってなったブラシは「ペタ塗りブラシセット」の「丸筆やわらか」です。(主に髪の毛の細いハイライトなどに使ってます)

そんなこんなで1ヶ月目終了です。

2ヶ月目:メンタル大事

前回は1か月目が地獄でしたが、今回は最初からずっと地獄感がありまして……やっぱりお手本が神すぎるから……?でもとにかく描いてみるしか方法はないんだよなあ……と思いつつ描いてたんですが………………

3ヶ月上達法二回目-03

無理ッ!無理無理無理無理無理無理無理ィ~~!!(ネガティブなDIO様)
上のはジョジョリオン最終巻読んでお疲れ様でした!!という気持ちで描いたけど、描いてるうちからTwitterに載せられないなこれ……とか思ってた絵です。もうなんかメンタルも絶不調

というわけでちょっと気分転換と現実逃避に違うことというか、今まで色々勉強している中で「後でいいかな……」と目を背けてたことに取り組もうかなと思いました。服のしわとか、手と耳とか、背景(パース)とか。

そこでずっと気になってたこちらの「〇×でわかる風景作画」という本を読んだんですが、最高~~~に勉強になりました!風景の本と思いきや、イラストの全体についてのテクニックがめっちゃ載ってるので超おすすめしたい…!著者の方の絵をちょっとずつ模写したりしつつ2ヶ月目を過ごしました。

3ヶ月上達法二回目-03

そんで背景の練習がてら描いた絵。これ3ヶ月上達法に入れていいんか?と思いつつ一応絵柄は寄せているから……許されたい……すんごい時間かかってしまったけど、この時の「背景なんとか一応ちゃんと描けた!!」という達成感によりちょっとメンタル回復し始めました。

3ヶ月上達法二回目-05

このあたりで急に描く楽しさが戻ってきた感じでした。メンタルだめなときは現実逃避も大事っすね……描いててめっちゃ楽しかった!っていうところで気づいたら2ヶ月目が終了してました。

3ヶ月目:てんやわんや

3ヶ月上達法二回目-6-04

これも描いてて楽しかったなあ……全然お手本とかけ離れてるけども……これまでは頑張って描いてきたつもりではあったんですが、全然自信がなく、描いた絵はずっとタグなどもつけずにソッ……とTwitterに流すだけにしていました。この絵を描いたタイミングでそろそろ大丈夫かもしれない…と思い、新しく絵を上げるためのアカウントを作る踏ん切りがつけられました。(それまではただの日常ツイしかしないオタク垢で上げてた)
普段からあまり「見て!!!」っていう感じの態度ができないタイプなので、タグ付けて上げられるようになったということだけでもかなりの進歩なんですよね……!

3ヶ月上達法二回目-7-04

って言いながらまた2ヶ月目の一枚目と似たような雰囲気の絵で撃沈しました。描きたかったんだよ……描きたかったんだから仕方ない……ヒカ碁20周年ですから……
でもこの翌日に改めてお手本の模写に挑戦したらなんと!ちゃんと最後まで模写をやり遂げられるようになっていた!!(人物だけの比較的シンプルな絵だったけど)しかも1ヶ月目に「こういうことか!」って思ってたレイヤー構造がもしかしてちょっと間違ってるかもしれないということにも気づいた!!!(あかんやつ)
あと線画の色トレスは全部色変えちゃうとなんとなくぼんやりした雰囲気になりがちなので部分部分で黒を残しておくのがいいかもと気づいたり……3ヶ月目の後半になってほんとにてんやわんやです。

3ヶ月上達法二回目-8-05

で、模写やった後に乗算レイヤーで影塗ってみようかなと思ってやってみたら普通に撃沈しました。影色を濃くしがちなのでとりあえず塗っちゃってから色味調整することが多いんですが、乗算だとその辺の色選びが余計に難しい気がします……アニメ塗りとか、影色いちいち選んでらんねえよみたいな人は乗算で一色で塗るのがいいのかも……?

3ヶ月上達法二回目-9-05

今回のラスト!!今までで一番顔がよく描けてるのでは…と思ったけど顔以外はよく見ると適当だ……反省……(あんまり拡大せずに塗っているせい)もう全然お手本に似ても似つかないんですが、何もわからねえ状態からちょっとだけわかる状態まで持ってこれたことだけは素直によかったと思いたい!
あと線画用のペンを変えました。筆圧がうっす〜くてメリハリがないのが悩みだったりしたので、「筆圧弱い人のペン」を使いました。めっちゃ柔らかくて伸びもよくて描きやすい!早く使えばよかった……

3ヶ月上達法二回目-06

一巡目との比較。もう何も言うまい……という感じですね……「一枚目わざと下手に描いてるんじゃないのか」とか疑われそうなんですが、真面目に描いてます……!ただ何をどうしたらいいのかがわからなくて手をつけられていない箇所が多いみたいな感じです。
今回はなんとなく前回よりも成長速度が遅い気がしてけっこう焦ってたりしましたが、某メンタリスト(こないだ炎上したけど)が「成長は曲線じゃなくて階段状になっているので、グッと成長したらちょっと停滞するの繰り返しです」と言っていたのを思い出し、本当にそうかもな〜と思いました。

今回の3ヶ月間の参考本

①画づくりのための光の授業

今回のお手本が光と影の表現が神すぎる絵師さんなので勉強のために読みました。これよりも前に出版されていて有名な「カラー&ライト」も読んで、内容的には似ている部分が多いですが、個人的にはこっちの方がわかりやすい気がします。でも電子版ちょっとレイアウト崩れてて読みにくい……

②光と影のポーズカタログ

光と影について理屈でわかっても、実際描こうとするとどこに影入れていいのかわかんね~~ってなるので買いました。角度別の比較写真が載ってるのがすごいありがたい…!これ見ながら影塗るだけでなんとなくドラマティックになる。

〇×でわかる風景作画

2ヶ月目のとこで紹介した本。リアルでエモい絵がたくさん載ってて見てるだけでも楽しい。読む前に「〇×ってことはこれはダメ!ってビシバシ否定するスタイルかなあ……」と怯えていましたがそんなことはなく普通に勉強になるなあ~~!って感じで読みました。エフェクトの効果とかの解説が多いのが個人的によかったです。表紙の絵のメイキングと、学生の実際の添削例が本当にわかりやすい……!著者の方のpixivはこちら。

④スペース・ドローイング入門

何冊かパースの本を読んだんですが、これが一番わかりやすかったです!この本を読んだことにより、草原とか海とかの水平線の位置をざっくり決められるようになったので、自然物の背景への苦手意識がちょっと減ったのがすごい大きいです。(建物とかはまだなかなか描ける自信はないですが……)


まとめ

そんなこんなで3ヶ月×2の半年が経過しました。とりあえずこの半年間で変わったことや気づいたことなどをざっくりたっぷり挙げてみます。

・2回やってもやっぱり最初は一旦下手になる
・毎日無理に量を描いたりしなくても、描く力と見る力を意識して鍛えられればなんとかなる(クロッキーとかはやってなかったというかやる気力がなかったし、一回チャレンジして心折れた)
・とはいえ、筆が遅くて枚数が描けないと「こういうの描きたい!」っていう情熱が日ごとに薄れるので、早く枚数描く練習も必要かもしれない
どれだけ下手でも、1枚1枚丁寧に完成させるのが大事
・そして描いた後に反省を言語化するのも大事
・なんかだめな時は一旦単純な画力を置いといて使ってるツールを見直すのも気分転換になっていい
・「お手本とおんなじ絵柄になっちゃったらパクリだとか言われそうで怖いな」とか思ってたけど、心配しなくてもお手本の足元にも及ばない
・なんにせよ、メンタルケアが何よりも重要なので、やる気が出ない日は諦めて映画みたりしてました
・「練習なんて始めたらきっと一生終わらないし、下手でも情熱と勢いで描きたいものを描いた方が満足するんじゃないか」とか言っていた半年前の自分も否定はしないけど、今は「描きたいと思ったものが上手に描けたなって思えるのってすげ~楽しいな!!」と思っている

また偉そうな感じになってしまった……とりあえず三ヶ月上達法はこれで一旦区切りをつけることにしますが、まだ自分の絵に納得がいかないので、模写と「一枚描いたら反省をまとめる」というのは引き続きやっていければと思います。一生納得できないかもしれんけど……笑

あと、前回の最後に目標にしていた「漫画の模写」と「副業で絵描けるようになりたい」は上達法が終わったらやるつもりでいたので、これから取り組めればいいなあ……と思っています。副業についてはまたnoteに書くかもしれません。
ここまで読んでいただきありがとうございました!参考になれば幸いです。皆様のお絵描きライフが楽しいものになりますように!


ついでに

これは上達法と直接関係ないかもしれないから…と思い書くか悩んでいたんですが、せっかくなので書きます。この半年間かなり心の支えになった言葉がありまして、それは「ブス界へようこそ」という漫画に出てくる「才能とはショートカット、センスとは気づきの角度」というワードです。
どういうことかというと、才能とは「普通の人が時間をかけて習得するものを短い期間ですぐ身につけられること」で、センスとは「物事の構造や仕組みに気づくことができる力」みたいな話でした。(またうろ覚えで間違ってたらすみません)
これをどう受け取るかは人によると思いますが、私は「じゃあつまり……時間をかけて習得すりゃいいんだな!!!!!自分に足りなかったのは時間と労力だったんだな!!!!!」と妙にポジティブに捉えました。笑 センスに関しても、今はyoutubeでも本でもTwitterでも、先人が色々な角度から見て気づいたことを発信してくれているので、昔に比べたらセンスを磨きやすい時代なんじゃないかなと思います。
まとめ方が行方不明なんですが……もし上達法を実践してみたり、絵を描いている途中で「自分には才能がないのかも」と諦めかけたら、ただ時間と手間が足りないだけじゃね?と思ってみるのもいいんじゃね?という話でした。
それではまた!あばよ!


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