隣の芝はいつも青い

隣の芝はいつも青い。
どうしてだろう。
ついついいいなぁって思ってしまう。
生まれた環境なんかを妬んでも仕方がないのに。
いくら友人でも言葉だけの情報、SNSだけの情報では一部分しか切り取れないのに。
そんな断片的なものを気づいたら羨んでいる自分がいる。

人にいいなぁと言われる。
私はついつい見栄を張ってしまう。
いつからこんな不純な人間になってしまったのだろうか。
ありのままの自分なんて今更出せないなんて思ってしまった。
今からでも遅くないのに。
どこに恥じらいを感じているのだろう。
素朴な人がとても素敵に見える。

「なんでもできるね。」って言われることがある。
なんでもできる人なんてこの世にいないかもしれないです。
確かに文武両道な人はたくさんいるけど。
いろんなことに興味を示してしまって、挑戦せずにはいられないけど飽き性だからすぐやめてしまう。
そんなことがここ2、3年重なって今に至るだけ。
だからたくさんのことに挑戦してきたけれど、何もかも中途半端に終わっている。

親は「いろんな経験をすることはいいことだよ。」と言ってくれるけど、どうしても自分を肯定出来ない私がいる。

別に息苦しい訳ではないし、少しずつ生きるノウハウは掴めてきてるはずだけど死ぬまで完全には掴めないと思う。
そうやって途中で何処かを諦めて大人になっていくかもしれない。

そうやって少しずつ心に余裕が持てるのかもしれない。
今は子ども心とそれを不意に忘れてしまう大人心には成りきっていない未熟なそれが混在していてちょっとしんどい。

頭が絶えず何かを考えていて悩んでいて、焦っていて早く抜け出したい。
一体自分が何をしたいのかもわからないし。とりあえずだだっ広い緑の芝生の上で思考を休めたい。


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