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78| 山帰来

【山帰来(サンキライ)】
秋、深山に、赤く色づいた実をつける山野草。

 遡ること、入梅の小茶事コチャジの前の日。
 
 お花を担当されたI氏が、山野草を山ほど抱えて、サンドウ庵にご登場・・・。その数、9種・・・。
えぇ、ちょっと買い過ぎです。だいぶ余裕をもって、予算オーバーしとります!(笑)
でも、その気持ちはよくわかる。わたしもしょっちゅう、おんなじことを。

 都市部に暮らす私たちにとって、日々にまみえる機会の少ない山野草を前にすれば、それだけで、心はよろこび、有頂天に…。その瞬間、リミッターなど、もはや何処いずこ・・・!?!(笑)
 山野草や、野の花々との出会い。その魅力、美しさ、触れるよろこび、その振動など、到底言葉で表現しきれない類いのこと。(と、思うのですが、あの、山野草らの途方もない美しさ・・・や、何処いずこより来たる美しさや・・・。 )

 巡る季節のなかに、折に触れ、直に、出会うことのでき、手や目に、心や魂に、触れ合わせていただくことができる。奇跡のような、そのありがたさに、大袈裟でなく、手を合わせて、あぁ…と、心は自然に、拝んでいるように思います。

 I氏の持ち込まれた山野草の中に、一際大きめのものが。「尚さん、これ、武相荘ぶあいそうにあった赤い実と同じだって!ぱっと見ただけでは、気づかなかったなぁ…。」と、賢さん。

 青に、赤に、と、巡り、自然に色替りしながら、ここかしこに、私たちの前に現れてくださる山野草。
・・・きっとそれは、私たちも同じくに。
日々に、瞬間に、季節のめぐるよう様々に巡り、呼吸をするように、色替しながら。

2023 秋分

 秋分を迎える少し手前に、京都を訪れるタイミングがあり、サンドウ庵のことをお話する機会を得て、言葉あそびのように(笑)、こんな、やりとりをしてきました。

〜サンドウ庵〜
山道 mountain path
参道 road approaching a shrine
産道    birth canal
SUN DO  太陽 する(centre)
サウンド SOUND 音



「Oh…!Everything is about a ROUTE…!」
「YES, ROUTE‥(and it's also a ROOT‥)」

同じ頃、ふと、聴こえてきていたのは、
『“I” am “an intersection”of ME and YOU…』
Wishes, are always like to be “an intersection” of where we all come from..and where we all go home…

とりとめもないけれど、今日はこの辺で。
さわやかな、よき風がふいています。

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