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74| 慈雨
四月下旬から五月中旬にかけて、様々な場所に出向き、多くの方々との交流を得ました。
また、短い期間に、たくさんの来客を迎えました。
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ー宝物のような体験、と書くと、どこか浮ついたようにきこえるかもしれませんが、そう書くほかにないように思う、、、そんな時季でした。
全方位を、体験として、重ねていくこと。
出会い、思い出してゆくこと。それがそうあることを慈しむ、ということが、そのまま、きこえて、響いてくるような。
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いくつかの久しぶりの再会のなかに、大学時代と、高校時代の友人たちが、子どもたちと一緒に、訪れてくれました。
出張茶屋のように、鞄にコンパクトな茶道具を詰め込んで、お抹茶を振る舞っていたのは昔からなので、友人たちにとっては旧知のことでしたが、お抹茶を一服。束の間の瞬間を、たのしんでくれていたように思います。
そのなかで、小学校6年生の男の子が、お母さんとふたり、お茶席に座ってくれた瞬間がありました。
幼稚園で、一度だけお茶の体験をしたという彼は、様々なことを覚えていて、これはこうするんだよ、と、四方八方に輝くように明瞭な声で、ひとつひとつ解説しながら、座っています。
すくっとまっすぐ存在する、圧倒的なひかり。
澱みなくこちらに注がれる眼差しと、純粋無垢な好奇心に、わたしはまるごと、洗われます。
そこにあるもの、流れているものを、なんて呼べばよいのかわかりません。慈しみ。いつくしみ。慈愛…?
甥っ子や姪っ子たちも、大きくなりました。
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読んでくださり、ありがとうございます。^ - ^
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