見出し画像

50| 自生

 春分点をこえて、また新たな領域へと、少しずつ、その歩を進めています。
先日、ふたたび愛知県岡崎市街から、額田郡額田町本宮山のくらがり渓谷まで。

 季々折々、訪れる道中にある、石積みや杉、松などの美しい天恩寺や、宮ザキ園さん、そしてくらがり渓谷など、ひとつひとつの場所の素晴らしさも然ることながら。
市街から山間部へ、乙川〜夏山川〜男川と、川をつたい併流する道行きにある、目の覚めるような感覚や発見に、洗われて、チカラを取り戻すような体験をします。

2023 春 ミツマタの最盛
甲山閣へ上る坂みち

 ***

2022 初秋


   2022年、初秋。前年の夏、京都でご一緒した友人たちを岡崎にお迎えし、自宅を中心に、街中から山間部へ、そして岡崎城下を流れる乙川沿いをご案内しながら、共に、様々な場所を巡りました。

 滞在2日目の朝には、サンドウ庵にて朝茶一服を。
陽光と、清々しい呼吸のある、午前のお茶。

 初秋、乙川沿いの土手を朱くゆらしていた彼岸花は、今春、菜の花と桜並木に。

 ある方が、表現のなかで、“明滅”ということばをつかわれていて、それに触れて、はっ…と。
何処か、深いところが共鳴しています。

 生成と消滅。拡張と収縮。明滅する宇宙、その交点。いま、この一瞬に迎える死と再生。
私たちは、毎瞬を、真新しく、紡いでいるのですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?