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14| SHOBU

颯々さつさつ
風が吹きわたるさま、またその音を表現したことば。

『茶の湯の銘 季節の言葉』夏 より

〈茶会のご案内(開催概要)〉


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吹く風

 5月。空で鯉が風をきって泳ぐ、この季節が好きだ。

 鯉たちのハラのどまん中を、風がビューっと通りぬけて、「あ、いいねその浮力!セコ!おまえら、それ自力じゃないじゃんか?」
でも、気持ちよさそうでうらやましい。鯉たちは、

「イイんだヨ!チカラなんて借りるモンさ!それが、自然しぜん、さ!」

と、涼しい顔。
うん。たしかにその言い分、真理だね。

火にも、風にも 自然には、この瞬間に 
伸びたり縮んだりする勢いがある

 5月は、その一瞬の勢いが、とてつもなく増す季節。

 パーンって発破してとび出すような。ゴムボールが、ポーンと、どこまでもはねあがっていくような。

“帰り道なんて気にしなくていいから、
いけるとこまで、いっちまいな!”

って。きっと、誰かに、言われてるんだろう。

「ここまで」 「どこまで」なんて、そもそも知らないし、誰かが何か言う前に飛び出しているから、ひたすら、吹く風、追い風に背中を押されて、どこまでもいける。

だから、伸びる。

【動画(2分21秒)】
会「SHOBU」を撮影したものではなく、参加者の方々が帰られたあとに、稽古している様子を、家族が撮ってくれたものです。

気も抜けており(笑)、ご覧いただくような代物ではないのですが。
私は常々、“着物が着られて動く”袖のひろがりや縮みなど、腕や身体の動きに添いながら、そのカタチを主張もなくやわらかに変化させるさまが本当に美しいなぁ、、、と思っており。

もしよろしければ、「着物の動き」の一点のみにフォーカスして(笑)、ご覧いただければと思います!
▶︎SHOBU後の自主稽古の様子 

5.5 : Double FIVE. Season of “SHOBU”.
May, it's a beautiful season outside, live greenery and all the energy vertically and explosively extend to the BREAK.
SHOBU is called name of the Iris(菖蒲)in Japan.
The shapes of its leaf is like a SWORD(剣・刀). 
The origin of my name : SHOBU(尚武)is sharing the same tone & the energy go flying along as SHOBU(菖蒲). Just same as the sword is like.

端午(たんご)重五(ちょうご)
もともとは月初め(端)の午(うま)の日をさしたが、午と五をかけて5月5日になった。端午の節供は中国から伝わり日本で風習化した。平安時代の宮中では菖蒲を天皇に献上し、臣下は薬玉を賜った。武家の時代になると菖蒲が「尚武」に結びつき、江戸時代には男児の誕生と成長を願う節供へと変化していった。

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