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11|1st Bite : 初心

初蝶はつちょう
春の野で、その年一番に目にする蝶

『茶の湯の銘 季節の言葉』春 より
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新しく生まれる

刻一刻。
季節とおなじように、すべては一瞬一瞬、そのカタチや、状態を変える。
朝閉じていた花弁が、昼には勢いよくひらく。
炭の火の勢いで、水はほどなく、湯気をたてはじめる。

 ここ茶室で、いまボクの眼前に座るキミと出会う。

はじめまして
いま目の前にいるキミが、昨日会ったキミと同じだなんて、それはあまりにキミに失礼だ。
残像でもみているの?

いまこの瞬間にも、キミはまだボクの知らない、あたらしいキミに変化する。
変わり続けることだけが、唯一の変わらないこと。

次の瞬間にも、キミはまだ、ボクの目の前にいるのかな。
あれ?キミってさっきの瞬間にも、ここにいたんだっけ?

 茶室では、今このいまがとても濃い。
いまこの瞬間が、はてしなくひろく、ふかい。
ハラの中心から、腰を据えて、スクッとタテに伸びるミキ

 過去とも未来とも繋がらない、だけど、過去も未来もその一点に包含する、圧倒的にひろいこの瞬間。

 キミとボクの持ちうる、すべてのセンサーをかっ開いて、この瞬間、そのSPACEで出会おう。

話はぜんぶ、そこからだ。

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着物は、桃色のぼかしの色無地
桃色(ももいろ)は、『日本書紀』には「桃染布つきそめのぬの」、『万葉集』にも、「桃染褐つきそめの浅らの衣浅らかに思ひて妹に逢はむものかも」と詠まれており、万葉の時代から用いられていた、古い色名だそうです。

古代の色名では、桃を、「つき」と読んでいたとか。 
桃の季節。茶花には、白い蕾の桃の枝を、ひと枝すえました。

1st Bite” means ”WE MEET THE NEW”.
Before you eat something, you don't know the taste yet. No, you don't know. Even if you took the serial out from the same BOX as yesterday’s morning, you might be surprised and little be yelling like this 
ー “This is plane! taste like nothing!!! 
Is it the same one I ate yesterday's morning?
・・・Gosh! Damped while only one night・・・!??”

ーYou are right. We are not repeating the same day.
Every single moment is your 1st Bite.  
And actually it's not connected with your past nor future.
Only when you experience this moment to the fullest, YOU MEET “something” . 
 ・・・So what?
ーNothing. There is nothing you have to do.
But just be carefully to see…
how's gonna your world would be OPENED…

友人が設計したお茶室で、会を開くことになりました。 一般に開放されていて借りられる伝統的なお茶室もありますが、設計者の友人はじめ、家主さんや庭師さんの顔がみえ、声が聴こえるお茶室でできることは、私にとって格別です😎✨ 掃き掃除をして、道具を...

Posted by Nao Nishiguchi on Monday, April 5, 2021

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