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13| Symphony

藤波ふじなみ
山野に自生している藤の花が、
風になびいて波のように揺れているようす。

『茶の湯の銘 季節の言葉』春 より

〈お茶会のご案内(開催概要)〉

▼お客様をお迎えする前、炭を起こす手をとめて、お庭をボーッと眺めていました。
風を迎えて、そよぐ葉々、木枝とひとつに。

Brave NEW WORLD Symphony

 亭主として会を開くとき、そのきっかけは、様々です。

 お出しする季節のお菓子が先にあることもあれば、茶趣・テーマが先にポンと顕れていて、それにそって、お菓子、お花などが、順に決まることもあります。

 もしくは、お迎えするお客様の顔が浮かんでいて、この方には、このお茶碗でお抹茶をお出ししよう・・・!
と、いうところから、会全体の構想がひろがることもあります。

 自然の合図をひろい、紡いでゆくのが茶席。
先にあるのは自然。

 だから、茶席とは、自然宇宙の響きあいでしかなく、亭主が自らを歌い奏でる場ではないのだ・・・。
と、いうことに、何度もきづかされます…。(汗)
亭主に自らうたおうとする力みが少しでもあると、わかりやすく、グギギギギギ…と、不協和音が・・。(笑)

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 自然の手で触れるなら、それぞれの内にある琴線は、必ず響き、目覚める。 
そのことへの深い信頼がなければ、会は立ちあがることはありません。

 
茶席には、先に主客を包みこむ、大きなおおきな意図があり。  
その意図の宿る手で、一碗を点て、場に顕してゆくのが、わたしの茶の湯なのかもしれません。

〜後日談〜
Symphonyの会に参加してくださったあいこちゃんが、後日聞かせてくださった感想。その感性に、ワタシはほんとうに痺れました・・・。(笑)


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