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91| 顔をあげて

Art Collaboration Kyoto, 04 夢みる黒猫の、Opening
Ceremony に、京都へ。

 「14時か15時に、black cat day dreamブラックキャットデイドリーム」と、ピン留めだけして、風の旅人に‥。
随分のんびりのスタートとなって、行き先もどんどん組み替わり、京都駅についたのは11時半頃…。
昼食は駅で。と、駅直結の三越伊勢丹11階に向かう途中に、目に飛び込んできたのは・・・。

 「ふぁあぁあ!!!ここで!?!芭蕉布に・・・!」

   立ち寄らない選択肢はなく、14時頃までめいっぱい、展示を堪能することに…。

 ガラスにへばりついて、頭も鼻も擦り付けて(笑)、ひと目ひと目に、瞳を注ぐ。
絹糸とは風合い異なる芭蕉布の糸からは、土の匂いが立ち現れてくるよう。
すこし引いてみれば、燦然とやわらかく輝いて、太陽のひかりを放っているようにもみえる。

 これほどまでに繊細で、やわらかく、細やかな光の粒子で織り成されている織り布。
時間も空間も忘れて、目の前の芭蕉布とひとつとなっているわたしに、一瞬、届けられたのは、やさしく、やわらかな、ほんのひとすじの糸のような

“ほんとうのあなたを 思い出して”
“ほんとうの私たちを 思い出して”

 にっこり微笑んで、そう、芭蕉布の向こうより。

細く、均一な芭蕉糸のクオリティー。
約3年を要する糸芭蕉の栽培に始まり、繊維から一本一本、糸を績む。

「糸を見れば芭蕉が育った畑、績んだ人が分かる。
 芭蕉布ほど正直なものはない。」

敬老の日。 私の祖母は、母が中学3年の年から、嫁入にもたせる着物を毎年仕立てた。祖父は自分以外のことにドケチだったから、祖母はへそくりをため、様々な用途、種類の着物を長い年月をかけて揃えた。 母の実家は元は大きな家だけど、没落しかけたと...

Posted by Nao Nishiguchi on Monday, September 18, 2017

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 10月の新月の頃。
 大阪より、大切なお客様をサンドウ庵へお迎えする、その1日前。
急遽、出張サンドウ庵で向かった御在所岳山上、望湖台へと向かうリフト上で、その方とすれ違う・・・。
お互い、「ここで!?!」と、驚愕‥。(笑)
下山中のロープウェイ、眼前に現れていた大きな虹。

 翌日、私たちの住まいにある、賢さんの事務所とサンドウ庵にておふたりをお迎えし、あらためてきづく。
“あぁ‥そっか‥。わたしはおふたりを、三重県までお出迎えしに、行ったのですね…。”

あたらしい名は、via 咲。with かおりちゃん。
トップ画像のイラストは、via りかこちゃん。

いまこの瞬間の旅路からのたいせつな贈り物。
ありがとう。

りる、ライト、サニー & Rainy bell

“顔をあげて 心をひらいて”

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