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ハナウタカジツ×クリスマスマーケット熊本

2018年12月、熊本で初めて開催されたクリスマスマーケット。皆さんは行かれましたか?クラウドファンディングで資金を募り、デザイナー、小児科医、大学生ボランティアら様々な立場や業種の有志が集まって実現したこのイベントに、ハナウタカジツの「種ごと丸ごときんかん」を使ったホットワインのブースも並びました。そのホットワインの準備から販売までを一手に担ったのが、実行委員会メンバーの蒔本由貴さんです。

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仲間と作るクリスマスマーケット
蒔本さんは沖縄県出身。進学で熊本を訪れ、大学4年生の時に熊本パルコ前で「相手の目を見てインスピレーションで言葉を書きます」というパフォーマンスをしていた元お笑い芸人のてんつくマンに出会います。彼の「動けば変わる」という言葉に影響を受けた蒔本さん。「私もなにかやってみたい」と、卒業後はそのまま熊本で就職し、地球温暖化防止のための植林や講演会のサポート、イベント「みずあかり」のメンバーになるなど、10年以上様々な活動を続けてきました。そんな活動の中で出会った仲間が集まり、熊本で初めてのクリスマスマーケット開催へと動き始めた時も、「こんな意義のあるイベントに関われるなんて素敵」と、迷わず手を挙げました。

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ここでしか飲めないホットワインを
クリスマスマーケットといえばホットワインは欠かせないアイテム。寒さ厳しい屋外の会場で、来場者は熱々のホットワインを飲んで体を温めながらマーケット散策を楽しみます。蒔本さんは「今回のイベントで提供したかったのは、熊本らしさがあってここでしか飲めない特別感のあるホットワイン。本場ではオレンジなどが入るのですが、実行委員の面々は、そこをハナウタカジツさんの熊本産きんかんにしたいと考えていました。私も片山さんが作るフルーツの美味しさは前から存じ上げていたので、きんかんを使ったホットワインなんて飲んだことない、面白そう!とワクワクしました」。

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お酒が飲めない人も美味しく飲めるレシピ
ホットワインの監修は、メンバーの一人と親交が深い東京在住のフードコーディネーター・SHIORIさんに依頼しました。東京にきんかんを郵送して試食してもらい、ついにレシピが完成。数種類のスパイスや隠し味が記されたレシピを見て「これ、何百人分も一度に作れるの?」と不安がよぎった蒔本さんですが、試飲会を開いたところ「「クセが無くて飲みやすい」「きんかんの程よい酸味がいい」と大好評。「普段お酒を飲まない人も美味しそうに口にしていたんです。よし、これでいこう!と全員一致で即決しました」。ただ、きんかんを数時間煮込んだままにしておくと苦味が出てしまうので、最初に火を通した後に一旦きんかんを取り出し、提供時に1杯分ずつきんかんを戻し入れてホットワインを注ぐやり方に変更しました。

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熊本に誕生した新しい冬の風物詩
クリスマスマーケットは、花畑広場と下通りのCOCOSAで17日間にわたって開催。期間中はホットチョコレートやフィッシュ&チップスなどのフード、クリスマスグッズの店など、本場ヨーロッパさながらの心ときめく空間に老若男女が集い、来場者はなんと9万人を突破。ホットワインのブースにも連日長い行列ができました。「とにかくお越しくださった皆さんの笑顔が嬉しくて。自分も実行委員ではあるんですが、毎日なんだか夢見心地で、すごいなあ、すごいイベントに参加したんだなあ、と感動しまくりでした」。「熊本には冬のお祭りがないよね」という主要メンバーのひとことから生まれたクリスマスマーケット熊本。これからも熊本の新しい冬の風物詩として、末長く続いていくといいですね。(聞き手/ライター上原直美)

今回お話をうかがったのは
クリスマスマーケット熊本実行委員会事務局
蒔本由貴さん

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