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http://rhizomatiks.github.io/

ライゾマさんのロゴデータやグラフィックが、CCライセンスの【表示-非営利-継承 4.0 国際】で公開されています。しかも、【表示】に関する権利は放棄して、クレジットなしで使用可能(下の、「inspired_by_prfm」のように)。とても意欲的な試みで、今後の展開にも期待。これをベースに、次の展開も考えているような公開方法にも思えます。

ただ、ロゴデータが対象なのがやや意外。CCライセンスはあくまで著作権のライセンスなので、グラフィック的なロゴの利用は可能でも、ロゴ(出所表示)的な利用は、不正競争防止法(登録があれば商標法)との関係で基本的には難しい(明示されていない利用制限がある)はず。

純粋なデザインとしてのロゴ=著作権をオープンにすることで、ロゴの持つイメージの増殖を計りつつも、商標的な権利/アーティスト・ネームは守る、という方針でしょうか。おそらく、「rhizomatiks」のロゴを自分の作品の表示として使う人はいないし、いてもそれはそれで面白いという前提で。どのような利用を想定しているのか、利用者にどう啓蒙するのか/しないのか、設計思想について一度お伺いしてみたいところ。

ちなみに、実際に使ってみて思ったのは、【表示】をする必要がないことで、利用までのハードルがかなり下がること。正確な表示には、通常かなり繊細な作業が必要なので。【表示】するまでもなく、誰が作者か伝わる(ロゴマーク的な)シンボリックな作品については、【表示】の権利放棄が利用促進のために有効に思える。

つまりそれは、コミュニケーションのインターフェイスという観点からは、著作権的な「クレジット」と商標権的な「商標/ロゴマーク」が、かなり近い性質を持ち、互換可能であることを示すのかも知れない。評価経済社会におけるオープン・カルチャーとロゴマークの関係は、存外深いように思える。

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