見出し画像

Friday Night PlansのMasumiさんのインタビューを読んで自分を見つめることができた話

Friday Night Plansは実態がなかなかつかめない


この方はどんな方なんだろう?このプロジェクトはどんなふうに成り立っているのだろう?と、以前から気になり度MAXを保ち続けるソロ音楽プロジェクト「Friday Night Plans」さんのことをネットで調べていたのですがー。インタビュー記事を読んでいたらなんか肩の力がふっとぬけましたので、書きます。

情報があまり出ていないプロジェクトな上に、あまりライブをやられないので、実態がなかなかつかめないアーティストさんなのですが、音楽がめちゃくちゃカッコいいんです。

デビュー当時の記事では、こんなふうに書かれています。

Friday Night Plansは1996年1月生まれ、22歳の女性によるプロジェクト。昨年グラミー賞ノミネーターのstarRoとAmPmのコラボ楽曲「Maybe」に急遽抜擢され、Spotifyで55万再生を記録刷るなどして注目を集めた。

https://spincoaster.com/news/friday-night-plans-apple-music-new-artist

「Maybe」もめっちゃカッコよくて好きです。

「Maybe」のあと少し準備期間を過ごされていて、Teppeiさんという方と出会い、「Happy Birthday」という楽曲でFriday Night Plansとしてのシングルをリリースします。

唐突に展開が変わり、孤独な世界や喧騒の中など1曲の中に色々な風景がぎゅーっと詰め込まれているような印象。めちゃくちゃカッコいいですよね。個人的に大好きな音楽です。

2022年の頂 -ITADAKI- というフェスに出演されていたので観に行ったのですが、その時は上記の感じではない、アンビエントと言うんでしょうか、ふわ〜っとした音楽を演られていました。ちょうど同じ年にリリースされたEP「Come and Go」に収録されている音楽がそのあたりの音楽だったのかなと思います。

ピカソもそうですが、"○○期"のような感じでアーティストの作風が一定の期間をおいて変化していくことがあります。Friday Night Plansも2021年以降は、いわばアンビエント期に入っているのかもしれません。

「Embers」というEPをリリースされたときの記事に、下記のように書かれております。

今作からレコードでのリリースを念頭に、フィールド・ワークとスタジオ・ワークの反復で既存のジャンルや予定調和を排除。

https://spincoaster.com/news/friday-night-plans-release-new-ep-embers


このアンビエント期に制作陣としてクレジットされているのがENAさんという方です。

ENAさんの楽曲はこんな感じ。作風の世界は、同じ世界にいる感じがします。

Friday Night PlansさんとENAさんがどんなふうに出会って共同制作に至るまでになったのかは分かりませんが、そのあたりのストーリーも興味深いです。

アンビエント期に入る前の多くの楽曲を角田 哲平(Teppei Kakuda)さんと制作されていました。

Teppeiさんは宇多田ヒカルさんやSIRUPさんのRemix版の楽曲を担当されていたりもします。ちなみに同じ事務所に在籍されているアーティストさんもすごい方ばかりで、ここの事務所イケてるなと思いました。

Teppeiさんとの共同作業でリリースされた、竹内まりやさんをカバーした「Plastic Love」は当時かなり話題になりましたが、この曲何回聴いただろう…。すんごく、じんわりと沁みます。

この動画は、音の響き具合もとても美しくアレンジされていますね。
(横で寝っ転がってる犬ちゃんが、とてもいい味出してます笑)

今年(2023年)、細野晴臣さんの「ありがとう」という曲をカバーされて、これもまたカッコよく、優しいです。アンビエント期を挟んで、こちらの曲ではまたTeppeiさんとの共同制作をされています。なんだか、音楽や制作者に対する愛を感じます。

こんなふうに、作風によってチーム編成をアレンジしているところもカッコいい。

Friday Night Plansさん、ますます気になります。でも、なんかこう、謎が残っているくらいでずっといってほしいなと個人的には思います。

ロングインタビューの中で、こんなことを仰っています。

今の自分を大切にしながら、歳を重ねて変化していくこともまた面白いと思うので、トレンドや何かにあわせるというより、その時素直に面白いと思うそのままを表現するっていうスタンスははキープしていきたいですね。

https://magazine.tunecore.co.jp/stories/36357/

また、Ama Louというアーティストさんのことを挙げながら、自分が好きなことをそのままに取り組む姿勢が好きだとも仰っています。

これまでの制作歴を見ていても、その時期に自分が感じ、興味が惹かれることや心動かされる方向に動いて、出会う人達や音を組み合わせて手を動かし、出来上がったものをそのまま発表されているように伺えます。

音楽アーティストは、レコード会社等からある一定の期間に楽曲をリリースしないといけないとか、ライブをやらないといけないとか、仕事としての条件を付けられて契約していると思うのですが、Friday Night Plansさんの活動や考え方には、そういうものを超越したカッコよさを感じます。

個人的な話ですが、最近仕事で「専門家になるか」「管理職になるか」の二者択一を突きつけられていて、人間ってその2種類しかいないの?と疑問に思うことがあって、なんだかなーと、もんもんとしていたのですが。

あぁ、そうか。自分がこう働きたいと思う環境や条件を自分で作って、その中で好きなように働けばいいのだなと、改めて気付かされました。

二者択一の世界で生きることを、誰も強制していない。作ればいいんだ、そのスペースを。

生き方も含めて今後も注目したいです、Friday Night Plansさん。

ありがとうございました。

hanata.jp


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?