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蝉の一生を思う

落ち蝉をつっついてからお葬式

地上の蝉は命短し、ベランダや玄関先で動かぬ蝉を見かけるようになりました。そこで、蝉のお葬式となるのですが、時々生き返ったのか、最後の力を振り絞るのか、羽音を響かせ飛び立つことがあります。それが怖い私は、一晩おいて動いていないことを確かめてからの、つっつき。蝉さんごめんねと思いながらも…

ふと、蝉の幼虫は、土の中でどんな生活をしているんだろうと思った。

幼き蝉根っこのミルクで育ちおり

根っこの汁を吸っているようです。

抜け殻は地中の競争勝った証

地中ではモグラなどの、地上では鳥などの餌になる。
そうして出てきたと思ったら、DNAを残して死んでゆく。

生き抜いた勇姿なるかな地べたの蝉

その生きざまを思い弔わねば…と思った朝。


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