〜福岡大学に入学してから卒業するまでの軌跡(総括)〜

 こんにちは!こんばんは!福岡大学所属の花谷そらです。
毎度,読んで頂きコメントや応援メッセージなどが送られてきて、書いていて気持ちが良かったですし、色んな方に支えられて競技に取り組んでくることができました。ありがとうございます。

それではまず,高校時代の自己ベストを掲載しておきます。
1500m     👉41008
3000m     👉83140
5000m     👉150327
3000mSC 👉91836

こんな感じでモブキャラで福岡大学に入学してきました。当初は、関東の大学で箱根駅伝を目指そうかなと考えたりもしましたが、その段階での実績やタイムが全くと言っていい程なかったので地方で強くなってやる!という気持ちで大学競技生活をスタートしました。

 入学式は僕たちの年(2020年)はコロナウイルス感染拡大を防ぐ為に中止ということでなかったんですけど、一応4月から福岡へやってきました。
4月1日に来たんですけど、2日くらいして緊急事態宣言が発令されてまた地元(山口県)に帰りました。学校の授業はオンライン、練習も1人、試合もいつ再開するか分からない、そんな中からの始まりでした。今でも思い出すのが、7月に毎年北海道で開催されているホクレンディスタンスチャレンジがあってYouTubeで生配信を見ていました。標準記録を切っている選手はそのような大会に出れる、でも僕は切るに程遠いな、けど出たい。そう思って1人でコツコツ練習してました。ただ高校時代は顧問の先生の言うことを聞いて、周りの選手と合わせていれば良い環境に身を置いてた分、1人になった時にどんなメニューをすれば良いのか、本当に『自己流』でやって成長できるのかなど不安でいっぱいでした。しかし福岡大の男子陸上部には監督も居ないし、先輩方もそのような環境下で強くなってたので、まずはやってみるとのことで始めました。

 同期になる子が名門の高校から入学してきて、とにかく持ちタイムが良い。エースになってくんだろうなーって思ってた反面、僕の性格上負けず嫌いでどうにかして勝ってやりたい。まずはそこからでした。今までの僕は走る距離もジョグは1回の練習で6kmくらい、ポイント練習も1000mを4本くらいでそこから変えようと思いました。やればできるけど面倒だからやらないこと、誰でもできるけど続けることは案外難しいこと、それが脚づくりでした。
専門種目は違えど、現富士通所属でマラソン日本記録保持者の鈴木健吾さん、現GMO所属で箱根駅伝が最後の作品と言ってた吉田祐也さんなどは練習を監督から止められるくらいやってたらしく、その記事を読んでこれだ!と答えを見つけれた気がしました。『簡単だけど継続が難しい』の答えは距離踏みだ、1人でもゆっくりからのペースだったらできると思いそれまで6kmだったところを7km、8kmとじわじわ増やしていきました。1、2年生の頃は距離を走ってまずは中長距離選手として怪我をしづらい体を作る、そして4年生(最終学年)で全日本インカレに出場することを目標として取り組みました。
 結果的に、思ったよりも早く2年生の時から全日本インカレには3000mSCで出場できていました。高校時代は地方大会(中国大会)で7位と、全国の舞台には1度も立ったことはなかったけれども、毎日継続して走ったり、陸上の動画を見たりしながら目標を追っていったら少しずつかもしれないけど成長することを実感した4年間でした。

 各学年ごとのエピソードをまとめていきます。
1年次:半年間は地元で走ってました。全日本大学駅伝の予選会もコロナウイルスの関係で6月
👉 9月半ばに延期されました。1人でじっくり走り込めるチャンスだと考え、3ヶ月間何とか耐えました。予選会では、厚底シューズは使えない中で初めて14分59秒台で15分切りが出来ました。高校生でも13分台、14分台はたくさんいて全然じゃん!って思われるかもしれませんが、僕にとっては1つの分岐点でした。1つ殻を破ったというか、これまでもがいてもがいても出なかったものがポンッと出た感覚でした。そこから自信が少しずつついていきました。
10月中旬には人生初トラックでの10000m、1週間後に5000mを走る記録会があり、30分42秒、14分27秒と一気に自己ベストも大幅に更新していきました。このままどんどんいけるかなと思ってた11月。やはり疲れが出てきました。ずっと右肩上がりは無いなって思いましたが、高校3年時と比べて14分台は安定して出せてこれるようになりました。
年内最後に長崎県の島原市で開催されるであった島原学生駅伝はコロナウイルスの関係で中止でした。

※みんな自己ベストだった5000m


【1年次の各種目最高】
1500m    
👉3分59秒08
5000m    
👉14分27秒96
10000m  
👉30分42秒36
3000mSC
👉9分42秒75

2年次:4月から本格的に3000mSCに再度取り組み始めました。全九州都市対抗という大会があって、そこで創価大学の選手がたまたま来られてて
集団に着いていったら高校時代の自己ベストを更新できました。大学では学生個人選手権という大会があって人生初の全国大会の標準記録を切れました。
この年が9分15秒だったのでギリギリ切れました。
この大会があってくれたからこそ、僕の3000mSCの門が開かれたと思ってるので感謝です。

※全九州都市対抗結果

そのままの流れで初めての学生個人選手権。
順位というよりも楽しめたら良いや!くらいの感覚で走りました。この時、本当は2組に分かれてて 2組目が速かった組だったんですけど、たまたま欠場者がその日に多くなり急遽1、 2組を混ぜた組が誕生しました。これらの要因もあってペースが速くなって
8分台が出たのかなと思ってます。

※初めての8分台
※学生個人選手権🥉

そして迎えた全日本大学駅伝九州予選会。この年は5000mでの先行レースでした。福岡大は第一工科大学さんに15秒程負けて本戦出場を逃してしまいました。僕自身、3000mSCの結果が出てた分、5000mも走れるだろうと安易な気持ちがあって実際走ったら緊張して体が固まり、全然走れませんでした。第一工科大のアニーダサレー選手、今は最強市民ランナーで元九州大の吉岡選手に完敗の個人3位でした。
初めから消極的なレースをしてしまい、タイムを稼ぐことができなかったのが問題でした。ここで前で勝負することの大切さ、流れの大事さを学びました。

※予選会レース後

そして8月は合宿を挟み、9月は初めての全日本インカレ3000mSC。結果は6位。熊谷開催で35℃くらいあって生きてるだけで素晴らしいレベルで暑かったです(💦)。この日の夜はアイスと炭酸ジュースばかり飲んでたのを今でも思い出します。

※全日本インカレリザルト
※順天堂大の三浦くんと📸

年内最後の島原学生駅伝はこの年は開催されました。長崎県は自然豊かです🌊。ただ、試合前は緊張で朝ごはんも食べ放題なのに食べれないのが辛いですね(ランナーあるある)
プライベートでまた行きたいと思います!
僕は3区を走らせて頂き、区間2位でした。鹿児島大の茅野選手に惨敗でした。この日から、同じレースに茅野選手がいたら意識するようになってました笑

※走ったメンバーで!
3区リザルト

2月は福岡クロカンの10kmの部に出場しました。
僕の中では上出来でした。今思い返せば、上位の選手は今でも強かったり活躍されてるので、長年に渡ってここを維持したりそれ以上いくのは簡単なことではないので僕もそうなりたいですね。海の中道海浜公園で毎年開催されてるんですけど、ここのコースが鬼キツくて、 2周目でへばります。この隣に水族館もあるので、是非行ってみてください!とか言いつつ、まだ僕は行けてないです。

※福岡クロカンスタート時
※福岡クロカンリザルト

【 2年次の各種目最高】
1500m         👉3分57秒20
5000m         👉14分43秒12
3000mSC     👉8分52秒50
10kmクロカン👉30分50秒


 そして、学年が上がり3年生へ。もう、本格的に引っ張る学年。まず学生個人選手権というユニバーシアードの日本代表先行レースが神奈川県の平塚で開催。心臓が飛び出るんじゃないかというくらいの緊張でした。リザルトを見てわかるように、レベル高すぎです。この年は、 2年に1度開催される大学生のオリンピック、ユニバーシアードの日本代表を決めるもので、場内もキビキビしてました。ただ、コロナウイルスの関係でまたもや延期になりました。
僕は来年絶対狙おうとこの時は思ってました。結果は翌年順位は🥉で日本代表には選出されませんでした。

※山口県の3000mSCメンバー
※学生個人選手権リザルト

この時あたりから、陸上関係者や陸上が好きで写真などを撮られている方から撮って頂けるようになったり、声を掛けて頂けたりするようになりました。本当に力が出るのでこれからもよろしくお願いしたいです。気軽に声をかけてください〜!

※織田記念陸上3000mSC
※織田記念陸上リザルト

その6日後くらいに広島県で行われた織田記念陸上3000mSCに出場しました。結果はぼろぼろでした。久しぶりにこんなにもダメダメなレースをしました。ですが、もみじ饅頭🍁を食べて元気になりました。
この5日後にGGN(ゴールデンゲームズ)に出場してました。3年ぶりくらいの開催だったらしく、お祭り感覚でした。屋台が来てたり、看板を叩いての応援などもっと陸上界にこの応援の仕方広まれば良いのにな〜って思いながら走ってました。タイムは、コンマ何秒かですが、自己ベストでした。宮崎県まで行った甲斐がありました。

GGNレース途中
GGNリザルト

この後は九州インカレの10000mや全日本大学駅伝九州予選会などに出てました。

そして合宿を挟んで9月からの準備。

※朝ごはんか夜ご飯のどっちか
※朝眠くて足痛くて嫌だった日
※練習後の集合写真

9月は 2度目の全日本インカレ3000mSC。結果は4位。着実にタイム、順位は上がってるけど後一歩が...。まー、のびしろです。

※全日本インカレ3000mSCリザルト
※青学大黒田君を追いかける僕

その後は長崎県で行われた10000mに出場しました。
そして、初めての学生三大駅伝。普段は話せないメンバーたちと会話したり知り合いになれました。

※オフショット
5区リザルト
※キツそうな僕
2022のメンバー

全日本大学駅伝が終わってから大迫傑さん主催の
the  First in fukuokaの5kmに出場しました。
海外選手に序盤は付いていきましたが、すぐに離されました。世界との差ってこれかって勝手ながら感じました。

※スタート前
※リザルト

この年最後は島原学生駅伝。優勝すれば次年度の
出雲駅伝の出場権を獲得できる大会。
優勝とはならなかったものの、先輩たちと襷を繋げて嬉しかったです。

※苦手な下り坂を駆け下る僕


そして、 2月に人生初のハーフマラソンを。選んだコースは丸亀。タイムは64分59秒。10kmまでは気持ちよく走れてたけど、そこからはキツすぎて早くやめたかったです笑
次の日は歩けなかったのを覚えています。何度走ってもハーフマラソンはキツイものです。マラソンを走る人を尊敬します!

※初ハーフリザルト
4kmあたり

このハーフマラソンが終わってから隣県の実業団の練習に参加させて頂き、3000mSCのスペシャリストにハードルの飛び方等を習っていました。

この1ヶ月後、次は玉名ハーフマラソンに出場しました。結果は丸亀ハーフの時よりも1秒遅い65分ジャスト。コース的には丸亀ハーフよりもキツイと思う中であまり自己ベストと変わらないタイムで少しは成長を感じました。ただ、どこかで1秒速く走ってたら64分台だったので少し悔しかったですね。64分台と65分台の重みを感じました。

※キツそうなラストスパート
2回目のハーフマラソン

【3年次の各種目最高】
1500m         👉3分53秒31
5000m         👉14分27秒52
10000m       👉30分14秒93
3000mSC     👉8分47秒55
5000mロード👉14分53秒
ハーフマラソン👉64分59秒

 その後は、記録会等に出て4月からのトラックシーズンに備えました。
なんと言っても4月に学生個人選手権があり、ここで昨年延期になったユニバーシアードの日本代表先行レースで本気で狙いにいきました。
結果は🥉で自己ベストではあったものの、同郷の菖蒲選手、順天堂大の村尾選手に惨敗して日本代表は逃してしまいました。最高の状態に仕上げたから勝てるとも言えないです。ですが、1つの大きな目標に向かって練習して日本代表が狙える位置まできていることは成長してる部分かなと思いましたし、他の大学の選手から話しかけてもらえるようになったこともこれまでなかったので新鮮でした。ただ、次は勝ちたいです!

※表彰式
※何周目か分からないレース中
※学生個人選手権リザルト

そして、GGNの5000mでは14分16秒で自己ベスト、次の日に行われた最後の九州インカレでは3000mSCで大会新といい流れでこれていました。全日本大学駅伝予選会10000mでは第一工科大の新留学生には負けて個人2位。チームは3位。
距離が長くなればなるほど自分の持ち味が出づらいので、今年は克服します。
その後は高校の教育実習に行きました。

9月はアレを狙っていた最後の全日本インカレ3000mSCで🥉。よくこの順位をみます。中々勝ちきれない、途中で離されるレースが多く課題が残りました。レース後にZAWAチャンネルさんが話しかけて下さり、地方の大学の選手がここまできて悔しがってる、誇りをもって良いことだ!と言ってくださり、アレは出来なかったけど自己解決できました。ありがとうございました😭
ただ、競技スポーツにおいて勝ち負けがある中で
負けると悔しいものなので、勝ち癖はつけておきます。

※表彰式
4yearsさんにお写真お借りしました

 全日本インカレが終わり1週間後に佐賀記録会5000mに出場しました。
結果は14分9秒

※佐賀記録会リザルト

 この後に初めての鹿児島国体3000mSC。山口県代表での出場でした。4位でした。
実業団選手と何が違うかって、学生のレースとは違い牽制が少ないので初めからペースが速く、1kmでダウンしました。このレースを走らないとそのようなことも分からないですし、次のレースに繋げられるので出させて頂いて感謝しかないです。必ずこの経験を活かします。

※桜島
※国体表彰式

 次に駅伝シーズン、、、のはずが、全日本大学駅伝は補欠となり、選手のサポートへ。今となってはあまり気にしてないですが、走れないと知った時はショックでした。ですが、走るだけが勉強ではなく
交流も大切なものなのですぐに切り替えました。
みんなとワイワイしながら過ごす日々が楽しくて
また集まれたら良いな!一緒に住みたい!そのくらい本当に充実してました。

※何日目か忘れましたが夜ご飯
※学連選抜メンバー


 その後は大迫傑さん主催のthe First in fukuokaに出場しました。設楽悠太選手と走れて、憧れの選手のうちの1人で走りの軽やかさが全然違いました。そんなことばかり考えてたらレース中、置いてかれました。この段階で大学の部活動は早めに引退してたので、ユニホームが公式ユニホームから練習ユニホームで出るようになりました。この後は、卒業論文作成で3000mSCの飛び方の違いがハードリングと足掛けの地面反力に及ぼす影響というタイトルのもと実験して論文を書いてました。

 年が明けて、福岡で知り合った方や福岡大OBの方と駅伝を走り、鳥栖ロードレース10kmで丸亀ハーフマラソン前のレース感覚を養うなどしてました。
丸亀ハーフが先週終わり、結果は64分01秒と自己ベストは更新できました。しかし、63分台まであと少しだったので悔やまれます。ネットタイムだったら63分台だけど公式記録にはならないので、再度挑戦します。

※丸亀ハーフ個人リザルト
※頂いたレース中の写真


 2月25日に福岡クロスカントリーがあって、僕は2kmに出場します。こちらも日本代表選考レースなのでここで大きな成果を挙げられるように頑張ってきます。

【4年次の各種目最高】
1500m         👉3分52秒85
5000m         👉14分09秒27
10000m       👉30分44秒82
3000mSC     👉8分45秒92
5000mロード👉14分40秒
ハーフマラソン👉64分01秒

 そして、今こうして陸上競技に向き合えているのは春からお世話になるJR九州の監督・コーチ、いつも応援して下さるSNSの方、整骨院の先生、親など数えきれない方のお陰で無事に走れています。今度は『福岡大の花谷そら』ではなく、『JRの花谷そら』で名前を広げていくので引き続き応援して下さると幸いです。
 最後に、高校時代に強い選手は関東で箱根駅伝に出場して活躍する為に行く方は多い。けど地方でも自分のペースで強くなっていけるとこの4年間で思ったので諦めずに戦ってほしいです。

今後のレース予定....

2/25(日) 福岡クロカン
3/10(日) 地元の駅伝
3/23(土) 大牟田記録会3000m
3/30(土) 権利を勝ち取れればセルビア
4/6  (土) 西日本記録会兼国体選考会3000mSC
4/21(日) 兵庫リレーカーニバル3000mSC
4/29(月) 織田記念3000mSC
5/4  (土) GGN5000m
5/18(土) 九州実業団選手権10000m
5/19(日) 九州実業団選手権3000mSC
6/27〜30     日本選手権3000mSC
7月〜    記録会、ホクレン

全て出るかはまだ分かりませんが、このような日程でいくのでまた宜しくお願いします🤲
では、この辺りで!ご拝読を頂いた方、ありがとうございました。

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