女優 山本陽子さん
私の世代では、山本陽子さんという方は、テレビCMで「山本海苔店」のイメージキャラクターの記憶が強く、和装の美人でした。
私たちは一生を情報で振り回されて終わる。その中で「これは酷いんじゃないか?」と思うのは、『女は若くないと商品価値がなくなる』というものがあった。今もその洗脳は続いている。私もこの洗脳に振り回されたひとりだ。
私の人生で、この『女は若くないと商品価値がなくなる』という洗脳が顕著だったのは、いわゆる『ブルセラ』というやつだったような気がする。ここでは基準はなぜか『女子高校生が商品価値がある』という設定で、『直接肌に触れる布をメインとした商品に特価が付く』という、なんだかよくわからない出世魚のような世界で、どうやら高い確率で
同期の中にこの恩恵を受けた人がいたようだった。
高校卒業の日に
「明日から、もう高校生じゃなくなる!」と、泣き出す同期がいたり、その反面、高校卒業と同時に同期の方が
テレビCMに出てきたのは、なかなかの衝撃だった。。。
。。。まぁ、そんなことがあった。。。
強い洗脳に振り回されていた人の中でも『24歳までに結婚しない女は売れ残り』とか『27は女の売りどき(私はドラマを観ていなかったので、この言葉を聞いた時は、ただ恐ろしかったです)』とか、メディアは年齢制限までして
人の一生を支配した。
それでも、人をしあわせにできる人生ならいいさ。
日本では、女性の価値は10代後半から20代までがピークで、そのあとは、だだ下がり。という洗脳をしている。しかし、世界では
日本はロリコン大国。という話は聞いていたが、最近の『先生』と呼ばれる職業の人が次々と逮捕されていることを知ると、ほんとうにロリコン大国だったんだな。と、思う。。。
世界では30代より先が女性の魅力は増していく。という考えだと思う。少なくとも20代がピークみたいな考えは『外側はそうかもね』くらいなんじゃないか?ガワは、そうかもね。くらいの感覚なんじゃない?
今年、山本陽子さんの訃報を聞いた時には、びっくりした。亡くなった月にテレビで、女性用のウィッグのCMに出演されているのを観て『この方はずっと、お美しい方だな』と思っていたからだった。80代で亡くなったと聞いた時は、『え!80代だったのに、あんなに女性らしく綺麗なままでいられるの?すごい!』って、訃報以上に年齢という概念は
まったくあてにならない。と、悟った瞬間だった。
うつくしいまま、汚れずに生きる。って、相当な根性がないとできないことだと思ってる。綺麗な人だったから、いろいろ悪口的な噂も絶えなかったようだったけど
うつくしいぶんだけ、悪口を言われるのは
若いぶんだけ、悪口を言われる。というような謎現象に近いような気がする。。。ほんとうに意味がわからないやつだ。
魅力があるから、潰しに掛かるんじゃないかな。。。
夏目雅子さんといううつくしい人がいたのだけど、周りにいた俳優はみんな夏目雅子という美人を狙っていたという話は有名なんだけど、それをすべて、夏目雅子さんが『知らない状態で』
伊集院静氏が潰していた。。。と、いう話には『まじか。すげえ世界だな』とは思った。。。
山本陽子さんが他界されたという一報が入ると、山本陽子さんの写真や映像が年代毎に次々とテレビで写していったのだけど、私が感嘆したのは
50代がいちばんうつくしく見えたのだ。
まじか!と思った。。。年表のように次々といろいろな年代の山本陽子さんが出てくるのだけど、50代がいちばんきれいで。というのも
山本陽子さんは、舞台やテレビで和装をした状態で出てくることが多く、いちばん肉感的で、和服が似合っていたのが50代だったのだ。20代だと細すぎて。それはそれで若くて綺麗で良き!というのはあるのだけど、ずっと和服を着て表に出る仕事をされているから、ずっと綺麗でいなければ仕事が取れない。とか、この職業ならではのプレッシャーもあったと思います。
だから、最も誘惑が多く、汚れる世界かもしれません。
生き方って、そこそこ年齢を重ねると顔に出てくるというか、若いと若さで隠せても、年を重ねることで、自分の性格のようなものがもう重なってしまって
顔に書いてある。みたいなことらしいんです。
もう、純情なままでいるように努力するか、流されて卑しさが顔に出るか、みたいなことらしいんです。
山本陽子さんのことについて、恋愛的なことでいろいろ噂があった。というような報道もあったようですが
ずっと独身で自立した女性で、誰も彼女を上回る方が現れなかった。ということだったのではないか?と私は思いました。男がずるいだけだったんじゃないか?という気持ちもありました。
私は今、天才とメル友なんですけど、天才は独身らしいのですが、天才の現在の夢は
孤独死。だそうです。
ありか。という感じ。結局、自分の邸宅があれば孤独死について、
他人がとやかく言う必要はない。ということなのでしょう。天才は友人の死にずいぶん立ち入っているようでした。最低でも毎日血圧は測るように。という話でした。なにか血圧を毎日測ることによって、避けられることがあるらしいです。あと、コロナ禍のとき、指に挟むやつ、売り切れまくっていたじゃないですか。
あれも、持っているといいものらしいです。
今は女優ではなく『俳優』で、統一しているようですが、女優という言葉もまた私はこれはこれで、華がある仕事として、女優という言葉もまたいいと思っている。
世の中とはあいまいで。長沢節という先生は『かっこいい』という言葉をつくった人だったようなんです。この『かっこいい』という言葉に対して、いつのまにかメディアが
『かっこ悪い』という言葉をつくったみたいなんです。もう、メディアは人を落とすことしか考えてない。という頭の良い人たちがいかに人の人生を
ぶんぶん振り回すか。みたいな感じだと思っています。
いちばん人生を振り回されるのは、週刊誌が大好物な人がいちばん振り回されるはずなんです。週刊誌で『お勉強してしまう』ので!またはテレビで『お勉強してしまう』ということもあるようで。要は
自分だけの感覚を持った方がいい。
私は山本陽子さんという方は、なくなった月にもウィッグのCMのキャラクターをしていたので、やっぱり
一生きれいなままで、逝くことって、可能なんだ。。。と、すごい方だったな。というのが、素直な気持ちです。そして
まさか、女性で50代がいちばんうつくしくなれる年齢だったなんて!と、ため息が出るほど
女性は必ずしも若いうちがきれいというのは、当てはまらない。という実例だったと思ってる。
ほんとうにきれいな年の重ね方をされた女性だったと思っています。
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