『正社員』という肩書きを『買う』

人の足元を見たビジネスだ。こんなことをしていいのか?という話。

就職氷河期に於いて、さまざまな『正社員トラップ』というものが存在した。いろいろなケースを知っている。それは自分が経験したものだったり、同世代の方から聞いた話だったり、いろいろある。

そのひとつとして『自爆買い』というものがあった。私もこれは知っていて。仕事をバイトの時点で辞めて。そうすると、両親から

「なんで仕事辞めたんだ!最低でも3ヶ月続けるのが普通だろう!」とドヤされるのだが

服飾店でバイトしていた時点で、そこそこ『その店の服を自分で買わないといけない』という自爆買いが当たり前のように発生する。制服とかじゃないんですよ。会社から援助なんてないんです。自分で入荷したり、新作が出るたびに実費で自分で服を買わなくてはいけない。初めは、自分の服が自分で選べることが素直に嬉しかった。のだが、生活費の中で極端に服代が偏ってくると、それ以外の出費が。。。

どんどん生活困窮していくことが段々とわかってきて。。。辞めた。。。

ただ、これが同年代の人なら理解できる話なのだが、親がこんな理不尽な会社とか儲け方が実在することがわからない。人の道からはずれた稼ぎ方を企業がしている事実を話したところで

こっちがウソをついていると思われて終了。

私は価格帯が比較的安めの服飾店で自分の制服用の服を次々購入して、わりとすぐにバイトの時点で辞めてしまったのだけど

価格帯が高い店で、自爆買いすると、半年後には100万円とか簡単にいってしまって、退社した。という話を聞いた時には、

これが『お得』なんでしょうね。。。みたいな気持ちになった。。。

はっきりいって、自分の世代の人の就職に関する話は、明るいものは存在しない。

求人広告で『レジ係』と書いてあったので、面接受けて、受かって、喜んで入ったら、なぜか高齢者をいっぱい店内に入れて、なんだかよくわからないけど、説明していて、高齢者がなぜか万札を出すような食品のレジ打ちで、でも一般的な紀伊◯屋とか成城◯井みたいなオープンな店とは違い、閉鎖的な店で。辞めたいとすぐに思ったけど、変な仕事だとわかったのだけど

履歴書取られているから、住所バレしてるし。。。

という話を聞いた時には、驚いた。似たような話を別口で聞いていて。

その人はめちゃくちゃ仕事ができる男性だったのだけど、

優秀だから、こき使われて。住民バレしているから、彼が優秀な人だから、

アパートまで、車を横付けされて、早朝にピックされて、仕事場まで連れて行かれて、夜11時まで仕事をさせられて、車でアパートまで。。。ということを辞めようとしたら、された。らしく、いわゆる『ブラックが辞めさせてくれない』というやつだったのだと思います。

すごく善人で。その人は知り合いに助けを求めることはしなかったそうで。迷惑かけるかもしれないから。

。。。公園に暫くいた。。。と聞いた時には、なんで?と思った。おそらくはお金も時給換算にすると、低額で、自由に使えるほどの支払がなかったんじゃないか?というのは、私たちの世代の『また自爆仕事か』というあるあるで。

こんな話は他の世代には、ウソの話をしていると思われても、仕方がないことだと思う。ほんとうなんだ。

事実なんだ。不況って、

弱者を喰って、なんぼ。だった。

以前、日本郵便で自爆買いがあった。という話が出たことがあった。ただ

「うちの子は、日本郵便に勤めているの」と

親が周りに言っていたりしたら、事実を知って、親がガッカリするのとか、「日本郵便辞めたらしいよ」と周りから言われることを思うと

なかなか辞められないと思うんだよね。バイトから入って、正社員になって、もう『正社員って、名前を購入しているんだ』というマインドになっていくかもしれない。

私も化粧品工場に勤めようと、求人広告を見て、履歴書を持って、面接に行ったのだけど、「工場見学をしましょう」ということになって

その時に変なものを観て。。。うまくいえないのだけど、宗教的な感じのものを見た。。。

。。。ここヤバい。と思って、面接受かったという電話があったのだけど、お断りをしたら

親、激怒で。
「せっかく受かったのに!おまえに選ぶ権利はないだろう」と言われた。

世の中がネット社会になり、人よりも10年くらい遅れて、私の手元にも簡単に検索できるツールであるスマホが手に入り、その『私がヤバいと思って、入らなかった化粧品工場』を検索かけたところ

やっぱり自爆買いさせられた。という話が出て。どうやら、自社製品を自分で買わせて自爆買い。という、わりとわかりやすいケースだったみたいで。

はっきりいってしまうと
『バイトや社員に買わせるほど、売れない商品を売っている』ということなんだけど

売れない商品を売り続けることから手を引かない。という謎がある。

ばかとかじゃないて、悪質な方なんだと思う。

会社同士の『付き合い』に社員が巻き添えに遭っているのが自爆買いの典型だと思っている。付き合いだから、

「あなたのところの商品を買って、食べて(または使って)

売れない理由を言うから、改善して

おいしくて、売れる商品にしてくれ!」

というのが、本当の会社同士の付き合いなんじゃないか?と思う。自爆買いさせられている人は、おそらくずっと自爆買いすることのメリットは

私たちの世代ではない。のだと思います。
使い捨て世代で。

ただ、同世代の人で『こいつ無理だ』と思った人がいて。どういう人間だったか?という話なんだけど

自分の後輩が入ってくることを望んでいるやつがいて。自分が嫌なことがあっても社員をやっているわけで。

自分が嫌だったことを部下が入ったら

押し付ける気、満々なわけ。

サイテーだよ。こんなのいたら、

日本が良くなるわけないじゃん!

そんな自爆買いをしながらも、私の世代の人で正社員をやっている人は、若い頃はずいぶんいたのだけど

今、家庭とか持っているのかな?みたいに思ってる。子どもとかいるのかな?って、思ってる。

増税前までは、なんとかしていたと思うんだよ。

増税が始まってから、私は変なことに巻き込まれて、次々と通院するしか道がない。みたいなことになって。私だけではなく、親や近所でも次々入院レベルの案件が発生したりしていて。

いろいろ大変なんだけど、いつも

400円くらい足りない。というか、小銭が必要なのに、お札を出す。みたいなことになっている。

なんか、物価高はわかっていたつもりだったのだけど、

どんどん上げ幅が広がってる。

最初は、やっぱりお札を出すしかない。ということはあったのだけど、100円とか200円とか足りない。という感じだったのが、倍になっていて。

今は400円くらい足りない感じ。

なんか自爆買いさせられている気分になる。今何が起こっているのか。というと

『政治家や公務員の給料を小学生の子どもがお小遣いから、お買いものを通して『支払っている』』というふうにわかると

少し見えてくるものがあるかもしれない。

とうとう就職氷河期だけではなく、自爆買いが一般市民に向けられた。くらいの感覚が私にはある。感覚的なものだけど、この感覚は

私たちの世代でしかわからない感覚だと思う。

人に損害を出させる、悪い稼ぎ方と同じ感じが私にはしたのだ。

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