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昭和 近代文学 名著復刻版

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1926〜1943(昭和元年〜昭和18年)
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#志賀直哉

暗夜行路

志賀直哉 60歳。 長編小説。大きくてずっしり重たい「百科事典」のような本。表紙は文字のみですが、本体には挿絵が8枚も入っています(ページに貼り付けているタイプ)。 これまで数多くの本を紹介してきましたが、「口絵、挿絵」を担当した人の名前が紹介されていない場合がほとんどでした。ところがこちらの本では1ページを使い、丁寧に紹介してくれています。(ありがたい) 本の装丁には著者の思いがこめられています。なので私としては是非知っておきたいのです。 著者 志賀直哉 発行所 座

蟹工船

小林多喜二 26歳。 プロレタリア文学の小説家。小樽高商卒業後、拓殖銀行を経て、共産主義の運動家へ。 1928年3月15日・・・三・一五事件 日本全国で一斉に党員たちが検挙された日 本全体としては雑誌という感じです。紙質はあまりよくなく裏面が透けて見え、小さな字の上に漢字が印刷で潰れてしまっているところもあります。 著者 小林多喜二 発行所 戦旗社 *1928〜1931 党内のスパイによって築地警察署に連れていかれ30歳で亡くなりました。 ・・・ 若い頃から志賀