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#8まつりのうらで「Roots,Rock,Dub&Mia」
ミア、ミア、近づきたい
そこにいるんだ
ここにはいるんだ
僕のものにしたい、ミア
蒸し暑い山形の夜、ダサい服着たやつらを横目に、俺はいつものライブハウスに足を運んだ。本当は音楽になんか興味はない。デカイ音も得意じゃない。好きな音楽を聞かれるのも嫌いだ。
だが、そこにはミアがいる。(本名は梨沙というのだが、パルプフィクションのミアと似ていることから、俺はそう呼んでいる)
眉の上で切り揃
#7まつりのうらで「種の感情」
なんだこの このやろうが
今にも泣き出したい、泣く寸前の喉の詰まりが嫌だ
全てが気に入らなかった、夏、まとわりつく湿気、なくなりそうな薬、バイト、バイト、バイト、音信不通の親友、壊れたモバイルバッテリー、死にそうな家族、キリがない 叫びたい 悲しい
感情の輪郭が見えなくて、殴りたくても実体がないから空振り。答えがないそのイライラを片づけるために、わたしは実家から送られてきた大量すぎるさくら