韓国大統領選挙と次のリーダー

第20代韓国大統領選挙で野党「国民の力」のユン.・ソギョル氏が当選した。
与党イ・ジェミョン候補との票差が1%にも満たない薄氷の戦いだった。
私は今回の選挙はどうしても入れたい候補がいないため棄権したが、ユン氏が当選したのをみて、やはり韓国民は不正腐敗を一掃するというフレーズに惹かれることを実感した。両候補とも身内の問題を抱え、互いに激しく非難合戦を繰り広げたが、比較的に政治経験のないユン氏本人から不正の気配がないことが好感されたようだ。
年代別の得票率も色々面白い分析がでているが一番目についたのは20代の女性がイ氏を、20代男性はユン氏を選択した割合が高かった点だ。
その裏には野党国民の力の党代表でイ・ジュンソク氏の存在がある。
イ代表はハーバード大学を卒業したエリートで1985年生まれ、39歳。
若くして政界入りし、朴槿恵キッズと称され、朴前大統領に見出され政界に入ってとされる。
この方は日本でも有名になった「82年生まれキムジヨン」を前から批判していた。
韓国にはそれほどひどい女性蔑視は存在しないと、むしろ可哀想なのは男性のほうで、逆差別を受けていると。
この主張で若い有権者の票を集めようとして20代30代の男女対立を生んだとして、選挙では僅差で勝ったけど
男女の対立を招いた責任論が浮上している。
驚いたのはそのメンタルの強さである。弁舌も立つが、批判に晒されようと正面突破していくタフさに舌を巻いた。
北朝鮮の金正恩総書記に対し、ミサイルはギャンブルだ、ミサイル開発するくらいなら国民を食べさせろと公言する。
韓国は5年後にまた大統領選挙を迎える。その時、イ代表は42歳。
これからさらに政界でもまれ、さらに強くなり、人格的にも成長していることを祈りたい。その頃、日本にも次世代のリーダーが育っていることを願っている。

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