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藤井風のための紅白じゃった!

2021年12月31日、大晦日の夜に放映された第72回 紅白歌合戦は史上最低の視聴率だったらしい。しかし、私にとっては人生最高の紅白であった。予約録画をしたのも初めての紅白であった。なぜなら、人生初の推し、藤井風の初出場したからである。
どうって、あーた、優勝したのは紅組でもなく白組でもない、風くんでしょ!という、サプライズ演出に、大トリのMISIAとのコラボ、と推しまくりで、ファンの私でさえも、これはちょっとやりすぎちゃう?、と心配するほどの内容であった。

風くんの紅白出場はずいぶん前から、囁かれていた。多くのファンの気持ちがそうであったように、私にもアンビバレントな感情がザワザワと波だっていた。知る人ぞ知るという存在から、全国レベルの知名度向上の機会だと思う気持ちと、それによって彼に発生する不自由さやスキャンダルの恐れだ。

紅白の出場者が発表されたとき、彼の名前がなかったので、私は胸をなでおろした。白組のあと一枠として発表されるのではという話題もあったが、特別枠の細川たかしが発表されて、これでもうない、と勘違いしていた。なのでクリスマスイブの17時ごろ、風くんのインスタグラムで発表を見た際は、叫ぶほど驚いた。てっきり、クリスマスソングを投稿してくれたと思ったら、この発表かい!12/20にTwitterでつぶやいてたのは、このことだったんか!、

『きらり』が歌唱曲として発表されたあとは、一番認知度が高い曲のため、これだろうとは思っていたが、彼自身がピアノで弾き語りする曲でないといっていた。ステージでパフォーマンスするのであれば、MVのダンスをイケ散らかしてやるのかも。ずっずさんのDiaryにもMVのダンサーさんたちにツアー最終日の代わりに別の機会を提供したいとあったので、このことやったんだと勝手に想像していた。でも、それは藤井風の本質ではない、ダンスをすれば歌唱にも影響するであろう。偽親戚のおばちゃんとして、正当な評価をうけるパフォーマンスになるのかと、私の心は、粟立っていた。

紅白の当日、オープニングに彼の姿はなかった。マツケンサンバやけん玉チャレンジにいたらどうししょう(笑)と思いながら、とうとう風くんの番。武道館ライブや、Free Live、YouTubeの映像で紹介されたあと、なんと、里庄町の実家からパフォーマンスする!という話が司会者からされた。ファンにとっては見慣れた赤茶けた懐かしいミッチャムの部屋でグレーのラフな部屋着なような服装でキーボードを膝に置いて弾き語りをする風君の姿があらわれた。
彼の原点は実家からのYouTubeの動画投稿にある、これは、藤井風を紹介するのにはいい企画だなと思った、でも、これはまさにYouTube動画そのまま(藤井風のパフォーマンスは高いが、動画そのもの質が低いのは有名)、これだけでは終わらない、彼はきっとステージに現れる!と私は途中で確信した。そして、やっぱり登場、司会者を含め驚く人々を横目にピアノの前に座り、『燃えよ』をきりっとしたイケちらかしたカメラ目線を交えながら熱唱した!そのあと、モコモコスリッパや『よぉ、言いますわ❣』と岡山弁で照れて顔を隠す姿にギャップ萌えした人は続出したであろう。(PS. 部屋着もセットアップで上着だけで3万円、モコモコスリッパもルームシューズで3万円程度という高級品であることが判明)

でもこれだけではないことを、ファンは知っていた。紅白当日にInstaのストーリーズに、赤い背景にLenny Kravitz, :"It Ain't Over Till It's Over"の歌が投稿されていたので、MISIAの大トリに登場することを。
MISIAが『明日へ』を熱唱したあと、ピアノと白い袖が現れ、『Higher Love』のイントロを弾く風くんの天使のような笑顔が映し出された、あぁ、やっぱり!ここでは、王子キャラ。MISIA嬢は巫女というか、聖母なら、風くんは、天使じゃった。そして、コーラスのたびに映し出される風くんのアップの多さ。大トリを初出場の若干24歳の風くんが占領しとる。。。MISIA様、あなたはなんと懐の大きい方と思った。
この二人のコラボは、ファン垂涎のパフォーマンスであった。私など、これを見たさに、MISIAのコンサートのチケットを取る予定もあった。(ファイナルなら風くんがゲストに出るかもしれないと勝手に想像したので、でも、MISIAのファンでもあるから考えたのだが)

聖母 MISIA、天使 藤井風、黒田氏が率いるジャズバンドとコーラス隊、周りを囲むカラフルなフラワーアレンジメント、こんな神々しい豪華かつプロフェッショナルなショーを2021年の大晦日に見れて私は至福を感じた!

しばらくはNHK様には足を向けて寝れんな。。

追記:藤井風が、MISIAに『Higher Love』を楽曲提供し、レコーディングの際にピアノ&オルガン演奏とコーラスもしていたので、今回のコラボが実現したことを知らん人が多くて驚いている。なかには、ハラミちゃんの代わりと考えていた人がいるという話も聞いた。。。ピアノが弾けたら誰でもええわけじゃないんだぜ!風くんとのコラボは必然だったんだぜ!
MISIAの新アルバム『Hello Love』には、大御所さだまさしをはじめ有名アーティストから提供された曲が含まれている。それでも、24歳の新人アーティストの曲がレコ大や紅白に歌う曲として国民的ディーバに選ばれたのには意味がある。この曲が、MISIAの原点であるゴスペルで、このコロナ禍に人の心に活気を与える曲だからだ。この曲がMISIAのEverythingやアイノカタチと同様に代表曲になるにちがいない。それを自分のHigher Yourselfの軸の理念とともにProduceした風くん、恐ろしいほどの天才!


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