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「ばらまき」その後を調べてみた

政治家夫妻が自ら現金を配って回った、前代未聞の買収事件!

カバーの写真は2019年7月4日、参院選の公示日。
広島選挙区に立つ出陣式で聴衆に語りかける河井案里と、それを見つめる夫の克行だ。
素知らぬ顔で明るい未来と自身への支持を訴えるが、しかしこの時すでに2人は手分けをして数多くの地方議員や後援者への買収工作を進めていた。

広島のみならず、日本中を大きな政治不信の渦に巻き込んだ「大規模買収事件」。
それはどういったものだったのか。“買収夫妻”は何者なのか。
この事件は政界に何を残したのか。そして、本当の“巨悪”は誰なのか……。
その全貌を広島の地元紙・中国新聞が総力を挙げて取材した、執念のノンフィクション!

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以前、この本を読んで感想を投稿したのだけど、現在どうなってるのか気になって調べてみた。

2022/2/7に検察に協力して不起訴になった議員らに対して再捜査の手が入ったようだ。

当時、一律不起訴となった100人のうち、広島県議ら35人を「起訴相当」としたとのこと。残りの75人との違いは何だろうと思ったら下記の記事に判断の基準らしきものが。

議決は「公職にある者は責任をとりわけ厳しく追及されるべきだ」と指摘。奥原県議ら10万円以上を受け取りながら辞職しなかった地方議員らは全員起訴相当とした。天満祥典・前三原市長は受領した150万円を返金して辞職もしたが、受領額が高額で返金も遅いとして起訴相当となった。亀井元議員の元公設秘書も起訴相当とした。

mainichi.jp

つまり10万以上の金額を受け取り、悪いことをしたと認めながらも議員辞職をせずに変わらず議員を続けているもの、返金したタイミングが遅くバレなきゃ返さなかった疑いのあるものが35人もいたということか。

個人的には妥当な落とし所かと思う。
いくら司法取引のようなことをしたと言ってもある程度のケジメは必要で、何事もなかったかのように政治活動を続けられても困る。

当時罪悪感はなくても、今はきっちりと罪悪感を感じて反省してもらわないと困るのだ。


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