この世界にたった1本しかない「僕のバラ」星の王子さま、禅を語るより
空即是式(くうそくぜしき) 差別(しゃべつ)
仏教の言葉でいう「差別」は、「個性」
王子さまにキツネは話しかけます。
「もし、あんたとおれの心が通い合ったら、
お互いに相手が、大事なものになってくる。
おれにとってあんたは、この世界にたった
一人しかいない人間になるし、あんたに
とってはこのおれが、この世界にたった
一匹しかいないキツネになるんだからね」
あれれ、マッキーの超有名な歌詞にも
似ている笑
ひとたび、キツネと王子さまが「きずなを
結び」、お互いの「心が通いあったら」、
そこには大きな変化が起こります。
全体から個別性(個性)へ、「平等」から「差別」へと視点が移るのです。
前章の「色即是空」は、平たく言うと
万物みな平等、である。
似ている言葉のようで、かなり混乱するが、
それぞれの個を、まぎれもない「個」として
認識し自覚することが「差別」ということです
と著者は説明する。
「本当に分かってやれるのは、自分が愛情をそそいだものだけさ。
人間たちは、店に行って何でも既製品を買うだろ。
でも友情を売ってる店なんか、どこにもない
からね。」
心のきずなを結ぶには、時間と「忍耐力」が
必要。
私たちは、つい相手の行動の、言葉の
一面だけを取り上げて判断してしまう。
実際にお互いが関わった時間、わかりあおうと
歩み寄ったこともうっかり忘れて。
自分の星に残して来たバラの花が、この地球上では平凡な花にすぎないと気付いて泣いてる
王子さまに対し、キツネはこうも伝える。
「もう一度、バラの花のところへ行ってみて
ごらんよ。今度はあんたの花が、この世界に
たった一つしかない花だってことが、よく
分かるから」
あれれ、またまたマッキーの歌詞?笑
(星の王子さまと関係があったのか?)
「あんたが自分のバラを大事におもうのは、
バラのために、いっぱい時間を使ってやった
からなのさ。…自分が心のきずなを結んだ
ものには、責任があるんだ。
あんたのバラの花、大事にしてやらなくちゃ」
キツネは本当に名言をたくさん残す。
例えば、上司と部下の関係。
部下の本音が見えず、いつも釈然としない。
こんなに教えてやっているのに何で?
例えば、恋人同士の関係。
私こんなにしてあげてるのに何で?
でも、これらは常に一方通行だ。
視線はいつもこっちから相手に向いている。
相手の言葉(本当の心の言葉)に耳を傾けようと
しただろうか。
私も心に余裕が無い時は、一方通行な見方に
なってしまう。
相手の言わんとしていることは、
こういうことかな?
今までの行動と言葉をリンクさせて、
本音はもしかしてこうなのか?
というふうに、
相手の深いところまで想像力を働かせて
いるだろうか。
見栄を張って口から出まかせの嘘をついたり、
気まぐれを言うバラの花に対して、一緒に
いるのがすっかり嫌になってしまった
王子さまだったが、
「心で見ないと、ものは正しくは見えないよ。
いちばん大事なものは、目には見えないんだから」
またしてもキツネの言葉だ。
前回も書いたが、私の結論
「心で見るには自分自身の心の充実が必要」
「目を曇らせてはいけない!」
明日からまた仕事が始まる。
流れや空気に飲まれて本当の心が見えなく
ならないように、
心にとめておく。
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