あなたは感覚を救済した 9 田中元子/マイパブリックとグランドレベル・喫茶ランドリーと一階革命 2023年2月19日 20:47 この動画で、わたしは養老さんの動画を初めて見ました。衝撃でした。あなたは「都合よく同じということにしてしまう」つまり強引なイコールに服従する近代人のやり方を恐れ、憤っていた。どなたがどんな生き方をするのも自由です。でも、幸か不幸か、人間は社会生活を営む生態なので、そのどなたかの影響が全体に及びます。イコールの世界への懐疑はわたしも強く持っていて、みんななぜこれに従うのか、わからなかった。でも、全員がすべて一回性であり、全く違うという前提では社会生活を営むことが難しい。適切にイコールさんと付き合う論拠はないだろうか?わたしは人間が共通して保つ動物的な感覚にこそ、イコールを適切に持ち出す理由が見つけられると思っています。花を見て、夕日を見て、嘔吐するひとはいないはずです。それは倫理ではなく、生物的な反応だと思います。ぶたれたら痛い、木漏れ日は気持ちいい。人間に備わる動物的な仕組みに沿って、こういうことをイコールにしよう、みんなで大事にしよう、ということはまだやれることがある気がしています。管理のためのイコールではなく、自由と尊厳のためのイコールの使い方があると思っています。わたしも方程式の世界がよくわからない子どものひとりでした。ありがとう、養老さん。養老さんは感覚を消せずに生きる、わたしのようなひとをそういうものだ、とすんなり受け入れてくれた。これまで、こんな話をしてくれるおとなに出会えていなかったから、ずっとさみしかった。ありがとうございます。 9 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート