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コロナウイルス奮闘記 #18

市民ケーン

見ている時に、「これは面白い。また見たいな。」と思う映画がある。
もう一つ、教訓や自分の中で吟味する余地を残してくれる映画がある。

映画や小説や演劇は、見終わった直後に物語が頭の中で一斉に動き出す。
全体を俯瞰してみることができる。

見ている間は「なんだかなぁ。悲しい物語だなぁ。」と思っているけど、後から俯瞰してみると、「あの物語は大事だな。」と思う。

僕はあんまり悲しい話は好きじゃないけれど、全てが楽しいばかりじゃ面白くない。人間を知るということは、どこか一部分だけを知ることじゃなく、その人の悲しいこと、楽しいことを含めて知ることだと思う。

どうしても、悲しいことから目を背けたくなってしまう。
でも、どうしても、悲しいことは起こってしまう、避けられない。

だからこそ、悲しいことに直面した時、人間の中に存在する物語がきっとその人を助けてくれるんじゃないかなと思う。


どうしてこの人はこういう風にしか生きられないのだろう、と思う。
自分にそう思うことはあるし、他人に思うこともある。
でも、自分自身どう変わればいいのかわからない。
でも、そんな自分が許せなくて変わりたい、でもどうすればいいのかわからない。

結局、こんな堂々めぐりになって生きていく。








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