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コロナウイルス奮闘記 #7

「東急ハンズ」って言葉の響きが好きで、ポッと頭に浮かんでくることがあります。シュールですね。
なんで好きなんだろう、と考えてみると、
・七文字
・4/3の構成になっていること
・「ハンズ」がいぶし銀
・単純に店がすごい
日本人は7音が好きなんですね。俳句とか短歌でも使われるし、姓名も7音のことが多いです。
4/3の構成は姓名もそうなっているのでそういうことかな。

東急ハンズは僕の地元になかったので、横浜に来た時に始めてお店に行った時はびっくりしました。
店内でテレビ収録をしていて、神木隆之介さんがロケをしていました。
思い出深いです。

さて、今回はここまでと打って変わって、講談の紹介です。
最近人気の講談師・神田伯山さんのYoutubeチャンネルをよく見ています。

爆笑問題の太田光さんと神田伯山さんの番組「太田伯山」が好きでよく見ます。毒舌が人気らしいです。
毒舌が人気なのって、みんなが心の奥底で思っていることとかを思い出させてくれるでしょうか。お二人の場合は素直に思ったことを言っているから面白いんだろうなと思います。

講談について

講談というのは、落語の形式によく似ています。
演者さんは着物を着て、落語のように一人で色々と喋ります。
落語と違うのは、演者さんの前に教壇のような低めの机で、講釈台と呼ばれる台があり、その上に張り扇や扇子といった演者の語りに勢いを増したり小道具になったりするものがあることです。
落語の方がなじみ深いので、最初は、「なんだこれは」と少し違和感があります。

また、講談と落語が違うのは、落語は一人芝居なのに大して、講談は小説です。
落語にはセリフしかありませんが、講談にはセリフと地の文があります。

『今しも大岡越前守の登場だ』
「その方、頭をあげい」
「わたしは、火事で牢払いにあった罪人の内の一人にございます」
「畦倉ではあるまいか。頭をあげい」
『これはまずいと思った畦倉重四郎、くっと頭を上げると』

こんな風に、小説みたいに状況説明とか人物の行動・心情描写も入ってくるのが講談です。

内容も、落語はばかばかしい話だったり、人情噺でホロリとするものが多いですが、講談は偉人の逸話だったりシリアスな話が多いようです。落語よりもお堅い印象が少しあります。
落語の方が力が抜けてリラックスする感じがありますが、講談は力強く迫力があってぐんぐん引き込まれる感じです。


そんなわけで、今回は、連続ものと言って、全部で19席ある長編の演目の紹介です。1席当たり約15~20分くらいですから、19席となると全部で4時間くらいのお話でしょうか。

畦倉重四郎

という、江戸の大悪党のお話です。

畦倉重四郎という人物は侍なのですが、何人もの人を殺していきます。
気に入らない奴はすぐに殺してしまうし、金が欲しいと思えばすぐに人を殺して奪ってしまうのです。
畦倉がいかに殺人鬼になっていくかというところから、畦倉が罪を償うところまでを描いています。

僕は「DEATH NOTE」が大好きで、一番面白い漫画は「DEATH NOTE」だと思っています。わかりやすく正義と悪の対決、それも知恵比べでの対決です

「畦倉重四郎」のも、正義と悪のお話です。こういう時、なぜ悪の方にフォーカスがいくのか僕は不思議で仕方ありません。正義の味方をいつだって応援してきました。仮面ライダーだってアンパンマンだってそうです。
でも、このお話を聞いていて不思議なのは、主人公は悪者のはずなのに、なぜだか悪者を少し応援したくなる気持ちがわいてくるというのは、不思議なものです。
「いいこと」と「わるいこと」だと、僕たちはどうしても「いいこと」の方に肩入れしてしまいます。でも、「わるいこと」の方の気持ちが少しはわかるものだから、善悪をあくまでも中立な立場になって見れるようになるのかもしれません。善悪両方の心情を理解したうえで、やっぱり悪いことは悪い、と思える時、誇らしさを感じます。

講談の迫力、聞き味、ぜひ聞いてみてほしい。
これが「語る」ということか、と思わされます。

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