ハチミツとクローバーの、波
Netflixで、ハチミツとクローバーが配信されていたので、あまりにもうれしくて見始めたら、止まらなくなってしまった。
一巡してから、
さらにもう一巡、
そして、
好きな箇所を疎らに観る。
YUKIと、
スネオヘアーと
スピッツと
スガシカオと
the band has no nameで
プレイリストを作る。
ここまでしてみて、この音楽群に引き摺られるようにして、いろんな感情と感覚が突然に蘇って来たので、びっくりした。
大学で、演劇ゼミの先生に、「何か君のオススメの漫画をこのお金で全巻買って来て、最近の流行りを知りたいから」って云われて、その時小学館マンガ大賞を獲ったハチクロ全巻を買ったこととか、
その時の全巻はまだ途中だったってこととか、
10巻が出た時は女優をしてた友達と大人計画の学園祭に行ったってこととか、
アニメが始まった時は祖父の介護をしながら、夜中起きていて、観覧車が廻るエンディングをぼーっと見ていたこととか、
慣れない仕事から帰って来てぐったりしながらもハチクロで泣けたこととか、
とにかく、いろいろだ。
ハチクロに纏わる思い出がとても多いのだと、はじめて知った。
あまりにも忙しくて、ハチクロ全盛期には味わい尽くせていなかったんだ。
10年以上たった今、漸く、味わえるようになったんだ。
と、思った。
当時もだいぶハチクロに心を救われていた部分があったのだけど、
はぐちゃんの切実さとか、
森田さんの優し過ぎるところとか、
竹本くんの頑張りすぎちゃうところとか、
真山の真っ当なようでいて実はむちゃくちゃな恋心とか
あゆの実らない恋の下手な取り扱いっぷりとか、
シュウちゃんの執念と紙一重の、本物の愛をまざまざと見せ付けられる感じとか、
今になって急に全部が色濃く迫ってきて、
ますます胸を打って、泣いてしまうのだ。
全ては過ぎてしまった時間の中にある。
そこに何よりも心をぎゅっとされる。
胸が苦しくなる。
そして、その色濃く迫る感情の中に、生きてるって感じがするとしか言いようのない感覚が生まれてくるのだ。
命を燃やして生きるってこういうことなんだっていうような感覚。
まだしばらく、このハチクロの波の中で漂っていようと思う。
すごく心震えるっていう時にいつも、どこかその揺さぶりに動揺してしまうところがあって、動揺してしまうと目を逸らしてしまうので、きちんと心震える事象の芯を味わえていなかったのだ。
いまはとにかく味わっていたい。
10年以上前の、ハチクロを。
しろくまʕ ・ω・ )はなまめとわし(*´ω`*)ヨシコンヌがお伝えしたい「かわいい」「おいしい」「たのしい」「愛しい」「すごい」ものについて、書いています。読んでくださってありがとうございます!