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「家族の何気ない日常〜お寿司のお土産の思い出〜

小さな頃の母が持ち帰るお土産のひとつに、


「木の折り箱に入ったお寿司」が鮮明に思い出されます。子供の頃はお魚が苦手だったのに、どういう訳かお寿司のお土産が記憶に残っているのです。


現在はお寿司は持ち帰りする時は、透明の使い捨ての容器が主流ですが、
私の小さい頃のお寿司のお土産は、木の折り箱に握りのお寿司が並べられ、個人経営のお店の店名が書かれたシックな紙の包装紙に包まれていました。

木の折り箱にお寿司の酢飯の香りや赤身や穴子いくら、海苔など香りがほんのりと移り、紙の包装紙を開ける時点からとても良い香りがするのです。


記憶というのは、ふとしたきっかけで、
視覚、香り、音、当時の思い出、母の優しさなどが美しく懐かしく蘇ってくるようで、
現在は木の折り箱を見かける事はほとんどなくなりましたが、大人になった今でも木の折り箱の香りは懐かしく思い出します。

もし今も木の折り箱が手に入るなら、おにぎりなど玉子焼きなどをお弁当をつめてて楽しみたいと思います。


現在は器ブームなどの影響で、おにぎりの下に緑色の葉の"ばらん"を敷き、おせち料理に南天などを使うが一般的になりました。
ばらんや南天の葉っぱは彩りが美しくなりますので出来る限り使いたいと思っています。
おせち料理に使う南天などは抗菌防腐の効果もあり、南天は「難を転ずる」とも言われて縁起の良い木だとも言われているそうです。昔の人の知恵は本当によく考えられていますね。
食べものをいためずに美味しく安全にいただく知恵はまたまたありそうで、どんどん思い出して現在の食事作りにいかしていけたら、と思っています。




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