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知らない場所で知らない事〜私の天の才

私には田舎がなかった。

母は東京、父は横浜出身

夏休みになると幼少期は田舎に行く友人が多数

田舎とはどんなものなのだろう?

今でも他の人が知ってる、感じていた田舎はどのようなものかよくわからない。

お爺さん、お婆さんがいるところを田舎というのだろうか?

社会人になり、地方に住みたいと思い希望地を東北にした。ワクワクするような事はなかった。でも、都心とは違う空気感に新鮮さをおぼえた。

結婚して転勤族の旦那について行き、静岡、奈良、岐阜などに住んだ。長く住むというのがなかったせいか、転勤は私にとって悪いものではなく楽しんだのを覚えている

地方への転勤になると【るるぶ】を買い、観光巡りをした。そこの名物を食べてはウロウロして時間を過ごす。

地方によって普通に買っていたものが無いという事も多かった。

ソースといえば我が家では[ブルドックソース]

しかし、静岡に転勤した時主流は[カゴメ]のようで地元のスーパーではブルドックソースは売ってなかった。大した問題ではなかったが私にとってはやはりカルチャーショックだった。

最近でこそ関東でも関西のメーカーの物が買えるようになったが、20年以上前には関西に行けば関東の物、メーカーはあまり置いて無かった

【万能ネギ】普通にあると思っていた。静岡にいた時も、奈良にいた時も【万能ネギ】という名前で野菜売り場には無かった。店員さんにも聞いたが『それはどんなネギですか?』と言われて、『どんな?』と言われても万能ネギは万能ネギだ!

主婦になって時間が経ち、色々な地方に住む事でだんだんとその手の問題は対処できるようになっていった

大した事では無いが、知らない事がいっぱいあるのもだな〜

水道料金も地方で下水の値段がエラく高い所もある(そんな違いがある事すら知らなかった)

静岡の魚売り場で【イルカ入荷しました🐬】そんな張り紙があったのも衝撃

イルカ🐬食べるんだ!

静岡に至っては結婚して初めて住んだこともあり【私の知らない物がこんなにもあるんだ!】と実感

友達もいない地で私が学んだ事は【仕事をする】だった

仕事場で色々地域の事も教えてもらえる(安売りのスーパー情報や美味しいお店) もちろん知り合いができるのは心強い。

結婚当初、横浜に戻りたいと「フツフツ」としたが仕事を始めて職場の人達と遊びに行ったりご飯食べたりする事で私の気持ちが変化していった。だんだん慣れてきたら楽しい場所になる

それ以後、転勤する度に割とすぐに仕事を見つけ働くという私なりの環境に適応する術を身につけた。

関東から関西の転勤の際、旦那の会社の人は奥さんが馴染めず、実家に帰ってしまったり、鬱になったりする方がいた。旦那の仕事がサービス業もあり、奥さんの中には子育ても慣れない土地で苦労していたと聞くことが多かった。

転勤に慣れての関西だった為、すぐに仕事をして友人もでき私は楽しい時間を過ごした

母は私に昔から【貴方は何処に行っても友人をすぐに作るから心配はしてない】と言った

同じ事を旦那にも言われた。

これは私の【天の才】なのかも知れない

今は実家の側で暮らしているが、地方にまた住みたいと思う事も多い

これは私が年をとった証拠なのか?

のんびりと時間が流れ、シンプルに過ごせる環境

横浜は自慢できる素敵で好きな場所

でも、自分の最後の生活して行く場所なのか?

人生の豊かさは人によって違う

私にとって自分らしくエネルギーをもらえる場所は他にあるように感じる今日

最後を迎える場所をこれから探して行くのも良いかも知れない。

今はまだ横浜でやる事があるけど、これからの自分の生き方、過ごし方を考えていく年齢になったのかも知れない



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