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見たり聞いたり日記と所見 M-1アナザーストーリー、あたらしいテレビ、おもしろ荘、あらびき団

あけましておめでとうございます。
あっという間に年末年始が過ぎましたね。

年末のお笑いは
恒例で録画しているものと
話題になったものをTVerで見ました。
このところ気になったことを書きます。

【M-1グランプリ2023 アナザーストーリー】
【M-1アナザーアナザーストーリー】
今年も楽しみにしていて、
やっぱりYouTube版アナザーアナザーストーリーの力の抜けたほうが好き、な気がする。
好みの問題だろう。
感動的なことが見たいわけじゃなく
ただ裏側を知りたいだけなのかもしれない。
ちょっとしたしぐさや過ごし方や真顔が見たい。
もう何十年もそうしている。自分でも怖い。
それにしても
本編のアナザーストーリーが格好つければつけるほど、
面白く感じちゃうのは、
全部ウエストランド井口さんのせい。
とろサーモン久保田さんとの焚火トーク、すごくよかったですね。
井口さんは久保田さんとはまた違った複雑な人間性で、こっちを魅了してくる。

【あたらしいテレビ】
NHK新春テレビ放談の後番組ぽい触れ込みで
昨年くらいから
リニューアルされている。
昨年のテレビを振り返り
次世代について考える
みたいなコンセプトの
「次世代」を強調したような造り方にしてんのかと感じた。
私的にはぶっちゃけ改悪ととれた。
出ている人には何の文句もなく、
好きな人たくさん出ていたし、
特にMCのお三方の良いテンポのトークはすごく良かったんだけど、
途中で何どもやめようとした。
考えてみたら
これまでは、見ていない未知のコンテンツであろうと
それを語る人の熱
にワクワクしていた気がする。
そこが今回ほぼなかった。
ちょっとはあったけど、ほんの少し。
そのコンテンツの何が良かったのか
もっと知りたかった。
あの子役の子の橋本環奈さんの演技についての感想(目がグワット開く)のようなものを聞きたい。
そういった超個人的なプレゼンよりも、
「個人」を語るところが長くなかったですか?
特に天才ばかりを集めた座談会
ほんと申し訳ないんだけど、
それを見たかったわけじゃないから
別のところでやって欲しかった。
「あたらしい」をつくる人たち、っていうコンセプトなのはわかる。
ただ「へーすごーい」以外の感想ないから。
そんなことより蓮見さんが仕事をしてらした。回して、引き出して意見言って、大変な役回りだったと思うぞ、あれは。勘弁してやれ。
来年は、今まで録画していたけど、話題になったら追っかけ再生でいい。

【おもしろ荘】
数年前から、
「売れさせたる」みたいなことを番組自体がいいだすようになり
年々鼻につくようになってきているわけですが、
今年も何だかなあ
と思って、
これでどなたかが売れても
この番組は大きい顔しないでほしい
という感想をもって終了した。
シンクロニシティ、ジグザグとか、とっくに出ていておかしくない。
余計なプレッシャーかかってそれでおもしろさにブレーキかかっているようにも思える。もっと小さい規模でコソコソやってるように見せてよい。
これまた出ている人に文句はない。
出川さんはじめ、みんなが優しい。

【あらびき団】
そこいくとノープレッシャーに感じるこの番組で、
声出して笑ったかも。
面白かった。
くだらないし下品だし無意味。
どの人も売れなさそう。
もう売れている人さえ売れなさそう。
でも面白かったら、それで十分だ。
東野さんは毎回ひどい。ひどい感想をいうのに、だれも損させない。

最後に所見。

松ちゃんの性加害問題について。
SNS上では極論が多い気がする。
ちょうどいい、そうだよね、って思う意見もまあまあるけど、
私の考えまとめてみる。
最初報道見た時、
私たちの見えないところで静まるのではないかな、と、軽く考えていた。
活動休止になった時点で「おや?」と思い始めた。
これはもう少しシリアスでしかも風当たりや影響が大きいのかもしれない、と。

やったのか、やってないのか
そこはいずれ裁判で決まることで
真実はいずれ出てくるだろう、とは思うものの
私は「一切ない、とは思えない」と言っておく。
完全に冤罪だったら、本当にごめん、だけど。
これまで30年分の本やトークで得たプロファイリングによる、と
松ちゃん側に極限まで優しい見方に寄ったとして、
お互いの行き違いがあったんじゃないか、と推察する。
今更いうのもあれだけど、私はめちゃくちゃファンです。
思春期にもっとも影響を受けた人、ともいえる。
だけどね、あーあやっぱ不倫するか、とは思うし
個室で女性と飲んでんじゃないよとも思うし
そのことを「意外!松ちゃんともあろう人が!」とは全然つゆほども思っていない。
まだやってたのかよ、と思った。
性加害、がたぶん最も重いことなので、
あんまり「不倫じゃね?」とかみんな言ってないけどさ。
芸人さんがおおむね、「まだ何も言えない」というのは、
やっていそうだと思っているからじゃないか、と邪推する。
やっていそうだなー→本人は「事実無根」といってるー→じゃあ「やってそう」とか言えないな→しかも被害者もいる→「事実がわかるまで何もいえない」

で、なにより「事実無根」だった場合よりも、
実際あった時の方が被害者がいることを鑑みて深刻なため、
おおむね私は↓の記事に同意。
8年「も」前とあるレポーターが言ってましたけれども、
人によって認識違いがあるのはわかるが
「けっこう最近やんけ」と私は思いました。水曜日のダウンタウンとかとっくに始まっていた。

ここまでが前置き。長い。すいません。
お笑い好きとして、私が思うことを書きますね。

一番言いたいのは、
生きているうちにまだこんなすごいこと起こるんだな
ってこと。

何度か書いているけど
お笑いの天下
を語る時、
私は
ダウンタウンをぶっ潰すほどの才能なのか
という視点で考える。
同等くらいだったら
それは代替に過ぎず、彼らを超えたことにはならない。
それくらい彼らの登場は日本のお笑いの世界において圧倒的で、
今後も破られることがなく、
それゆえに頭のいい芸人さんは「天下」を語らくなった。
壊すことは無理だから。
ダウンタウンが引退でもした日には
ポストが空いて誰かが代わりをやるだろうけど、それは穴埋め要員だ。
影響を受けた笑いにする人はもうダウンタウンだと私は考える。
だから千鳥もかまいたちも、大枠で、ダウンタウン。
もちろんやっていること、面白さの種類は違う。
むしろ、みんなダウンタウン(もしくはすべての芸人)のやっていない隙間を意識して、
新しいものを生み出そうとしているから、これだけ人の心をつかんで売れていくんだろうけど、
私がいっているのは、スタンスの話だ。
天下という位置づけにおいて、ダウンタウンっぽかったら絶対ダメよ。
だから今やっと「どうしてダウンタウンが面白いのかわからない」と言っている人たちが現れた世の中で、
違う流れからやってくる新世代の笑いから、あたらしい天下人が現れるはず、と思っている。
その人は圧倒的で、
既存の形(落語、漫才、コント)を変えてしまったり、
まったく新しいコンテンツを生み出したり、
人の話すテンポ、また思考さえ変えてしまう人のはず。
ダウンタウンがそうだったように。
ただ松本人志がまだあれだけ頭がキレて面白いうちは無理だろう、と思っていた。
松ちゃんは全然衰えていない。
切れ味スピード発想はたぶんまだほとんどの人に負けてない。
お笑いをやろうとする人で影響受けないことは無理だ。
だって、松本人志はどこにでもいる。
テレビだけじゃなく(TVerの再生数ランキングバラエティ上位番組のほとんどが彼が出演する番組だ)
劇場にも、彼に影響をうけ、彼が面白いと制定したものにそって笑いをとる芸人がほとんどで(9割とも言われる)、源流を知らなくても知らず知らずのうちに、「面白い」の概念の根底に刷り込まれる。
で、
この30年こんな感じだったんだから、しばらく次の天下人など現れようもない、と思う。(有吉さん、オードリー、はたまた令和ロマン?どうなんでしょう。ダウンタウンとちょっと距離が近すぎる気がしませんか?私個人の意見としては、同じくらいお金や権力を得ることができるだろうけれど、抹殺するほどではない、と思う)
だから彼の力が弱まらない限り、現れないんだろうな、次の大スターは、
という見解だった。
でも物理的に、
休業するってことは、、、
初めて彼の存在しないお笑いの世界が訪れる。
30年テレビに出続けた彼が、
不在の世界から
新しい人が生まれるかもしれない。
空白は長ければ長いほど、影響されていない新時代の才能が開花する予感がする。
もしくはまったく何も生まれないことだってあるけれど。
どう転ぼうとも
お笑いの歴史のターニングポイントになりそう。

吉本の闇営業問題の時も実はそんなことを思っていた。
超大手事務所として、勢力が弱まったらどんな世の中になるのか。
あの時は被害者が存在せず(あえていうならば会社からパワハラ受けた芸人か)
もっと大っぴらにハシャいでいたけど、
今回は
いろんな問題が複雑に絡んでいるように感じるので
肯定的な言い方はできない。
まさか吉本が「クリーン」に舵を切る日がくるとは思っても見なかった。

話がだいぶそれましたが、そりゃあいつも見ていたものがなくなってしまうのは寂しいです。でもそれ以上に何が起こるのか、見届けたい。

このことで、
松本人志個人の笑いの才能が、色褪せたりはしない、と思うんだよな。
ワイドナショーのコメンテーターのころから、
コメントは変だったし。(なんでだよ!変だろそんなの!、ってテレビに突っ込ませるコメントする)
時代とは合わないマインドだといえば、それはそうかもだけれど、アップデートしようとはしていたんじゃないかと思っている。
世間のためとかじゃなくて笑いのために。
またお金や権力よりも、笑いに執着している、と思うので(私が思いたいのかも)
テレビにいる必要はなくて、どこか別のプラットフォーム(劇場かもしれん)でもしかしたら君臨したりして、なんて妄想をしている。

長々書いたところで、ラジオの感想を書いていないことに気付きました。

【川島明のねごと】ゲストくっきー!あぁ~しらき
しらきさんが面白くて、すごくよかった。
最初、めちゃ警戒されていたけれども。
良い面が出ていたので、うれしかった。

【紅しょうがは好きズキ!】
最新回#40はお見合いをした回の振り返りから。
#38のお見合い回を聞いてから(YouTube配信版もあり)
ぜひ聞いてほしい。
こういうお見合い系のやつで見たことないパターンだった。
熊本さんがそのことに#40で触れている。

【ナイツ ラジオショー】1/16 ゲスト永野
この日のオープニングはパイク松浦さんの話題からスタートして、終始おもしろかった。
私は相席スタートのケイさんが出ている火曜日が特に好きなのですが、
この日の14時からのゲストコーナーは
永野さんがおもしろすぎた。
無双のときの永野さんだ。
ケイさんが指摘したように、
お笑いに入ったばかりの生まれたての「永野」の再現がやばかった。
パンチラインが決まりまくって、最高。
一週間は無料でradikoで聴けますので!

長くなりましたが、おしまいでーす。


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