睡眠導入剤をやめれた話

3年くらい前にうつ病を発症して心療内科にかかってから、ブロチゾラム(レンドルミン)という薬を毎日飲んで寝ていた。
飲んでいるというと自分の意思でそうしているみたいで嫌なのだが、飲まないと寝られないから仕方なく飲んでいるだけだ。受動的服薬。悔しい。

職場にパニック障害で休職していた先輩(大好き)がいるのだが、その先輩はかれこれ10年以上ベンゾジアゼピンの中でも一番キツイやつをを飲んでいるらしい。強い。強すぎる。この私が負けるとは。まあ勝っても別に嬉しくは無いのだが。

その先輩いわく、ベンゾジアゼピン系は依存するからデビエゴやベルソムラにしろとのことなのだが、何せ、あれは効かないのだ。効かないよね〜とお互いにニコニコした。気持ちわりぃな。
もう体がベンゾを待っている。今か今かと。
午前零時になる頃には五臓六腑にベンゾが染み渡るのを待っている……。五臓六腑には染み渡らんか。

とにもかくにも、今の私にはお金が無い。理解ある彼くん()に同棲解消を言い渡され、2LDKの家賃を1人で払っている。
睡眠薬なぞに払う無駄金が惜しいのだ。

というわけで、正月休みを利用して睡眠薬を辞めよう!と思い立った。
まずはお風呂にゆっくり浸かり、布団を暖めて入る。まあ、眠れなかった。寝ているのか起きているのかよくわからない状態で朝を迎えた。
翌日はジムでクタクタに体を疲労させてみた。同じようにお風呂に浸かり、布団をよく暖めて入る。
23時頃入眠したと思う。さすがに夢見が悪かった。元彼と喧嘩している夢を見た。その再放送、もうええねん。
その翌日からは22時には眠気がきた。コツはやっぱり体を疲労させることらしい。
筋トレもいいが、やはり有酸素が効く。1時間くらいアニメを見たりしながらちんたらトレッドミルで歩く。

1週間ほど続けたら、すっかり睡眠薬がいらない体になった。あの地獄の3年間は一体なんだったのだ。

眠りにつきたいのに頭の中で10人くらいが一斉に喋ってくるような感覚があって、思考が渦巻いて眠れなかった。あれは躁鬱の症状だったのかなんなのか。

まあなんにせよ助かった。今の私には一銭たりとも無駄な金を使う余裕は無いのだ。ありがとう正月休み!ありがとう元彼!

※ベンゾジアゼピン依存は奥が深いので、突然の断薬は難しくリスクもあります。あくまで医師と相談の上で慎重に行ってくださいね。お大事に!

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