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UMA(未確認生物)・カバゴンの正体ってこれでは?

 なんか、すごい発見をしてしまったかもしれない。自分はかねてよりUMA(未確認生物)好きで、ネス湖に行ってみたこともあり、一般書籍で知ることができるUMAは一通り頭に入っているのです。

 その中の一つに、カバゴンというUMAがいます。ネットではおおよそ以下のような紹介がなされているようです。

★1974年4月28日午後、日本の遠洋漁業船「第二十八金毘羅丸」がニュージーランド南東沖合を航行中、海面から顔を出していた怪獣と遭遇。なんと、乗組員26人全員が怪物を目撃したという。確認できたのは頭部だけであったが、それでも1・5メートルほどの大きさがあった。怪物はしばらく乗組員らと対峙していたが、やがて海中へ姿を消していったという。

 この事件は現地ニュージーランドの情報誌「ニュージーランド・ウイークリー・マガジン」でも取り上げられ、同誌では目撃された海域に近い海岸で、謎の生物のものと見られる足跡が発見された、とも報じていた。

 後に、目撃した木村実船長がこの怪物の姿を絵に残している。シワが多い頭部に、赤く光っていたという大きな目玉。また、UMAの絵には珍しく大きな鼻の穴も描かれており、潰れたような形状をしていたとされる。

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 こんなのが海中から顔を出していたら、そりゃびっくりしますよね。当時の新聞にはこんなふうに載ってました。

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 で、最近こんな画像を見た。「上を向いたアシカ」だそうです。

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 ・・・これ、同じものじゃないでしょうか?

 アシカは鰭脚類アシカ科の海生動物で、アシカ属に分類されるのはカリフォルニアアシカ、ガラパゴスアシカ、ニホンアシカの3種類(ただし、二ホンアシカは1975年の目撃情報を最後に記録が途絶えており、絶滅した可能性が高いと考えられています)。これに加え、別の属に分類されるニュージーランドアシカとオーストラリアアシカがいます。また、属ではなく科としての「アシカ科」には、トドやオタリアが含まれており、これらはアシカと似た姿かたちをしているようです。

 ・・・じゃあカバゴンってニュージーランドアシカじゃないでしょうか?ちゃんと目玉も赤いし。

 ただ、ニュージーランドアシカは成獣でもオスが2.2m、メスが1.8mほどだそうなので海面に出た部分で1.5mはないと思うけど、比較対象がない海面で大きさの記述はあまり当てにならないと思います。また、上の画像ではどのアシカなのかの明記がなく、ニュージーランドアシカはもう少し毛深いようですが(下の写真)、そこはむしろスケッチに近いのでは。

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 あと、海岸の足跡は別の生物のものということでいいでしょう。現地の週刊誌の話題になったのは、アシカってもともと海岸に生息しており、海中にいて頭部を突き出すところを現地の人もあまり見たことがなかったせいだと思います(だから「上を向いたアシカ」の画像が最近わざわざネットに出たわけで)。

 2020年2月現在、これを言った記事はまだネットにないようですが、どう思いますか?





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