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花を通じて地球の未来も考える。花の産直通販立ち上げに寄せて

こんばんは。hanaike ディレクターの太田です。

5/26から、CAMPFIREで、fanfarmの活動を知っていただくためにクラウドファンディングを実施します。

花業界のどこに課題を感じていて、なぜfanfarmを立ち上げたのか。
その思いは、サービスのコンセプトでもある 4つのf(fresh/fair/fun/future)で表現し、プロジェクトのページ内でも綴っていますが、私自身の経験や、実感していることを少しだけ掘り下げてお話してみたいと思います。

その資材、減らせないの?

6年前にいけばなを始めて、どんどん花の魅力にのめり込んできました。
今でも週1くらいのペースで花屋の仕事の手伝いをさせていただきながら、自宅に花を飾り、いけばなのお稽古を続け、日々花に触れています。

花屋で仕事をして感じたのは、なんてゴミが多く出るのだろう!ということ。
輸送の箱、店頭に並べるために花に巻くセロファン、持ち帰り用の包装紙、レジ袋等々。花束を作るとなれば、セロファンをすべて外し、再利用はできないので都度処分します。
お花自体も、店頭に並べるために下葉を取り、長さをカットして、脇芽は取って・・・。
花束やアレンジメントを配送する場合は、また新たな輸送箱をセットし、運送会社へ引き渡します。

なるべく傷をつけず、美しい状態で楽しむために必要な資材ということは分かります。
でも、もう少し何とかならないのか?
毎日のように出るごみ袋いっぱいのビニールや、葉や茎の残骸たちを見るにつけ、そんな思いが芽生えました。

もっと最短ルートで、届けられないの?

ふだん何気なく手にしている花が、どのように私たちの手元に届くか知っていますか。
産地から市場へ、市場から仲卸へ、仲卸から花屋へ、花屋から運送会社へ、そして私たちの手元へ。

それぞれの拠点が担う役割を否定する気はありません。
例えば、花屋があることで、思い立ったその日に、一輪から、自らの目で、欲しいと思う花を買うことができる。その場で花を束ねてもらい、プレゼントを贈ることができる。素晴らしいことだと思います。

ただ、どうしても、拠点を経由するごとに日数、コスト、環境への負荷は重なっていきます。
必ずしも、花屋で、市場を経由した花を買う必要は無いと思いました。
鮮度がひとつの価値指標となっている花を、もっと最短ルートで手に入れられたら良いと思いませんか?

fanfarmは花業界の役に立てるのか?

これらの課題を解決する一番の近道は、生産者から直接ユーザーに花が届く、産地直送です。

地球にとっては環境負荷が減って、ユーザーにとっては鮮度の良い花が届く。良いことばかりのように思えますが、ここでふと、生産者にとってのメリットはあるのかが気になりました。

サービスに参加することで、あれもこれもやって欲しい、というお願いがいくつも生じるはず。
日頃市場に向けて効率的な出荷を行う生産者にとって、1件ずつの小口の出荷はかなりイレギュラーな対応となり、それでいて、今の時点で利益の爆上げは期待できないはず。

思い切って、何人かの生産者の方に「正直なところ、fanfarmに参加するメリットは何ですか?」と聞いてみました。

要約すると、数少ないユーザーとの接点になり得るから、ということ。
つまり、こんな色の花が欲しい、とか、こんな風に飾れる花が欲しい、という反響をフィードバックを期待しているから、ということでした。

確かに、市場や仲卸、花屋の注文状況が分かっても、最後の最後にユーザーがどのように受け取っているかは分からないもの・・・なるほど、と思いました。

手探りの生産はリスクが大きく、リターンは少なくなります。
ユーザーが今どんな花を飾りたいのか、実際に飾ってみてどうだったのか。
fanfarmを通じて出荷された花へのフィードバックがお返しできるのなら、fanfarmのユーザーはもちろん、別の販路での流通にもマーケティングのデータが反映され、ひいては花業界全体に貢献できるのでは、と思っています。

ひとりでも多くの方に存在を知ってもらい、この活動に共感していただけるパートナーの皆さんを増やすことが目下の目標です。

クラウドファンディングは、有難いことに開始初日から数名のご支援をいただき、幸先の良いスタートを切ることができました。
これまでにhanaikeの活動で関わってくださった方はもちろんのこと、新たな出会いが生まれることを願って・・・。
残り55日、お付き合いいただけましたら幸いです。


いつもサポートありがとうございます。 いただいたサポートは、花代や、取材時の交通費として使わせていただきます。