見出し画像

Skeb制作記録

こんにちは、なのはるです。言葉の上達を狙って記事を書いています。
以下、納品するまでの流れです。

  1. 依頼がくる、承認する

  2. 資料を集める

  3. ラフ練り

  4. 線画

  5. 着彩

  6. 納品


依頼がくる、承認する

和訳〉今回は、このキャラクターをもう一度描いていただけますか?結婚式の様子を描いてください。男性が女性を抱っこしているところを描いてください。いつものように、男性はとても真面目で笑顔を見せませんが、彼女のことをとても愛しています。女性は目に涙を浮かべて喜んでいます。 できれば、たくさんの花と鳥も描いてください。ありがとうございました。

skebのクライアントさんより

おめでたい!これは素敵な絵にしたい!頑張るぞ!の気持ちで承認後、添付された資料をダウンロードします。(承認前でも資料は見れます)
ついでにクライアントのskebのホームに行き、今から描くであろう絵と構図が被っていたり、シチュエーションが近すぎる絵が無いか確認します。(これは私が気になるので確認しています。違う絵の方が嬉しいかなって)

資料を集める
skebは自発的に描かないモチーフを描く機会になるので好きです。
今回のリクエストはほとんど描いたことがないものばかりだったので、資料を本やネットやピンタレストからかき集めます。
特に片腕抱っこされた場合のウエディングドレスの布具合、透けるベールとその靡き方は未知の世界でした。
鳥や花、空はフリー素材のものを参考に描きます。

ラフ練り
リクエストの「男性が女性を抱っこしている」「女性は涙を浮かべている」「鳥や花がある画面」の3つは最低条件なので、それを踏まえて考えます。

(左から)幸せいっぱいな雰囲気でくるくる踊る、視点を上からに出来ないか、鳥と花が咲く窓から二人を覗き見る案、やっぱりダンスが華やかか?(でも男性の顔が見えないのでボツ)
(左から)素直にお姫様抱っこで見つめ合おう、信頼感ある雰囲気の抱っこ(しかし顔が…)
やはりロマンチックが一番か

涙を絵に組み込むのがむずかしい。私の絵は線がはっきりしているタイプなのでで、顔をアップにすると絵としての密度が足らなくなるのでスカスカする。なんとか遠目で泣いているとわかる構図にしたい…。

手を目元に優しく添える…!

涙を描かずとも泣いているのが伝わりそうな構図、きたっっ!と思いましたね。
これでラフ練りはおしまいです。

線画
ここがいちばん楽しく、そしてつらい!つらいがとても楽しい!!
このつらさは、初めて描くものが上手くいかずやきもきするつらさです。
そしてうまく絵になった時とても嬉しいので、線画は楽しい。

線画は「ドライインク」のブラシ

塗りがさっくりしているので、線画は入念に描き込んでおきたい。が、今回は二人とも白い服のため、細かな刺繍の描き込みを保留。この時点でウエディングドレスの刺繍の描き込みをどう表現するかは未定。
腰のリボンはライエンデッカーの布の表現を参考にした。iPadは二画面できるのでありがたい。布周りは、集めた資料を脳内でキメラ合体させて、首を傾げながら描いた。特に裾の長さが難しかった。
花嫁の髪飾りのバラはフリー素材のバラを横に置いて描いた。トレースも考えたが、花だけ妙にディテールが詳しくなるのも変だと思い、程よくおおらかになる目トレスにした。後ほど出てくる鳥と花びらも同じ理由で目トレスを選択する。

着彩
プロクリイエイトの標準ブラシのブロッチーをメインに塗っていく。

別のskebの絵ですが、ほぼこの塗り
空「油彩」、ぼかし「チョーク」 鳥・花びら「タマール」
目トレスで描く花びら

鳥と花びらは8割ぼかすので緻密に描かず大まかに。つい夢中になったとしても、太いブラシの「タマール」なら描き込む事が難しいので、描き込みを防げる。
そして今回、空を割と初めて描いた。いつも線画でサラ〜っと描くか、雲のブラシでポンポンするかだったので。描いてみて「結構楽しいかも…」となれたのは発見だった。

刺繍「ドライインク」

描いている時はもっと他にスマートな描き方無いのか?となっていたけど、なんだかんだで楽しかった箇所。多分キラッとするはず、とか考えながらハイライトいれたりちょっと濃くしたり。絵のメインではないけれど、花嫁のドレスは素敵であればあるほど良いので頑張って描いた。

幸せな二人に焦点を当ててパシャリ、な絵の完成

二人に目が行くように鳥や花びらをぼかす。

納品
PSD形式で納品!


以上!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?