妄想

以前に心筋梗塞起こしていて
近所の病院に定期的に行って
薬をだしてもらっていましたが
もう1人で病院に通うのは難しいでしょう
(母は一人暮らしです)
との事で訪問診療に来て頂く事になりました

また
支援1の認定を頂き
週に一回ヘルパーさんに来て頂いて
見守りも兼ねてお掃除をお願いする事に
なりました。

セコムも入れたし
お医者さんが月2回来てくれるし
ヘルパーさんも週一回来てくれる

とりあえず安心安心と
電話はこまめにするものの
家に行く頻度はまた減ってきていました

そして
何ヶ月かたった頃
スーパーでお会計終わって
袋詰めしている時に
母から電話。
(以前はちゃっちゃと切り上げて
いましたが、最近はゆっくり電話に
付き合うようには心がけていました)

近くのベンチに腰掛けて
「なに〜どうしたの?」

「あのね、変な話なんだけれど
ヘルパーさんが帽子を持っていっちゃう
みたいなの。最初は私の勘違いかな…と
思ってたんだけど、今回はわざとわかりやすい所に置いておいたんだけれど、やっぱり
ないのよ…」

「えーそんな事あるの?
コロナ禍に人の帽子なんて
欲しいかなあ??」

「高い物じゃないから、大ごとには
したくないんだけど。」

「んーヘルパーさんも色々な人がいるから
そんな事もあるのかなぁ??
ケアマネさんに相談してみるね」

ケアマネさんと

「母が帽子を取られたと言っていて」

「◯◯さんはお母さんの話しを
信じてますか?」
てな事をケアマネさんに言われて。

「すごく具体的なんですよ
言葉もはっきりしているし…」

「わかりました。
ヘルパーさんの事業所に相談してみます」
と、ケアマネさん。

え…お母さんの妄想なの???

しばらく様子を見ていたのですが
今度は

「今度はね
大事にしていたコートを
持ってかれちゃったのよ!
ドアをバンッて閉めてサーって
逃げていったの。びっくりしたわー」

何度も電話がかかってきて
その度にとられた物が
増えていきました。

お母さんがおかしい

やっと、気がつきました。
凄くショックでした。

「物取られ妄想」ですよね。

ネットで調べて

「本人にとっては事実なので
否定してもしょうがない。
話しをそのまま受けとめて聞いてあげる事」

とあったので
そのように努めました。

何度も何度も同じ話しをされて
同調もできないし、否定もできないし
こんなになってしまった母が悲しいし。
辛かったです。

ヘルパーさんの事業所に電話をかけて
お詫びしました。

ケアマネさんにも
「母がおかしいとやっと
気がつきました」と電話しました。


おばあちゃんが呆けました。これから大変になるので協力してね

と家族に伝えました。


区役所の認知症相談に電話かけて、
ネットで認知症について調べて、
YouTube見て。

「認知症の進行は穏やかに進む。
一度発症したら必ず進む。」

「薬で進行を抑えられる事もあるけれど
全く効果ない事もある。」

「相談するところはたくさんある…」

情報整理していて
だんだん冷静に考えられるように
なりました。


さあ、これから
無理し過ぎないよう気をつけつつ
母の生活を整えなければ。




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