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私がPodcastで話している理由

前々から「文章書きたい」と言いつつ言っただけ詐欺になってしまうことが何度もあったので、これじゃいかんとキーボードを叩いてみんとす。

なんて前置きはいいんだよ。
以前Podcastのエンディングで話したことを有言実行しようのコーナーです。
とりあえず何言ってたか聴いてくれ。なんなら頼むから全編聴いてくれ。
(エンディングは50:20あたりからです)(毎回収録長すぎやしないか)

「何者か」であろうとする前に

Podcastを始めて2年。よく聞かれることがある。
「何者かになりたくてPodcast始めたんですか?」

聞かんとするところはわからなくもない。
私がこの2年話し続けてきたことは、主に自分の好きなこと。推せると思ったもの・こと・人をレコメンドし続けてきた。実際2年が経って、場所は変化したものの、やってることは変わっていない。

発信することとして私が選んだのは、私の好きな「何もの(者or物)」であって、私自身が「何者か」になろうなんて思いはほぼ無かった。

音声配信なんていう、顔が見えないからこそ声と喋りの力だけでやっていくような場所において、その選択が正しかったのかどうかはわからない。
ただ、私自身のことはどうでもいいから推しの話を聴いてくれ!!!という暑苦しいくらいの熱意だけはずっと持ち続けてきたつもりだ。
私が推しを推すことで推しについて興味を持ってくれる人がひとりでも増えたら嬉しいから、だからちょっとだけでもいいから話を聴いてくれ……というスタンスは音声配信を始めた当初から今も、そしてこの先も変わらないと思う。

「何者か」になるよりも、推しを布教できる黒子でありたい。
黒子界の何者かになれるなら、それはやぶさかではない気はするけど。

話したいことは変わっていない

推しの話がしたい!
その一心で2年前の夏に始めた音声配信。今振り返って聴いてみると話し方や構成の点では本当にどへたくそだしよくもまあこんなのでOK出したなと思うんだけど、初回の自己紹介以降はこんなラインナップだった。

・帝一の國
・Netflixオリジナルドラマ『Followers』
・派手髪とセルフカラー
・千葉雄大はいいぞ
・ドラマ『MIU404』

……我ながらブレないなと思ってしまう。自分の好きなこと、推せることに全振りして話しているのが自分でよくわかるラインナップだし、2年経った今もテーマとして取り上げているもののジャンルに何ら変化がない。
この変化の無さを良いか悪いか捉えるのは人それぞれだと思うけれど、私は「人に話したいほど好きなもの」を話せているという点で自分が変わっていないことに安心するし、自分の熱量を切り取ったものをこれからも残していきたいと思っている。

自分自身を出すこと

ところで、この文章を1000字超えたここまで読んでくれている奇特な皆さんに質問。
あなたは自己顕示欲が強いほうですか?
音声配信という活動において、私はこの質問にとりあえずはNOと答えている。私は私自身のことをあまり深く話すことなく音声配信活動をしてきたから、というのがその理由。

上段でも書いたけど、私のスタンスは私自身のことはどうでもいいから推しの話を聴いてくれ!!!というもの。私自身の話なんかしなくても、推しの推せるところを話すことができて、聴いた人が興味を持ってくれればそれでよかった。
そんなテンションで話し続けてきたおかげか、Radiotalkで絡みのある人たちからは「推し活の人」「俳優オタクの人」「千葉雄大と間宮祥太朗ってうるさい人」「スタバのカスタマイズにやけに詳しい人」「インナーカラーが青い人」……と、私のパーソナリティーではなく推し事とセットで認識してもらっているのではないかと思います。これは本当にうれしい。だって私の話を聴いてくれてるってことだから。

推しの話をする上で、自分自身を出す必要性はあるのか?そこに私は必要か?というのは、音声配信を始める前から考えていたことだった。
最初のPodcastである『吉に絡む糸』初回の自己紹介でも、実は自分自身のことは特に話していない。自己顕示欲が薄くて自己肯定感の低い私にとって、自分自身の話は一番無駄なことに思えてしまうから、というのも理由ではある。私が顕示したくて肯定している推しの話で時間を埋め尽くしたかった。その時間の中に自分自身は要らないと思っていた。

話し手としての「縹はな」

今年の4月に、Podcast配信の軸足をRadiotalkからAnchorに移した。
元々収録配信をしたくて使い始めたRadiotalkがライブ配信に重きを置き始めたように見えてからずっと考えていたことで、尺の長い収録をしてみたかった私にとってRadiotalkの12分からAnchorの無制限に移ることは新たなチャレンジでもあった。

その中で、私が縹はなとしてスタンスを変えたことがある。
それが私自身のパーソナリティーについて触れる話を避けないということだった。別に大っぴらに個人情報を振りまいているわけじゃない。ただ、年齢も人間性も生活も薄らぼんやりしていた「縹はな」に少し輪郭を付ける決心をした、という感じ。

活動初期に10歳近く若く見積もられていてびっくりしたことがあるんだけど(お世辞の側面強かったとは思ってるけど)これも生活スタイルが全くわからなかったからじゃないかなと。
実際は昭和ラスト世代で、もうアラフォーとか呼んでもいいくらいの年齢になった。ルーズソックスはリアルタイムで履いたことないけど、携帯は高校生になる頃ぎりぎり3和音とか4和音で画面がカラーになった(そして高校生のうちに端末は2つ折りになり「写メール」とか「着うた」が始まったから技術の進歩ってすごい)そんな世代のおばお姉さんだ。
高校生と小学生と幼稚園児のかわいい3人の子どもたちもいるし、日本の西の端っこにある長崎県に住んでいる。そんな話をほとんどせずにきたから、場合によっては不自然に聞こえるかもしれないと除外してきた話題なんかもある。

ただ、なんだかここまで2年育ててきた「縹はな」としてそこを避けることに私自身が不自然さを感じてきてしまったというか、窮屈さを感じ始めてしまった。
Sky Jamboreeを地元の誇れるフェスだと言いたいし、西九州新幹線開業の話をしたい。プリキュアだってYouTuberだってボカロだって子どもたちと肩を並べるくらいに詳しいし推せる。縹はなとして話せるコンテンツだ。
そんな感じで、もう少し輪郭のついた話し手としてPodcastと向き合おうと考えた結果、番組をAnchorの『とるにたらんRadioあそび』に移してからは身バレしない程度にちょっとだけ私個人の話もするようになった。

運用はまた変わっていく可能性もあるけど、話し手としての「縹はな」についても興味を持ってもらったら面白いこともあるのかな、なんて今は思っている。
とあるコンテンツの話に絡めてしようか迷っているパーソナルな話題もあって、この辺は追い追い私の勇気とタイミング次第で。

これからも熱量を声に乗せて

やりたかったことをやりたいように。
結局私の音声配信活動はこれに尽きる。

日々自分が推せると思っているものに対する熱量を、これからも自分の声に乗せてPodcastという大海に流し続けていくのだと思っている。
暑苦しいボトルメールのようなそれを受け取ってくださる人が、ひとりでもふたりでも居てくれると嬉しいなと思って、今週もマイクの前でひとり笑っています。

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